Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

数寄屋建築って、すごい

2012年08月25日 00時00分33秒 | 美術画廊・ギャラリー
『数寄屋大工ー美を創造する匠ー』巡回展 サイト
 ギャラリーエークワッド(竹中東京本店) ※9月29日(土)まで 日祝祭日休

処暑を過ぎても尚、猛暑は続く。
朝からの熱風に煽られながら、東西線の東陽町へ。

竹中工務店東京本店は最近まで、築地?汐留のあたりにあったので、たぶん移転したのだろうと思われ、とても新しい。
エントランスを入った脇のギャラリーにて、ひっそり(?)開催中。

入ってすぐの茶室にまずは注目。


京都・大徳寺の玉林院にある蓑庵(さあん)を模して作られている。
ここは昨年1月に訪れて見学した。→こちら
三畳中板台目切りの茶室。

土壁こそないものの、中にも入れて床柱や下地窓や突き上げ窓など、
茶室の基本的な構造がリアルにわかる。

柱の組み方もね、寺院のは宮大工の映画観て(「鬼にきけ」だっけ?)で見たことはあるけど、
数寄屋建築でも、あんなに複雑で細かい手業があったなんて~ とビックリ。

土壁についても、テレビモニターで2~3分の動画を見ることができ、概要がわかる。

さらに奥に入っていくと、北山杉の植林から加工も動画と実物で見学でき、
竹にしても、あんなにまっすぐになるにはどう加工しているのかもわかる。

障子の桟だって、ずっと当たり前にして見てきたから、どうやって作られきたのかなんて考えたことすらなかった。

網代もそっか、ブロックごとに編んで作って、後で柄を続きのように見せているのか。

太鼓襖とか~ こうやって作られているんだねぇ。
襖の手を入れる金具の種類と意匠の多さにも感心した。

釘の種類も、検定テキストで字面は見たことあったけど、実物があれだけずらり。

とにかく、へぇ~。ほーの世界。

さらに、奥へ行くと明治から昭和にかけて活躍した数寄屋大工たちを紹介。

例えば、裏千家、表千家にもそれぞれ出入りの大工方がいる。
不審庵の東京出張所の設計図も展示してあって、あまりの緻密さにクラクラ

シアターコーナーも数寄屋大工のと北山杉のが2本あって、両方観ていると1時間近くあって。
でも、初めて知ること多くて、興味深かった。

さすがは工務店が主催している展覧会だなぁと思った。
(東京は無料で見学できるし

全部見ても、私のつたない知識では吸収できないので、500円の図録を購入。
これ読んで勉強しよう。
(検定の茶室・露地のところ、なかなか点数取れないしね

企業でやっているので、月曜日は開館しているけど、日祝祭日はお休み。

9月末までやっているから、もう1回くらい行きたいなぁ。

絶対、オススメの展覧会デス

ちなみに、10月以降、巡回の予定。
 神戸(10/6~11/18)   竹中大工道具館            300円
 名古屋(11/23~12/28) 産業技術記念館特別展示室       無料

そう思いつつ、あまりの暑さに他の美術館に寄り道する意欲が失せて、
そのまま自宅に直帰してしまった私

心配事があると、どうもね、鑑賞に集中できなくて。
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1 コメント

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おはようございます (とし)
2012-08-25 08:30:46
佐川美術館のお茶室も素敵ですよね(^^)
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