独り言雑記ブログ

将棋関係の一人言雑記帳

マイナビ杯女王戦と女流タイトル戦

2007-11-29 15:23:23 | Weblog
マイナビ杯女王戦の本戦は、まだ2局だけとはいえ、いずれも熱戦で非常に面白かったと思う。
新鋭の若手(里見初段・上田初段)と中堅・ベテランの強豪(中井六段、矢内名人)の対戦とかあるいは賞金額というのもあって、お互いにいい形で対局に臨めたという影響はあるかもしれない。

それは、いいとして気になるのが女流のタイトル戦。マイナビ杯2局の間に行なわれた倉敷藤花戦は、前後のマイナビ杯が熱戦だったこともあって余計に不出来さが目立つ結果になってしまった。
スポーツでは、決勝はお互いに堅くなるし、レベルも上がってきている準決勝が一番面白いというのはよく言うが、せっかく2局とも休日開催で動画配信があるなど、中継も充実していただけに、倉敷藤花戦の内容は少し残念だった。

それにしても、今期のマイナビ杯。ここまで2局は今年行なわれたどの女流タイトル戦よりも面白かったし、内容も一番だったんじゃないだろうか。もちろん、まったく中継のない女流王将戦より中継のあるほうが楽しめるのは当たり前なので、中継が充実してたためにそう感じる部分はあるとは思う。

1回戦の残り6局。若手がどれだけ上に進めるかというのも注目だが、内容にも期待したい。

新kifu for Java

2007-11-27 19:32:59 | Weblog
11月の1dayトーナメントから(だと思う)導入された新型kifu for Java(V3.00)。

今までの中継アプレットからは、
・持ち時間のグラフ表示
・文字の大きさが変更可能
などの変更点があり、一番、大きな違いはアプレット内での画像配信が出来るようになったこと。将来的には、動画配信も出来たりするんでしょうか?

静止画配信をしてくれる棋戦はけっこうあったものの、なかなか一画面に表示出来なかったので、中継アプレット内に表示できるようになったことで、見るほうとしては非常に便利になったと思います(中継するほうは大変なんでしょうか)。

LPSAの棋戦のほかには、王将戦マイナビ杯名人戦・順位戦が新アプレットを使用。
(名人戦・順位戦は画像は対局開始時の写真を使用して画像配信はなし)

今後は他棋戦でも、新アプレットを使用するとこが増えるんじゃないでしょうか。

現在は、多くの棋戦でkif形式を使用してますが(棋聖戦・王座戦などは表示形式はオリジナルタイプ)、王位戦・女流王位戦のように他の形式を使用してる中継もまだあります。
見てるほうとしては、kif形式で一本化してもらえるとありがたいんですが出来ないものなんでしょうか?

※kif形式の個人的に便利だと感じる理由の1つに~.kifを携帯で開くことで棋譜を出先でも確認できることもありますが。

マイナビ杯と倉敷藤花戦

2007-11-23 20:32:57 | Weblog
マイナビ杯女王戦は本戦・1回戦が開始。開幕局は里見初段のゴキゲン中飛車に中井六段が丸山ワクチンで対抗。
△2五桂と単騎の桂跳ねから、途中、中井六段の暴発気味の飛車切りはあったとはいえ、里見初段の指し回しがよく2回戦進出1番乗り。
公式戦では、里見初段の対丸山ワクチンは始めてらしいが、ブログでも「公式戦”では”」というコメントもあるし、指し手を見ても練習将棋などではけっこう経験のある形だったんじゃないでしょうか。
週間将棋などでいろいろ宣伝が多かったこともあり、平日+竜王戦(1日目だったが)と被ってたとはいえ、それなりに盛り上がったような感じがします。

一方、逆に盛り上がりに欠けた感があるのは、倉敷藤花戦。将棋会館で行なわれた第1局は中継はなかったんですが、例年通り2局目以降は映像配信での中継が行なわれています。
なかなか対局の模様や大盤解説会をリアルタイムで動画配信してる棋戦は少ないので貴重な対局だと思うんですが、認知度が低いのかどうも盛り上がりは今一つなのが残念です。毎年、盛り上がりにやや欠けた感があるのは、第1局がまっとく中継とかがなかった影響も大きいんじゃないでしょうか
将棋連盟のHPもぎりぎりまで告知がなかったし(もっとも、最近は、他の棋戦も含めて連盟の告知には期待してませんが)

