「春に笑む」
茶道資料館 3月28日(土)まで
東から夜行でやってきた朝は裏千家(もしくは表千家)の資料館(or会館)へ。
9:30から開館しているから。
テーマ通り、「春」を感じさせる道具のとりあわせ。
梅、筍、雛祭り、花筏。
一階の展示の中でまず目を引いたのが、玄々斎が取り合わせた茶箱一式。
若くして亡くなった息子・一如斎在判の茶筅筒や一如斎作の茶杓が印象的。
当代(14代)宮崎寒雉作の巴姥口釜(坐忘斎お家元好)の使い込まれ方。
あと、桜が描かれた平釜があった。
「ナルホド。平釜を使うのって、桜の時季だなぁ~」と妙にナットク。
場所は離れていたけれど、円能斎から御当代めまで、
4代の掛物が一度に拝見できるのは茶道資料館ならでは。
筆跡にそれぞれの個性は出ているけど、DNAで繋がれた感じもなくはなし。
「春」に対する思いもまた違われるようで。
見立てだと思うけど、キンマの茶箱もよかったなぁ。
二階の方は大徳寺の高田明浦管長の揮ごうによる「桃李時成蹊」。
御当代が襲名の際に贈られたもの。
「歴代家元の中でも、一番年齢がいってからの襲名だから~」
と仰られた時のことを思い出した。
さらに、七代宗哲による表千家・覚々斎好の懐石道具一式。
備前の肩衝~で、仕服に目が止まる。
くるっと振り返り、係の方に「この仕服の裂地なんですけど~」。
最近、ちょっと心にあることがあって(←後日書きます)、敏感に反応。
係の方「ちょっと聞いてきます」。
待っている間に展示リストをチェックして、「あれっ?」
またキョロキョロ。
係の方「今、担当者から来ますから~」と妙に慌てている。
で、いらした担当者さん。「昨日、出したばかりでわかりません」。
なんと、前日の休館日に展示を入れ替えたばかりだったとか。
で、入れ替え後の第1号の見学者が私らしい。
(だから、リストと展示品が違っていたんですねぇ)
何分、会期が2月から3月にかけてだったので、梅の取り合わせを多くしたら、
今年は早々に梅が散ってしまったので、合わなくなって、
慌てて梅を引っ込めて、他のモノを出したらしい。
(それを、第1号から早速にツッコまれて、さらに慌てたらしい)
入れ替え後のリストも「今、入力している最中」。
裂地が気になった理由などちょっとお話し。
畠山記念館とか湯木美術館は裂地の名称も紹介しているしね。
ましてや、ここはベタに習っている人がたくさん見学するから、
裂地の展示にも気を配ってくれると有難いなぁ。
というわけで、思いのほか時間をくっちゃって、10時を過ぎてしまった。
自分がたしなむ流派だけあって、無意識に時間をかけて観賞していたようだ。
一階の呈茶スペースへ。
そこで、水屋から出てきた上の某職員さんと遭遇~。
「あれ!? 今日はなんでまた?」
お久しぶりですの挨拶を交わす。
呈茶の先生とも、なんとなーく顔見知りに。
「あら、お知り合いなの?」
「はぁ。以前、LTの研修でお世話いただいた方で」
「そう。今日も研修があって、荷物の置き場所のことでいらしてたのよー」
めったに知り合いに遭わないので、油断してたぜっ。
お点前で点てていただいたお茶を喫させていただく。
蕨が描かれた饅頭といい、おいしいです。
赤楽のお茶碗も巻入が積極的でいい感じ。
裏を拝見すると、「青子」の印。
頭の中のデータベースがピコピコ。
「桧垣青子」の検索結果が出た。
「『ひがきあおこ』さんですね」
「『せいし』ね」
ここは現在の出入り作家さんのいいものを出して下さるので有難い。
(私にとっては、美術画廊フリークの復習になるし)
掛物は大宗匠筆の『千里』。
以前は花王だったけど、最近は落款だということも教えていただいた。
茶杓は瑞厳老師。
棗は韓国の方の作。
来日して蒔絵を学び、帰国して制作に励んでいらっしゃるらしい。
大宗匠訪韓の際にお目にとまったとの事。
そういう作家さんもいるんだーとまた勉強。
まぁね、“部”はやめたけど、れっきとした“会員”ではあるからね。
と、ちょっと構えて固い心でやってきた自分だったけど、
ほぐされちゃった感じ。
あ、そうそう。
先日、湯木美術館の春の展覧会紹介で書いた「民博の優待券」の謎が解けた。
千家十職展に連動して26のミュージアム施設が優待券つきのチラシを配布。
茶道資料館にもチラシは置いてあって、getしけど優待に気付かず、
その次に訪れた承天閣美術館で正規料金払っちゃったぜ。
(200円も安くなったのにー!)
やはり、フリーク途中でもこういう情報チェックは目ざとくやらないと!
