独り言雑記ブログ

将棋関係の一人言雑記帳

中断

2009-11-29 22:32:18 | Weblog
大和証券杯・第3回女流最強戦開幕戦 石橋女流四段-鈴木女流初段戦。

21時30分にこの日2回目の通信トラブルにより対局中断。これ自体はしょうがない。

お騒がせしております。現在、原因を探っている状態です。規定と照らし合わせたうえ裁定をお知らせしますので、いましばらくお待ちください。

ちなみにその対局規定によると

対局中に回線の都合で対局を続けることが出来なくなり、中断より15分迄に復旧のめどが立たない場合には立会人の裁定の上、別に対局日時を定める。又、中断時点での局面は有効とし、手番の対局者が1分以内に立会人に「次の指し手」を伝え、これを封じ手とする。

で、以下の記載が出たのが中断から約50分後。

11月29日(日)石橋幸緒女流四段(LPSA所属)対鈴木環那女流初段の対局は、対局サーバー障害が発生したため、協議の上、日を改めて対局を指し継ぐことと致しました。石橋女流四段から、立会いの高崎が107手目の封じ手を預かっております。
ご覧頂いております皆様には、大変ご迷惑をおかけ致しまして、誠に申し訳ございません。詳細につきましては、後日掲載を致します。


この裁定自体は妥当なものだと思うけど、さすがに待たせすぎじゃないんですかね。もちろん一部の棋士は頑張ってるとは思うけど、”将棋連盟”の「フォンのため」ってのは口実のための発言だよなっていうのは常々感じてるんですが、こういうところの対応にそういうのがでるんじゃないでしょうかね。

第36期女流名人位戦A級最終戦プレビュー

2009-11-29 11:04:05 | Weblog
棋譜コメント調で。もっと盛り上げるようなことやってもいいと思うんですけどね。マイナビの予選一斉対局みたいに休日開催にして、公開にしてやるとか。

▲千葉涼子女流三段(7-1)-△本田小百合女流二段(3-5)
勝てば挑戦の決まる千葉は、残留を争う本田と対戦する。
千葉はここまで7勝1敗の単独首位。既にプレーオフ以上は確定しており、勝てば文句なしで清水女流名人への挑戦権を得ることができる。
本田は、ここまで3勝5敗。勝てば残留、負けても中井・早水が揃って敗れれば残留することができるが、自力で残留を確定させたい。
過去の対戦成績は千葉8勝、本田4勝。ただし、最近3戦は本田が3連勝しており、女流名人位戦に限れば2005年から4連勝中。
千葉は、今期ここまで9勝5敗。他棋戦では、マイナビ・女流王位戦とともに予選敗退するなど振るわないが、女流名人位戦は勝ち星が集まっている。
本田の今期の成績は8勝8敗。倉敷藤花戦では、挑戦者決定戦に進出するも中村二段に敗れている。
お互いに攻めっ気の強い居飛車党なので、相掛かり、あるいは、横歩取りの激しい将棋になることが予想される。場合によっては、中盤で大差がついてしまうこともありそうだ。

▲里見香奈倉敷藤花(6-2)-△斎田晴子女流四段(4-4)
ここまで6勝2敗と挑戦への目を残す里見は、ここまで4勝4敗の斎田と対戦する。里見は自身が勝ち、千葉三段が敗れるとプレーオフ進出となる。
里見は前回8回戦で、井道初段との「キラリっ娘対決」に敗れて痛い黒星を喫したが、その後の倉敷藤花戦第2局では中村二段に完勝し、防衛を果たしている。
過去の対戦成績は里見4勝。相性のいい斎田相手にしっかり勝って、挑戦への望みを繋ぎたい。
里見の今期の成績は9勝5敗。一般棋戦では、3棋戦に登場し3敗。その他、将棋世界の企画対局で千日手指し直しの末に村山五段に勝利している。
斎田の今期の成績は11勝5敗。マイナビ女子オープンでは自身初のベスト4進出するなど、調子は悪いわけではなさそうだ。
戦型は相振り飛車が濃厚。過去の対局では、序盤で斎田がペースをつかむも里見が持ち前の終盤力で逆転する展開が多い。今回の対局も同じような流れになりそうだ。里見としては、序中盤は離されずについていき、終盤で得意の「イナズマ」が光る形に持ち込みたい。