第2局は清水王将が勝って1勝1敗のタイ。
明日は注目の第3局です(自分は見られませんが)。

間にあった竜王戦は、渡辺竜王が勝ち3勝1敗で防衛・4連覇に王手。順位戦や他棋戦同様佐藤二冠の不調が心配になる内容だったと思います。順位戦は木村八段が、まだタイトル獲得ないのが不思議なくらいの活躍で、勝って5連勝。昇級組がそのまま陥落することの多い今のA級で初参加で5連勝というのは素晴らしいですね。

第1期マイナビ杯女王戦 本戦展望

2007-11-20 19:36:18 | Weblog
今週号の週間将棋にマイナビ女子オープンの本戦展望が載っていたので、自分でも少し予想してみようかなと思います。
トーナメント表はこちら
週間将棋の記事を簡単にまとめると

右ブロック;タイトルホルダー4人が固まった鬼ブロック
左ブロック:六段から1級まで多彩なブロック

といった感じでしょうか。

右ブロックはタイトルホルダー4人と期待の若手棋士4人がきれいに分かれた気がします。注目はやはり斎田倉敷藤花-石橋女流王位の一戦でしょうが、中村初段・上田初段がタイトルホルダーにどんな将棋を指すのか楽しみです。
左ブロックは、ベテランから中堅、そして若手と混在。中井六段-里見初段は、12/5に女流名人戦最終局も控えていて連戦。相居飛車系の乱戦になりそうな、千葉-早水戦が個人的には楽しみです。

女流王位戦・女流王将戦の予選に加えて、12/5に女流名人位戦の最終局があったり、倉敷藤花戦の番勝負があったり(斎田倉敷藤花・清水女流王位)、逆に矢内名人は各棋戦がシード・タイトルホルダーということもあって、久しぶり(10月の銀河戦以来)の公式戦。
そのあたりの影響がどうなるかというのも気になります。

※矢内-上田戦はマイナビ杯(11/28)の直後に女流最強戦(12/2)でも当たってたいる

大和証券杯 第1回女流最強戦

2007-11-02 19:25:38 | Weblog
女流最強戦の組み合わせが決定。トーナメント表はこちら

ところで、今回の選抜基準は、

選抜基準日は平成19年9月30日現在とし、

(A)
1.女流タイトル保持者
2.女流公式棋戦優勝者
3.平成18年1月~12月 賞金・対局料ランキング上位者
前項1~3の順番に10名の女流棋士を選抜する。

(B)
女流最強戦出場棋士選定委員会にて協議しアマチュア1名を含む6名を推薦する。
※選定委員会委員は協賛者代表・女流棋士会代表・理事代表・有識者代表の各1名とする。
※アマチュアは原則今年行なわれた女流アマ名人戦優勝者とする。
※日本女子プロ協会の棋士に関しては協会に出場依頼し、了承を得た棋士を 「招待選手」として出場させる。

※(A)(B)は便宜上、追加してます。

とのこと。あくまで推定ですが、
(A)枠だと
1.清水二冠、斎田倉敷藤花、矢内名人
2.甲斐二段
3.千葉三段、中井六段、石橋四段、
として、ここまでは7人は予想が付くんですが、残り3人がよく分かりません。昨年度(平成18年1月~12月)なので、

・里見初段がここに入ってるか怪しい(LOT・王将戦は対象外だと思う)。
・王位戦で挑戦決定まで行った早水二段、鹿島杯準優勝の中村真初段は入ってそうな気がする
・コンスタントに上位陣に入ってきてる岩根初段はどうか。(ただ似たような成績の本田二段が入ってないのが気になるが倉敷藤花の差か)
・島井初段はほぼ昨年同成績の山田朱初段が入ってないところを見ると入ってないと考えられる

ってことで、
(A)枠の残りを早水二段、中村真初段、岩根初段
(B)枠は笠井アマ、里見初段、室田1級、鈴木初段、島井初段、上田初段

と予想しますがどうなんでしょうか。

ちなみに同じく16人で行なわれるマイナビ杯女王戦の決勝トーナメントの組み合わせと比べると船戸二段、貞升1級、山田久三段、村田初段の4人の換わりに笠井アマ、室田1級、島井初段、岩根初段が入ったことになります。
矢内名人-上田初段戦は、マイナビ杯と連続になるんですね。勝ち上がればの仮定がつきますが、今まで対局のなかった中井六段-里見初段戦が2ヶ月くらいで一気に3局という可能性もありそうですし、甲斐-石橋戦も倉敷藤花戦、女流王将戦(予選)に続いてまた対局することになりそうです。
ここまで同じような対局が続けて登場ってのも珍しいんじゃないでしょうか