独り言雑記ブログ

将棋関係の一人言雑記帳

独断で選ぶ2008年将棋界10大ニュース

2008-12-31 17:01:21 | Weblog
去年も書いたけど、今年もやってみました。

1.渡辺竜王が3連敗後4連勝で竜王戦5連覇・初代永世竜王に
 ここまで通算6期の羽生名人が「奇跡的」な逆転劇の連続で久しぶりの竜王戦登場。渡辺竜王も現在4連覇中。ということで勝ったほうが初代永世竜王という100年に1度とも言われた大勝負に七番勝負は羽生名人が3連勝。このまま羽生名人が竜王奪取かと思われたが、第4局に「打ち歩詰め」の筋があり渡辺竜王が逆転すると、第6局、第7局と渡辺竜王が急戦矢倉を採用し制勝するなど、4連勝。将棋界初の3連敗4連勝で初代永世竜王に

2.羽生二冠が名人奪取、十九世名人・永世六冠に
 先に永世名人に「王手」をかけた羽生二冠の永世名人を阻止し、先に永世名人の資格を得た森内名人に羽生二冠が挑戦。竜王戦とは逆にお互いに先手番を「キープ」する展開に。第3局、森内名人が優勢の将棋を勝ちきれずに大逆転で羽生二冠の勝ち。この1局が響いて羽生二冠が4勝2敗で名人を奪取。通算5期獲得となり十九世名人の資格を得た

3.里見女流二段が初タイトル「倉敷藤花」獲得
「出雲のイナズマ」里見二段が倉敷藤花戦で清水倉敷藤花を2-0で破りに、ついに初タイトル獲得。LOT決勝進出依頼、注目を集めることが多かった里見二段でしたが、今まで勝てなかった清水倉敷藤花に勝っての初タイトルということで、いろんなマスコミにも取り上げられるほど話題に。

4.九州旋風
「深浦王位戦2連覇・佐藤天新人王獲得・笠井女流アマ名人連覇」
 今年は九州勢の活躍が目立つ1年に。筆頭はもちろん深浦王位。昨年、羽生王位からフルセットの末にタイトル奪取。今年も「最強の挑戦者」相手にやはりフルセットの末にタイトル防衛で2連覇達成若手では佐藤四段が新人王戦で星野三段を下して棋戦初優勝。アマ棋界でも笠井女流アマ名人が2連覇達成と大活躍。

5.羽生二冠、まさかの時間切れ負け
 第2回最強戦1回戦。羽生二冠-渡辺竜王の注目の一戦。中盤の勝負所で羽生二冠の「時間切れ」。女流最強戦では2回ほど時間切れはあったが、いずれも終盤で形勢に差がついていたため大きな問題にはならなかったものも、今回はこれからという場面での時間切れ。注目のカードということもあって大きな話題に

6.矢内女王・女流名人、躍進
 自身初の二冠に女流名人防衛・女王奪取で自信初の二冠に躍進。一気に三冠を目指した女流王将戦で挑戦失敗するとその後は調子が上がらず

7.「連覇」と「初優勝」
 行方八段が棋戦初優勝。森下JT杯、佐藤NHK杯が連覇

8.女流王将戦、二度目の休止
 女流王将戦がスポンサー撤退等の影響もあり二度目の休止

9.LPSA新棋戦発足、船戸女流二段移籍
 女流アマ王位戦、天河戦を発足、船戸二段が移籍加入。

10.後手番、勝ち越しなるか
 ゴキゲン中飛車、一手損角換わりに加えて2手目△3二飛、4手目△3三角と様々な戦法が人気に。後手番勝ち越しなるか