▲岩根忍女流二段(6-2)-△甲斐智美女流二段(4-4)
岩根は5回戦から4連勝、甲斐も出だし3連敗した後は4勝1敗と調子をあげてきた両者の対戦。岩根は、自身が勝ち、千葉が敗れるとプレーオフ進出となる。
岩根の今期の成績は13勝11敗(一般公式戦1勝1敗)だが、8月以降は8勝3敗と調子を上げてきている。マイナビではタイトル戦初挑戦を果たしたほか、男性棋戦で女流棋士として初めて、初戦での白星をあげた(第3回朝日杯・神吉戦)。
甲斐の今期の成績は12勝7敗(一般公式戦1敗)。岩根同様夏以降は調子を上げてきており、9月以降は6連勝(間に行われた新人王戦は除く)。
過去の対戦成績は、甲斐4勝、岩根2勝で、現在は甲斐が3連勝中。甲斐が振り飛車党に転向した後は相振り飛車になることが多い。

▲矢内理絵子女王(3-5)-△中井広恵女流六段(3-5)
矢内と中井の元女流名人同士の対戦。4回戦が終わった時点では、ともに3勝1敗で首位タイ。挑戦者争いに絡んでくると思ったら、あれよあれよと4連敗(矢内は4回戦から5連敗)。挑戦権を争うどころか、残留をかけた大一番となった。
順位の差があるので、矢内は負けても本田・早水が揃って敗れれば残留、中井は勝っても本田・早水が揃って勝つと降級となる。
矢内は今期はここまで14勝10敗(一般公式戦1勝5敗)。8月以降は、5勝6敗と黒星先行だが、直前の千葉三段戦(女流王位戦予選決勝)で勝っている。
一方の中井は今期ここまで9勝9敗(一般公式戦1勝1敗、LPSA公認棋戦10勝3敗)。春先に大和証券杯で優勝するなど好調を維持していたが、8月以降の公式戦は、1勝6敗。この間のLPSA公認棋戦でも渡部TJP(1dayトーナメント「シュヴァリエカップ」)、成田女子アマ王位(日レス杯)に敗れるなど絶不調に陥っている。
過去の対戦成績は、矢内17勝、中井17勝と五分。2007年の第33女流名人位戦5番勝負(矢内が3-2で防衛)以来の対戦となる。
戦型は矢倉系の将棋が予想される。女流名人位戦のときと同様に、中終盤の長い戦いになるだろう。最後まで気持ちを切らさないことが重要になりそうだ。

▲早水千紗女流二段(3-5)-△井道千尋女流初段(1-7)
自身初のA級残留を目指す早水と既に降級の決まっている井道の対戦。
早水の今期の成績は6勝9敗。女流王位戦では、何度かリーグ残留を果たし、挑戦者決定戦へ進出したこともある早水だが、A級の厚い壁にここまでは苦しんでいる。
井道の今季の成績は3勝10敗(女流棋士会主催棋戦は4勝4敗(白瀧杯の角落ち戦は除く))。初のA級挑戦も初戦から7連敗し、他棋戦でも結果が出ずに苦しい年になったが、前節で里見倉敷藤花との「キラリっ娘対決」を制し初勝利をあげており、勢いに乗っていきたいとブログでコメントしていた。
過去の対戦成績は早水の1勝。井道の三間飛車に早水が急戦で対抗することになりそうだ。実績・実力ともに一枚上の早水だが、「受けまくる展開が好き」という井道のペースにハマらないように気をつけたい。

ちょっとがっかり2

2009-11-23 10:25:22 | Weblog
渡辺竜王のブログにあった王位戦予選3回戦の記事中の

> 日本将棋連盟では「棋士がブログ等で図面掲載する場合は、1局1図程度にする」
> ということになったので、今回よりそのようになりますが、ご了承頂ければと思います。


という記述。
すでにこちらなどでも話題になってますが、ひとによって捉え方はいろいろあるでしょう。
棋譜の著作権とか観戦記の考え方とか複数の要素が絡んでくるので。自分は

