独り言雑記ブログ

将棋関係の一人言雑記帳

第2期マイナビ女子オープン 予選展望(2)

2008-07-19 01:33:19 | Weblog
とりあえず、組み合わせが決まったのでそれぞれのブロックの展望を
※各枠の()内はシード者

1枠(千葉涼三段)
 若手の熊倉1級が女流王位戦に続いて千葉三段に挑む形になりそう。女流王位戦では熊倉1級に敗れたが、女流名人位戦では4連勝と好調。2戦連続若手に負けるわけにはいかない。

2枠(里見初段)
 どうしても、伊奈川1級-里見初段の女子高生対決がみたいと注目が集まりそう。実現すれば、懸賞金制度は、この対局に集中しそう。実力では、里見初段が抜けてる。

3枠(村田初段)
 関西所属が室谷由アマを含めて3人。A級の中倉宏初段も最近の調子だと押し切れない。山田朱初段は、昨日の抽選を挟んでの3連戦の最終日。室谷由アマもチャンスはありそう。

4枠(中井六段)
 さすがに自力では中井六段が抜けている。最近、若手に取りこぼしも見られるが、ここは意地をみせてくれそう。

5枠(中村真初段)
 自力では中村真初段か。ただ、相性の悪い井道1級が最近力をつけてきている。名人位戦に続いて、井道1級の枠抜けの可能性は十分ある。

6枠(貞升1級)
 貞升1級、室田初段の東西の女子大生に注目。ともに最近力をつけてきているだけに、是非とも本戦入りしたいところ。松尾初段も自力はあり、混戦。

7枠(ノーシードブロック)
 シード者がいないブロックだが、本田二段、島井初段が入り、ノーシードを感じさせない組み合わせ。本田二段が、トーナメント形式を苦手にしているのが気がかりか。

8枠(上田二段)
 2級昇級時のインタビューで目標の棋士として上田二段の名前をあげていた山口2級が、その憧れの先輩と対戦。目標としている先輩にどんな将棋を見せてくれるか。

9枠(早水二段)
 シードの早水二段が頭1つ以上抜け出ているか。最近、調子がいい長沢四段、一発のある大庭初段といるので、波乱の起る可能性は大きそう。

10枠(石橋王位)
 A級の石橋王位と岩根初段の一騎打ちになりそう。最近は、岩根初段の2連勝中。そろそろ石橋王位としても意地をみせたい。

11枠(斎田四段)
 最近の結果を見ると、斎田四段が抜けてるとはいえない。誰が抜けてもおかしくないが、北尾初段が女流王位戦の再現なるか。

12枠(清水二冠)
 女流王将を防衛した直後の清水二冠が予選に登場。清水二冠なら1日2局の連戦・公開対局という条件に飲まれることもないだろう。

13枠(船戸二段)
 LPSAに移籍した船戸二段がシード。対抗は、前期休場の竹部三段。復帰後の調子は悪くなく、この二人の勝負になりそう。

各組の予想は将棋SNSのほうに

第2期マイナビ女子オープン 予選展望(1)

2008-07-17 23:13:57 | Weblog
とりあえず組み合わせに関して。

今回の予選は、
(1)3人ブロック
(2)連盟シードブロック
(3)LPSAシードブロック
(4)ノーシードブロック
に分けられると思います。

(1)3人ブロックは、3人ブロックは予選シードのうち成績上位の里見初段と千葉三段がシード。ここはシードの二人がほぼ順調に枠抜けしそう。
とはいえ、里見初段は苦手の岩根初段などと当たる可能性もあるし、千葉三段もときどき驚くようなうっかりをするので、もちろんやってみないと分かりませんが
注目は(4)のノーシードブロック。ここにアマ・育成会枠があるので、組み合わせ次第では、アマ・育成会組の枠抜けもありそう。
ここは組み合わせを見てみないと分かりません(笑)

マイナビの予選一斉対局の注目の1つは連盟対LPSA。LPSAとしは3枠はキープしたい。出来れば4枠欲しいか。
そして、若手のノーシード組。熊倉1級、井道1級、室田初段、伊奈川1級…。この辺りがどんなブロックに入るかがひとまずの楽しみだ。

