独り言雑記ブログ

将棋関係の一人言雑記帳

ちょっとがっかり

2009-09-22 20:39:48 | Weblog
 ネット委員会の新企画として、王座戦で自宅解説者制度を採用している。
もともと「いいエンジン(=棋譜)」はあるんだから、「そこそこボディ(=ソフト面の充実)」を作りさえすれば、いい車(=中継)を作るのはわりと容易。
問題はいくらいい車があっても道路(=基幹情報)がじゃり道ではスピードは出せないということ。

 現状、ネット中継自体はあるのは当然で、棋譜コメントもそれなりのレベルが要求されている。今まで中継記者の方々が努力してきたことが「当たり前」となってきたこともあって「無料だから」というのはレベルが落ちる言い訳としてファンはもう納得しないはずだし、中継自体には将棋連盟も、成果自体は別にして、かなり力を入れている。

 それに比べると、現状の基幹情報の貧弱さは酷いと思う。それを認識してる人は多いはずなのに改善される様子もない。オフィシャルな情報である以上、ある程度見切り発車の利くメディアと違って正式発表が遅れるのはしょうがないとは思うが、そうじゃないもの、例えば「棋戦結果」なり、あるいは「タイトル戦の日程」なりは、すぐさま公開できる情報のはず。
というか関西将棋会館のサイトや中継サイトでは更新されてるのだから更新されないのがおかしいと言い切っても問題ないはずだ。

 一部のコアなファンはそれでも自力で他サイトの情報を集めてなんとかするかもしれないが、そういう人はほんの一部。 だいたい1日の更新が1回だけで休日休み。たまにそれ以外の人は普通の感覚なら呆れるだけの駄文じゃ「ニュースを見て気になったんでちょっと検索して来た人」を取り込むことは出来ない。
 将棋を知らない人、あるいは指しはじめた人に対する普及はかなりやっていると思うが、将棋を知っている人に「プロの将棋を見てもらうための『普及』」はほとんどない気がする。将棋を知っている人、少しくらいは指す人に比べるとプロの将棋のことを知っている人はかなり少ない。
 前者にしぼってやるなら別に連盟正会員の資格に「三段リーグを抜けた」という条件は不要なはず。見る人のことを考えた中継の組み立てをするのは当然として、あとはどうやってそれを見てもらうか。
正直、王座戦第2局の「24にリンク貼って…」というやりとりを見て、ネット委員でこれなら他の棋士じゃダメなんだろうなと思ってがっかりした。