棋譜の著作権:著作権はない。
観 戦 記 :観戦記の価値は「棋譜」じゃなくて「文章自体」のはず
棋 譜 公 開 :有料[1]でもいいので、全局棋譜公開すべき

という考え方なので、この方針はおかしな方針だと思っています。

そもそも棋士のブログでしかどういう将棋だったか分からない対局というのも数多くあるわけで(この時点で間違ってるが)、対局に関係なく一律に基準を設けるのはどうなのかという気もします。

たとえば、「この対局は有料サイトで中継しているんだから、棋譜と図面の掲載は最低限にして有料サイトへ誘導する形にする」というのならわかる気がするし、商売として見ると当然のことだと思いますが、観戦記もつかないような対局は無制限でもいいんじゃないでしょうか。

結局のところ、新聞観戦記依存の状態をいつまでも抜け出せないからなかなか次のステップへいけないんでしょうね。
個人的には、表面的な事実を誇張して報道して真のポイントを報道しない既存の「新聞(とくに全国紙)」自体はもう既に終わったメディアだと自分は思ってますので、早く新しいスタイルを築いてほしいんですけどね。

[1]有料でもというのは、棋譜自体というよりは「システム使用料」とか「中継費用」として課金するのはありだと思う。

ちょっとがっかり

2009-09-22 20:39:48 | Weblog
 ネット委員会の新企画として、王座戦で自宅解説者制度を採用している。
もともと「いいエンジン(=棋譜)」はあるんだから、「そこそこボディ(=ソフト面の充実)」を作りさえすれば、いい車(=中継)を作るのはわりと容易。
問題はいくらいい車があっても道路(=基幹情報)がじゃり道ではスピードは出せないということ。

 現状、ネット中継自体はあるのは当然で、棋譜コメントもそれなりのレベルが要求されている。今まで中継記者の方々が努力してきたことが「当たり前」となってきたこともあって「無料だから」というのはレベルが落ちる言い訳としてファンはもう納得しないはずだし、中継自体には将棋連盟も、成果自体は別にして、かなり力を入れている。

 それに比べると、現状の基幹情報の貧弱さは酷いと思う。それを認識してる人は多いはずなのに改善される様子もない。オフィシャルな情報である以上、ある程度見切り発車の利くメディアと違って正式発表が遅れるのはしょうがないとは思うが、そうじゃないもの、例えば「棋戦結果」なり、あるいは「タイトル戦の日程」なりは、すぐさま公開できる情報のはず。
というか関西将棋会館のサイトや中継サイトでは更新されてるのだから更新されないのがおかしいと言い切っても問題ないはずだ。

 一部のコアなファンはそれでも自力で他サイトの情報を集めてなんとかするかもしれないが、そういう人はほんの一部。 だいたい1日の更新が1回だけで休日休み。たまにそれ以外の人は普通の感覚なら呆れるだけの駄文じゃ「ニュースを見て気になったんでちょっと検索して来た人」を取り込むことは出来ない。
 将棋を知らない人、あるいは指しはじめた人に対する普及はかなりやっていると思うが、将棋を知っている人に「プロの将棋を見てもらうための『普及』」はほとんどない気がする。将棋を知っている人、少しくらいは指す人に比べるとプロの将棋のことを知っている人はかなり少ない。
 前者にしぼってやるなら別に連盟正会員の資格に「三段リーグを抜けた」という条件は不要なはず。見る人のことを考えた中継の組み立てをするのは当然として、あとはどうやってそれを見てもらうか。
正直、王座戦第2局の「24にリンク貼って…」というやりとりを見て、ネット委員でこれなら他の棋士じゃダメなんだろうなと思ってがっかりした。

スポンサー制度

2009-08-02 17:05:15 | Weblog
マイナビの予選一斉対局ではスポンサー制度を行使してみました。

スポンサー特典については若干改善の余地はありそうですが、制度の根本としてはいい制度だと思いました。
LPSAの一部棋戦では似たような制度を採用してますが、これを男性棋戦も含めた他棋戦に展開すれば面白いと思うんですが、どうなんでしょうか。
他競技でも「お客さんが“お金を払って”見に来てくれると頑張らないとと思う」という話はよく聞きくし、やる方としてもメリットはあるし、「お金を払って見てくれる人がいる」というのはプロ競技として当然のことじゃないでしょうか。