まだまだ自分は甘いなぁ。。
茶道資料館 3月28日(土)まで
東から夜行でやってきた朝は裏千家(もしくは表千家)の資料館(or会館)へ。
9:30から開館しているから。
テーマ通り、「春」を感じさせる道具のとりあわせ。
梅、筍、雛祭り、花筏。
一階の展示の中でまず目を引いたのが、玄々斎が取り合わせた茶箱一式。
若くして亡くなった息子・一如斎在判の茶筅筒や一如斎作の茶杓が印象的。
当代(14代)宮崎寒雉作の巴姥口釜(坐忘斎お家元好)の使い込まれ方。
あと、桜が描かれた平釜があった。
「ナルホド。平釜を使うのって、桜の時季だなぁ~」と妙にナットク。
場所は離れていたけれど、円能斎から御当代めまで、
4代の掛物が一度に拝見できるのは茶道資料館ならでは。
筆跡にそれぞれの個性は出ているけど、DNAで繋がれた感じもなくはなし。
「春」に対する思いもまた違われるようで。
見立てだと思うけど、キンマの茶箱もよかったなぁ。
二階の方は大徳寺の高田明浦管長の揮ごうによる「桃李時成蹊」。
御当代が襲名の際に贈られたもの。
「歴代家元の中でも、一番年齢がいってからの襲名だから~」
と仰られた時のことを思い出した。
さらに、七代宗哲による表千家・覚々斎好の懐石道具一式。
備前の肩衝~で、仕服に目が止まる。
くるっと振り返り、係の方に「この仕服の裂地なんですけど~」。
最近、ちょっと心にあることがあって(←後日書きます)、敏感に反応。
係の方「ちょっと聞いてきます」。
待っている間に展示リストをチェックして、「あれっ?」
またキョロキョロ。
係の方「今、担当者から来ますから~」と妙に慌てている。
で、いらした担当者さん。「昨日、出したばかりでわかりません」。
なんと、前日の休館日に展示を入れ替えたばかりだったとか。
で、入れ替え後の第1号の見学者が私らしい。
(だから、リストと展示品が違っていたんですねぇ)
何分、会期が2月から3月にかけてだったので、梅の取り合わせを多くしたら、
今年は早々に梅が散ってしまったので、合わなくなって、
慌てて梅を引っ込めて、他のモノを出したらしい。
(それを、第1号から早速にツッコまれて、さらに慌てたらしい)
入れ替え後のリストも「今、入力している最中」。
裂地が気になった理由などちょっとお話し。
畠山記念館とか湯木美術館は裂地の名称も紹介しているしね。
ましてや、ここはベタに習っている人がたくさん見学するから、
裂地の展示にも気を配ってくれると有難いなぁ。
というわけで、思いのほか時間をくっちゃって、10時を過ぎてしまった。
自分がたしなむ流派だけあって、無意識に時間をかけて観賞していたようだ。
一階の呈茶スペースへ。
そこで、水屋から出てきた上の某職員さんと遭遇~。
「あれ!? 今日はなんでまた?」
お久しぶりですの挨拶を交わす。
呈茶の先生とも、なんとなーく顔見知りに。
「あら、お知り合いなの?」
「はぁ。以前、LTの研修でお世話いただいた方で」
「そう。今日も研修があって、荷物の置き場所のことでいらしてたのよー」
めったに知り合いに遭わないので、油断してたぜっ。
お点前で点てていただいたお茶を喫させていただく。
蕨が描かれた饅頭といい、おいしいです。
赤楽のお茶碗も巻入が積極的でいい感じ。
裏を拝見すると、「青子」の印。
頭の中のデータベースがピコピコ。
「桧垣青子」の検索結果が出た。
「『ひがきあおこ』さんですね」
「『せいし』ね」
ここは現在の出入り作家さんのいいものを出して下さるので有難い。
(私にとっては、美術画廊フリークの復習になるし)
掛物は大宗匠筆の『千里』。
以前は花王だったけど、最近は落款だということも教えていただいた。
茶杓は瑞厳老師。
棗は韓国の方の作。
来日して蒔絵を学び、帰国して制作に励んでいらっしゃるらしい。
大宗匠訪韓の際にお目にとまったとの事。
そういう作家さんもいるんだーとまた勉強。
まぁね、“部”はやめたけど、れっきとした“会員”ではあるからね。
と、ちょっと構えて固い心でやってきた自分だったけど、
ほぐされちゃった感じ。
あ、そうそう。
先日、湯木美術館の春の展覧会紹介で書いた「民博の優待券」の謎が解けた。
千家十職展に連動して26のミュージアム施設が優待券つきのチラシを配布。
茶道資料館にもチラシは置いてあって、getしけど優待に気付かず、
その次に訪れた承天閣美術館で正規料金払っちゃったぜ。
(200円も安くなったのにー!)
やはり、フリーク途中でもこういう情報チェックは目ざとくやらないと!
まだまだ自分は甘いなぁ。。
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