Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

「松井さんって、誰?」から始まった京茶の湯展(^_^;;

2011年10月18日 00時00分53秒 | 美術館・博物館etc.
平成23年 秋季特別展「肥後松井家の名品「武家と茶」 
茶道資料館 ☆12月4日(日)まで サイト
 ☆同時開催 肥後松井家の名品「武家と能」(相国寺承天閣美術館) サイト

茶道資料館の展示は毎回観に来るわけではないので、当たっているかどうかはわからないけれど、
展覧会はだいたい3パターンに分かれているように思う。
千家や茶道史をテーマにしたもの、他の美術館や資料館などから借り出した茶道具展、季節をテーマにした道具取り合わせ。
今回は「他の~」に当たるかなぁ。
最近は検定対策のことを考えながら展覧会鑑賞をしているし、この旅行のルートのことを考えるのに精一杯で、
全く予習も予備知識もないまま、資料館の展示室に向かった。

だから、正直なところ「松井さんって、誰?」でして
「松井康之」さんって、なんか現代でもいそうな名前だし

入ってすぐに利休さまが松井康之サンに宛てた消息。
この時代の茶人サンなんだとわかる。

続いて、細川忠興サンの消息、古田織部サンの消息。
「へうげもの」に出てくる戦国大名かなぁ。。。と想像しながら見ていくと。
細川忠興サン筆の茶会記覚書。
「茶入 尻ふくら」「茶杓 利休」と書いてある。

なるほど
「尻ふくら」は細川家に伝わった「利休尻ふくら」のこと、「利休」はかの有名な利休作の「命(ゆがみ)」のことだ。
点と点が繋がったような、うれしさ
織部との消息の内容からも、その親しさがなんとなーくわかってくる。

でも、こんなにメジャーどころがオトモダチなのに、なんで名前があまり知られていないのかなぁ?
と不思議にも思えてきて。

道具類では朝鮮唐津の水指や高取の花入、御本や金海の茶碗。
瀬戸の口が4つあって4つの胴がくっついている茶入。(もとは薬い?)。
御本や金海の茶碗など。
九州や海の向こうのものが多かった。
高取や上野も出ていて、これは遠州七窯なんだけど、小堀遠州とも親しかったかどうかは展示からではわからず。
年齢が被っているとはいえ、親しくするには少し離れるよなぁ?

御本茶碗と高麗茶碗の違いを説明するのに、ちょっと戸惑った。
蕎麦茶碗とかって、頭ではなんとなく理解できても説明できないもん
南蛮の水指、利休っぽい八代筒茶碗など渋い色の道具が多かったなぁ。
特別出品の奥高麗の茶碗も渋かった「。

ものすごい有名なお道具が出ているわけではないので、サクサクッと観て呈茶席へ。
呈茶の先生から「松井家は細川家の家老だったのよ」と教えられ「あっ、だからかぁ」とナットク

ちょうど「へうげもの」のブームの関係で、スピンオフのドラマを見たような感じ。
それにしても、渋いコレクションだったナ

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★茶道資料館バックナンバー
2011年8月「鵬雲斎千玄室の茶」(後期)
2011年5月「鵬雲斎千玄室の茶」(前期)
2011年2月「近代茶道の先駆者 玄々斎と又日庵 」
2010年11月「東京国立博物館蔵 広田不孤斎コレクション 茶の湯の名品」
2010年9月「千家茶道の継承 裏千家十三代 圓能斎鉄中宗室」
2010年5月「茶書にみる茶の湯の歴史」
2009年11月「わび茶の誕生-珠光から利休まで-」
2009年3月「春に笑む
2008年10月「鎌倉時代の喫茶文化」
2008年8月「涼を求めて 染付磁器の魅力」
2007年11月「千宗旦」

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