逆に「お金を出して見よう」と思ってくれる人がいないなら、厳しいことを言えば、プロとしての存在価値が「?」ということになる。
もちろん価値というのは強さだけじゃなくパフォーマンスや棋風、将来性などいろいろな要素があるし、ブログが面白いからとか教室で教えてもらってるとかそういう理由もある。

制度を整えれば対局の勝利給分くらいは集まりそうな気はするんですけどね。

予選とかいくらもらってるのか知りませんが…

マイナビ予選予想

2009-07-25 09:24:05 | Weblog
1組 石橋王位
石橋王位-里見藤花の勝者が枠抜けと考えるのが自然。
王座戦、朝日杯と里見藤花の負け方がよくないので好調石橋王位が制勝と予想。
里見藤花が先手のときは戦型にも注目。

2組 長沢四段
長沢四段が前期本戦入りのアドバンテージを生かした組み合わせに。
他の3人の調子がいまいちなのでこの組み合わせなら長沢四段が抜けてるか。

3組 山口1級
斎田四段が頭1つ抜けているが、他の3人も一発の可能性が十分にある。
石橋王位を倒すなど好調の山口1級が去年のリベンジを果たすと予想

4組 笠井アマ
2002年の女流アマ名人戦決勝(熊倉○-●笠井)の再現と予想。
熊倉初段は出来不出来が激しいのでどちらの目が出るか。
個人的に居飛車党なので笠井アマと予想。
ちなみにその2002年の女流アマ名人戦でAクラス優勝が山口1級だったんですね。

5組 村田初段
長沢四段とともに前期本戦入りを生かした形になった村田初段。
最近は関西地区予選で室田初段に止められるケースも増えてきてるだけに、ここは3年連続本戦入りを決めたい。

6組 香川2級
実績の山田三段か、若さの香川2級か。
最近の山田三段の調子を見ると香川2級を止めるのは少し難しいか。
香川2級は枠抜けが十分狙えるこの組み合わせで1級昇級を決めたい。

7組 千葉三段
早水二段、千葉三段、島井初段と前期本戦入りしていてもおかしくないメンバーが揃った。
島井初段は最近の不調を見ると厳しいか。
名人位戦の結果を見ると千葉三段が本命だが、持ち時間40分でその通り行くかどうか

8組 甲斐二段
ノータイムで甲斐二段と行きたいところだが、最近の調子を見るとやや疑問も。
とはいえ井道初段も同様に不調。小野アマ、蛸島五段も押しが弱いので、やっぱり甲斐二段か。
小野アマも中盤の切れ味は鋭いものがあるのでチャンス有りか

9組 船戸二段
竹部三段と船戸二段は昨年の予選でも同組。
竹部三段は復帰直後は勢いはあったが現在は下降気味。
一方、船戸二段は1day二連覇するなど好調。現在の調子の差から船戸二段と予想。
山田二段、古河二段も調子がよければチャンス有りか

10組 室田初段
やっぱり前期本戦入りのアドバンテージを生かした組み合わせになったのは室田初段。
この組み合わせなら「枠抜け間違いなし」と言いたいところだが、公式戦は連敗中なのが不安要素。
非公式戦では勝ってるし、条件が特殊なマイナビなので連敗ストップのいい機会と捉えるべきか

11組 北尾初段
第1期でタイトル戦まであと1勝に迫り、同時期の女流王将戦でも挑戦者決定戦まで進出するなど旋風を起こした鈴木初段。
しかし、その後はその反動からか大きく成績を落としている。
逆に「フリー宣言」をして気合いが入っているのが北尾初段。プレッシャーを逆にプラスに出来ているのか好調。
最近の勢いを考えると北尾初段か

12組 上田二段
実力・実績ともに上田二段が完全に抜けており調子も問題なし。
気になるとしたら成田アマの未知数なところか

どうして

2009-06-28 22:47:47 | Weblog
http://lppg.shogi.or.jp/information/joryu0906.html

こういう明らかな矛盾がある文章を出すのかと。この文章見ておかしいと思う人はいないのか?
将棋連盟に自浄能力はないのは分かるけど。

名人戦が終わって騒がしくなってきたみたいですね

最近のことあれこれ

2009-05-26 07:42:16 | Weblog
いろいろ急がしかったので久しぶりに更新。将棋SNSもしばらく更新してないです。
まあ、これの続きがでたらとか思ってたんですが、ついに出なかったですね。
なんでも(つづく)は署名だとか…