第2回朝日杯将棋オープン戦プロアマ一斉対局 金内アマ△-▲佐藤天四段戦

2008-07-16 19:10:23 | Weblog
 午前に引き続き、14時からは午後の対局。午後は、大阪で3局行なわれることもあって、東京では、午前に比べて1局少ない3局。注目は、金内朝日アマ名人と注目の若手・佐藤天四段戦。公開対局場では、観戦に訪れているファンの半分かそれ以上の人がこの一局に注目している。
 午前中は、どの対局もわりと早いペースで進んでいたが、午後はどれもじっくりとした戦いになっている。同じスペースで対局しているとなにかそういう空気みたいなものが伝わるのかもしれない。
 金内アマは、考慮中に駒台の駒を触る癖があるのか、何度か触っている。郷田九段が、よく考慮中に駒台の駒を触るのが有名だが、金内アマを見ていてそれを連想した。
 途中から、対局場には、加藤アマが姿をみせており、中盤から終局まで、この一局をずっと観戦していた。加藤アマと金内アマは、朝日アマ名人戦で3番勝負を戦った間柄。ライバルの将棋が気になったのだろう。他にも、青野九段や坂東女流2級なども対局場を訪れていた。
 序盤はわりと余裕のある感じがあった佐藤天四段だが、途中から余裕がなくなったのか、扇子で仰いだり手元で扇子を鳴らしたりする場面が増えてきた。堂々と構えていた姿勢も前傾になってきた。佐藤アマはときどきうなずいているが、大きな動きをしたりやぼやいたりということはない。それは金内アマも同様だ。
 午前は、アマの2勝2敗だった東京会場だが、田中四段、中村太四段がそれぞれ勝利。田中四段は、これがプロ初勝利。中村太四段-吉田アマ戦は、坂東女流2級が観戦していた。
 本局も、他の対局と同様に、佐藤天四段が勝勢。本局の最終手・△4五歩をみて、金内アマは小さな声で投了を告げた。
 午前と違って、午後はプロの3連勝。関西で豊島四段が敗れるという波乱があり、今年のプロアマ戦の結果は例年通りプロ7勝、アマ3勝ということになった。

第2回朝日杯将棋オープン戦プロアマ一斉対局 金井四段▲-△加藤アマ戦

2008-07-15 23:19:16 | Weblog
 去年からはじまった朝日杯将棋オープン戦。去年も今年と同様に、開幕のプロアマ戦は、朝日新聞の本社・大阪本社での公開対局。午前・午後5局ずつの計10局。午前の東京会場では、計4局。その中でも注目は、金井四段-加藤アマ戦戸辺四段-清水上アマ戦。予想通り、金井四段-加藤アマ戦は予想通り相居飛車に。後手番の加藤アマが一手損角換わりに誘導。その隣で行なわれていた戸辺四段-清水上アマは相振り飛車に。
 加藤アマは、一手一手じっくりと手を進めるのに対して、金井四段はノータイムで指す。対局前、加藤アマは対局場に一番乗り。対局前には、戸辺四段-清水上アマ戦の中継担当の銀杏記者と談笑していた。
 中盤は、両者ともに熟考が続く。金井四段は、考慮中、何度も頭を左右に振る。一方の加藤アマは、「そっかー」「さて…」「いやー」などのつぶやくシーンが増える。こういう無意識のうちに出てくる表情はつぶやきなんかは、こうやって盤のそばで見てみないと分からないことだ。
 対局開始から1時間20分をすぎた。金井四段は▲3七角。金井四段は、苦しいと感じていたのか、この手をさすとき、目線は盤上にはなかった。
強く切り込んでいった加藤アマは△6九角。この辺りから、外からみても金井四段からはあきらかに焦りが出ていた。昨年に続いて、対アマ戦の敗退ということが頭によぎったのかもしれない。
△6九角に実戦は▲4八玉と逃げたが、直後の感想では▲5八飛とすれば難しく、あとは先手はダメということだが、59手目で▲7三角で詰んでたようだ。
「詰みを逃して加藤アマの勝ち」とだけ書けばそれまでかもしれないけど、これも金井四段の焦りが合っての結果。それ以上の加藤アマの強さを感じたし、これが人間同士の戦いの魅力。
将棋界としても、この「魅力」をもっと前に出していけばいいのではないだろうか?
 実戦は、66手目△9四玉まで加藤アマの勝ち。最後は一度空打ちをいれてから力強い手つきだった。

 午前中は、加藤アマ・清水上アマがプロを破りアマの2勝3敗。人間同士の戦いの魅力を感じた対局で、くしくも5月にコンピュータに敗れたアマ二人が勝利するという結果になった。

第2回朝日杯将棋オープン戦 プロアマ一斉対局

2008-07-13 13:38:43 | Weblog
去年に引き続き行ってきました。公開対局場の開場時には、わずか3人(!)という状況で、大丈夫なのか?とも思いましたが、大盤解説会の人もあわせれば100人弱程度はいたんじゃないでしょうか。

午前の注目は、戸辺四段-清水上アマ戦と金井四段-加藤アマ戦。自分が居飛車党ということもあって、金井四段-加藤アマ戦に注目。一手損角換わりから、先手がペースをつかんだように感じたんですが、加藤アマの踏み込みがよく逆転勝ち。
△7八角成以降は後手がよしかと思ったんですけど、▲2一飛成ではなく▲7三角で後手玉が詰んでたんですね。
午後は、注目の佐藤四段-金内アマ戦を観戦。こっちも相居飛車に。矢倉戦から端攻めが決まったようにも見えたんですが、ややもつれるも佐藤四段が逃げ切り。

今年もプロの7-3。豊島四段が敗れたのには驚いた。