一人シニアの漫遊記

国内外のトレッキング紀行と家庭菜園、ダンス等徒然なるままに

山紀行(究極のトレッキング K2・バルトロ氷河 その2  2012.9.13~9.16)

2012-10-05 18:02:07 | 山紀行(海外:ヒマラヤ)

9月12日にトレッキングの基地であるアスコーレに入り翌13日から、いよいよ15日間のテント生活でのトレッキング開始です。
1.アスコーレ(標高3000m)⇒コラホン(標高3000m) :9月13日 徒歩約5時間
朝5時に起床しテント内でパキスタンティーを飲み洗面器にもらったお湯で顔を洗い、寝袋等の荷物をダッフルバッグへ仕舞い、デイパックに雨具、おやつ、飲料等を詰めて6時に食堂テントで朝食をとり、7時に出発です。 これ以降は例えば、4時半起床後は1時間刻みで朝食、出発となります。
P1030154出発に先立ちポータに持ってもらう荷物に重量をそれぞれ秤ます。 重さに応じてポータに賃金が変わりますので皆、真剣です。
P1030155サー! いよいよ、K2を仰ぐコンコルディアに向けて出発です。 この頃はヘリコプターで救助されるシニア先輩が出るとは思いもよりませんでしたが、歩き方を見て家内と15日間の長丁場は無理なのではと首をかしげていました。
P1030160時期としてモンスーン前の秋ですので、高山植物は少ない状況でした。 写真の黄色い実は甘酸っぱく食べると男の子が生まれるといわれているそうです。 もう少し早く教えて見もらえれば良かったのですが、、、、、?
P1030156このような木の吊り橋を渡りました。 横揺れが激しくバランスを保つのに一苦労でした。 下は、氷河から流れる茶色に濁った濁流です。
P1030161ビアホ氷河末端のガラ場から流れ出す川の畔がテント場となります。 平坦でなかなか快適な場所でした。 これまで4羽の鶏が同行していましたが、川の畔で解体され、毎日のタンパク源として利用されました。 このほかに、羊が4頭、同行しています。

2.コラホン(標高3000m)⇒スカモンチョーク(標高3223m) :9月14日 徒歩約10時間
この日は4時30分に起床し1時間刻みのスケジュールで6時30分に出発しました。 バルトロ氷河から流れるビアホ川からの主流にデュモンド川が流れ混んでYの字状となっていることから、一旦、デュモンド川をさかのぼり上流にかけられた木の吊り橋を渡り、そこから引き返し主流に沿って進む、一寸目には非効率な行程でキャンプ地のスカモンチョークに16:30に到着しました。 途中、ガーネット等の貴石が露出している個所があり、一攫千金を一寸だけ夢見ることができました。
P1030165支流のデュモンド川をさかのぼります。
P1030166ようやくデュモンド川を渡る吊り橋があるジョラに到着。 吊り橋は2名づつとのことでしたが、4名は橋の上にいますね????
P1030170夕刻が迫りパキスタンの山らしい風情になってきました。
P103017116時30分にキャンプ地のスカモンチョークへ到着。 右手にはリリゴ山群(6600m)が見え始めました。

3.スカモンチョーク(標高3223m)⇒パイユ(標高3450m) :9月15日 徒歩約4時間
5時30分に起床し、7時30分出発。 この日はバルトロ氷河の舌端に面する素晴らしい景観を有するパイユに4時間30分かけて歩きます。
P1030173バルトロ氷河から流下るビアホ川の川岸に沿っての登り下りを繰り返します。 大岩もありますが、シャーベット状の黒い砂は海岸を思わせる風情がありました。
P1030174こんな渡渉もあります。 私は登山ブーツの砂を洗い落していました。 直ぐ、どろどろですので効果はありませんが。
P1030177パキスタンで最初に発見された高峰であることからK1とも称されるマッシャーブルム(7805.92m)がその美しい姿を見せ始めました。
P1030180キャンプ地のパイユももう少し。 広大な川幅のビアホ川越しにトランゴ山群、カテドラル(大聖堂)等の山並みが見えてきました。 圧巻です。
P1030184パイユは水場もあり快適なキャンプサイトです。 メンバの方の中には、この水場で髪の毛を洗ったりしていました。 ツアーリーダも”同じズボンをはいていると汚いなんていわれそう”とのことで一生懸命、登山ズボンの洗濯をされていました。 干す場所は木々があるので枝を利用してめいめい工夫していました。

4.パイユ(標高3450m) 滞在:9月16日 高度順応
この日は高度順応のため1日、休養日となり3700mまで3時間かけての高度順応を行いました。 また、ドイツ人グループがコンコルディアから降りてきました。 コンコルディアから中国へ抜ける峠道を目指したが、大雪で断念して戻ってきたとか。 やはり、今年は天候不順でお目当てのK2が望めるか不安がよぎりました。 実はこれまでは序の口で、これからコンコルディアまでが本番だとはほとんどの方々は気が付いていましたが、一部のシニア先輩はこの序の口で顎を出す始末。
P1030189トランゴ山群、カテドラル(大聖堂)からK2を隠す無名峰と連なっており、三角錐の無名峰の後ろにK2が見えています。
P1030190リリゴ山群からようやく朝日がビアホ川にさし始めました。
P1030193このパイユから上部に荷揚げする物資とパイユにデポする帰路の物資を分けているところです。
P1030197高度順応で3700mまで登り、そこからリリゴ山群をバックに。
P1030199四頭の羊はメンバーのタンパク源として利用されました。 悲しそうな表情ですね。
P1030200マッシャーブルム(7805.92m)がその美しい姿。
P1030201ネームレスタワー、別名トランゴタワー(6239m)が少し見えています。



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