以下ここ2ヶ月くらいのことをたんたんと

・名人戦第一局
金曜日に都内でということで現地へ。
着いたのはちょうど夕休後の再開直後で、先崎八段と矢内女王の解説がはじまったとこでした。そのあとは、三浦八段・松尾七段、久保棋王・渡辺竜王、勝又六段・佐藤紳六段が解説会場へ。
現地へは何度も行っているけど、「解説」「音声」「盤面」「対局室」すべてが揃っているのははじめて。
大抵は、カメラが盤面と対局室の2台があっても音声が入らなかったり、音声付きでも対局室用のカメラがなかったりが多いのですが、今回はNHKの中継があることもありフルコース。
やっぱりこの4つが揃うと違いますね。
「秒読みに追われて頭を抱えながら、時間ぎりぎりで指す」
というのをああいう場でしか見れないのは、将棋界としてものすごく損してる気がします。

・マイナビ女子オープン
 一旦は延期になっていたマイナビ五番勝負ですが、無事に日程が確定。
前述の名人戦の解説会で矢内女王は「(1局指して2ヶ月空くので)あまりタイトル戦が近いという実感がない」と話していたのですが、第1局も延期になったことで、今度こそ「タイトル戦に向けて」ということになってるんじゃないでしょうか。
岩根二段のコンディションは分かりませんが、初タイトル戦ということで気合いは入ってるでしょうし、矢内女王も復調の気配があるので、熱戦になりそうです

・公開質問状とか
連盟サイトに意味不明な「公開質問状」が掲載される。
内容は修正されるは訳の分からない補足説明が出るやらで、完全に公開質問状てして成り立ってない気がしますが(そもそも関連する3つの文書の文責がまちまちなのがおかしい)、LPSAはしっかり返答
で、最善手に動揺したのか大悪手を放ち、しっかり咎められる

もう何をやりたいんだか…。
裸の王様の手法は、はっきし言って北の将軍様と一緒ですね。

・大和証券杯1回戦第8局(木村八段-行方八段戦)
開始前にシステムトラブル。10分以上またされた上に気付いたら先後が変わっても行方八段が先手に。
なんの説明もないまま先後変わるとか公式戦以前にファンに見てもらうことで成立してるプロ棋戦の対応としてどうなのかと。

あまりに

2009-04-04 00:46:47 | Weblog
酷い文章なのでメモとして残しておきます。
以下の記事については、あとでコメントします。

―――――――以下引用―――――――

女流棋士会についてのご案内
http://lppg.shogi.or.jp/summary/index.html
 社団法人日本将棋連盟は新年度(平成21年4月1日)から新しい棋士会を発足し、従来の女流棋士会は、発展的解消となりました。
 その中で、女流棋士会はそのまま存続するが、男子の棋士会と同様、役員は置かず、現役員会は本日を以って発展的解消とすることになりました。
 今後も、将棋の普及活動、伝統文化の啓蒙運動、対局を使命感を持って実践する次第ですので、ご支援の程、お願い申し上げます。

女流棋士会分裂の経緯のご説明
http://lppg.shogi.or.jp/information/joryu0903.html
              女流棋士会 
              2009年4月2日

 2年前の女流棋士分裂では、将棋ファンの皆様に大変なご心配をおかけいたしました。いまなお分裂問題・騒動の後遺症が残っており、当時の事情やいきさつについて折りあるごとに将棋ファンのみならず多方面の方々からの問い合わせなどをいただいております。
 そのため、下記に当時の経緯を簡単に述べさせていただきます。

その1 一部の女流棋士の要望

 従前、一部の女流棋士からの意見により女流棋士会が理事会に要望していたのは、主に次の3点です。

要望1 女流棋士に給料を出して欲しい
要望2 女流棋士に社会保険などの配慮をして欲しい
要望3 棋士総会への出席を認めて欲しい

上記の要望は歴代の理事会および米長会長の下でも却下されております。

却下の主な理由 社団法人日本将棋連盟の正会員は奨励会を卒業した結果としての資格によるもので「女性」という立場による特例は認めるべきではないと思います。

その2 女流棋士の新法人設立準備委員会

 新法人設立準備委員会の設置が、女流棋士会臨時総会(平成18年12月1日)で承認されました。                 
[賛成44、反対1、棄権8]
 尚、準備委員会の設置と活動には女流棋士以外に下記4名が大きく関与していました。
 錦織 淳    弁護士
 宮坂 幸子  弁護士
 大泉 紘一  普及指導員
 古作 登   

問題点(1)
 臨時総会の議題は『独立』そのものの賛否ではなく「女流将棋協会(仮称)の法人格取得のための設立準備委員会設置」のみの賛成反対の決を取るという説明で挙手により採決したため、事後に「12月1日の決議はそのまま独立の承認を得たと認識する者」と、「委員会の設置のみで独立を承認したとは認識していない者」に分かれ、大きな認識の差が生じました。

問題点(2)
 付随して、設立準備委員会の独立することが決定したかのようなマスコミ発表ついても、女流棋士会内部で意見が分かれました。

問題点(3)
 上記4人の方の介入は当時の一部の役員だけの判断で、ほとんどの女流棋士と女流棋士および女流棋士会を管轄している日本将棋連盟理事会には全く知らされていないところで話が進められておりました。18年12月1日の臨時総会やその後の説明会では、上記4名の方が独立を推し進める立場で発言された影響力が大きく、女流棋士会の内部で前述の問題点(1)(2)について亀裂が生じて埋めることができず収拾困難になりました。

その3 女流棋士分裂の経緯

 独立に関する臨時総会の後、各々の女流棋士が、大きく分けて3通りの意見や立場が異なる交渉や相談を連盟理事会に対してしておりました。

(1) 設立準備委員会から女流棋士全員の独立を前提とした交渉
(2) 一部の女流棋士から、これまで通り将棋連盟に在籍したいという希望
(3) 独立することが決まっていないのに、独立が決定したかのように事態が進んでしまっているという心配の相談 ※設立準備委員会による寄付金集めが発端 

 連盟理事会(米長会長、中原副会長)は当初全員の独立に対して理解を示しており、女流棋士同士でよく話し合うよう指導されました。
 しかし、強引に全員で独立しようとする者と、どうしても日本将棋連盟に残りたいと理事会に願い出る者、独立に関する設立準備委員会の活動に不満や不安を持つ者がおり、女流棋士だけでの収拾が困難になってしまいました。
 やむなく理事会は平成19年3月7日に書面をもって各人の意思確認を行ないました。全員揃って独立という願いを持った者は反発し、残留したい者には天の救いのようなものでした。
 結果、独立志望17名・残留39名、これは全て本人の意志によるものです。
 新団体へ移る者には、日本将棋連盟への退会届を提出した後に新団体へ移ってもらうことが決められました。

                         (つづく)

名人戦とネット中継は有料か無料か
(4月4日追加 http://www.yonenaga.net/w_syogi.htm
 いよいよ名人戦が始まります。
 近頃はどの棋戦もネット中継を行っていますが、名人戦のみ有料です。
 このネット中継について、毎日新聞社と日本将棋連盟との話し合いの結果をご報告します。

 社団法人日本将棋連盟の代表は私、他には青野理事と職員が同席。
 こちらの主張は相変わらずです。七番勝負の棋譜と簡単な解説付きは全て無料。ネット中継は原則無料です。そのうえで更に詳しい解説をつけたり、動画あるいは音声、写真等々を付けた時。それ等も無料にするか有料にするかは経費分をどうするかによります。
 ファンが納得する数字であれば、有料であっても七番勝負が少なくとも棋譜だけは無料ならば、多くのファンも賛同していただけると考えております。
 全てを無料にして、竜王戦が達成した7600万ページビューを追い越してみたいものです。竜王戦は読売新聞社と日本将棋連盟の共同作業によるものです。

 毎日新聞社からは常田照雄事業・広報取締役と部長が同席。今まで通り毎日新聞社がネット中継をする。勿論有料である。このことは契約書に書いてあるとのことでした。
 毎日新聞社の法務の解釈であり、この交渉については朝日新聞社の一任も取り付けていると主張。
 このような時の米長流は、全面降伏。話し合っても仕方が無い。法律上の解釈は反論しませんでした。私共は、名人戦共催は二紙が竜王戦に負けない発行部数で対抗し、多くのファンに楽しんでもらうためのものと信じておりました。

 今年もネット中継は有料です。改めて申し上げるまでもなく、このネット中継は日本将棋連盟は全く関係ありません。あくまでも新聞社の事業です。
 全てに亘って要望、苦情、ご意見は毎日新聞社の常田取締役が責任者ですので、そちらへどうぞ。
 ファンの中には会長の私にまで苦情を言う人がいますが困ります。全て毎日新聞社にしてちょ。

 私の(日本将棋連盟の)ネットに対する考え方は正しいのでしょうか。毎日新聞社の常田様の方が正しいんでしょうね。契約文の解釈が勝つか、それともファンの要望が勝つか。法律が勝つか、伝統文化の普及が勝つか。

 ともあれ名人戦は両新聞社の共催です。是非ご購読をお願いします。

将棋界3話

2009-03-26 21:13:55 | Weblog
(1)無料か有料か
ネット中継は「無料が基本」みたいな風潮があるし、それが、たとえ、棋戦の決勝だろうと、最近は無料のイベントも多い。おそらく、ファンが負担すべき費用は全部スポンサー持ちということになっているんだろうし、スポンサーが「出すべき」だという考えを持っている人も多いように感じる。

個人的には、もっと「有料化すべき」だと思っている。
スポンサーの一存で棋戦が増えたり消滅したりってのはファンにとっていいことだとは思わないし、スポンサーも、今はどこも厳しい状態。簡単に「お金がないからスポンサーに出してもらえばいいや」という感覚が、どうも将棋連盟は持っているようだが、そういう感覚は通用しなくなる。メインスポンサーである新聞業界はどこも厳しい環境になっている。
語弊を気にせず言えば、お金がないなら「ファンに出してもらえばいい」し、それだけのクオリティを持っている棋士はたくさんいる。
もちろん、ただ「出して」と言ってもファンは出すわけじゃないので、ファンに「お金を出してもらえるようにする」努力は必要になってくるだろう。
仮に3,000人(どっかでみた名人戦棋譜速報の会員数)が月4,000円(スカパーのプロ野球セットやJリーグセットの月額料金)払えば、それで、1.4億になる。
プロ棋戦が別に野球やサッカーにコンテンツとして劣ってるとは思わないので、それくらい集まる可能性ある。
もちろん現状のままでは無理だし、いろいろな改善案が必要になってくるのはたしかだが。

(2)第1回LADIES HOLLY CUP
http://lppg.shogi.or.jp/kisen-info/holly/holly.html
>日時:4月7日(火) 午後2時より
対局を様々な将棋道場や、インターネットを使って行い、棋譜や対局姿を実際に見ていただき、ファンの方々と接することも目指しています
といったところで、こんな平日(しかも年度初め)の真昼間にやっても見に行ける人どころかネットで見られる人もかなり限られると思うんですが…
朝日杯もそうだけど、「ネット中継を充実して」とか言っても、結局、ほとんどの人がみられなきゃ意味ないと思うんですけどね。
そういう意味では、天河戦の第2局も平日開催だったのが不満。
(ついでにいろんなところのリンク先がきしろ杯になってます)

目的で、「メディアを通じ」となってるけど、別に特別メディア通す必要はないと思うんですが、どうなんでしょうか。自力で、情報を発信していくくらいじゃないとダメでしょう。

(3)法治国家
当り前の話だが、日本は法治国家だ。極一部例外を除いて、日本の法律を遵守するのは当然のこと。
で、その国で、国に守れている機関として、
「伝統文化は法律に勝る」と思っている人ばかり。
って発言はどうなのかと。
発言の意図はわからなくもないし、言葉狩りをするのはマスコミみたいで嫌なんだけど、さすがにこれはまずいでしょ。
それも一会員が、飲み屋で発言したとかならいいとして、組織の長がHPに発言を載せるのはびっくり。しかも、文脈からは肯定してるように見える。
毎度のことだけど、誰かこういう発言を止める人はいないんですかね。
みんなその通りと思っているのか、無駄だと思って放置してるのかはしりませんが…