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キャッチコピーについて考える。「アイドマの法則」、そして「行動決定要因」から。

2010年10月18日 | 気になった事

事業プレゼンでは、「キャッチコピー」が大事です。
今日はこれを考えてみましょう。

コミュニティビジネス(以下CB)といっても、ビジネスであることに変わりません。
一定の収入がなければ、事業の継続はできないわけですから。
また、CBでは、人との繋がりもきわめて重要なこと。
人々の注意を喚起して、行動してもらう。
それには、的確なキャッチコピーが必要になってきます。

このキャッチコピーですが、2つの視点から分析してみることにします。
「アイドマの法則」、そして「行動を決定づける最終要因」です。

「アイドマの法則」とは、消費者が「特定の商品・サービス」を知るところから購入(行動)するまでの「心理プロセス」。広告宣伝では、もっとも基本となる考え方です。

アイドマ(AIDMA)とは、5つの単語の頭文字を略したもの。

1、アテンション 注意
2、インタレスト 関心
3、デザイァ   欲求
4、メモリー   記憶
5、アクション  行動

それに対して「行動決定要因」は、購買行動を最後に後押しする要件です。ニーズはあるが、それはどれか。ここをひと押しないと購買にはつながりません。たとえば、「液晶テレビが欲しい」という思いがあっても、それは「どのメーカーで、何インチの何」か特定しなければなりませんね。これを「ウォンツ」の領域というのですが、これを決定づけるのが、次にあげる5要因というわけです。

1、第三者評価
2、価値観
3、知識の有無
4、好き嫌い
5、期待



では、一般に知られている「キャッチコピー」で考えてみてみましょう!
※注、ここで分析するキャッチコピーは、ビジネス全般のモノです。CBに特化したものでないので、お間違いになりませんように。

■「分かりやすさ」の訴求
A) 子供でも簡単に操作できる洗濯機
B) サルでも分かる経済学
C) 小学生でもわかる○○

Aでは、洗濯機は買いたいが、最近のモノは機能が多くて使い方がむずかしい。だから買い替えたいけども、ちょっと。こんな方への「キャッチコピー」。B・Cは、書籍でよくつかわれている方法。「サルでも」はちょっと馬鹿にしたような言葉ですが、ぐっと注意はひきますね。
もともと欲求はある。しかし「知識」が無い!それでもオッケーということで、最後一歩を後押しします。

■「ランキング」表示
A) 楽天「家電部門第一位の○○」
B) CD「ポップス女性ボーカルで4週連続、第1位の○○」
C) 「当店のエアコン売り上げ、ベスト3位はこれら商品」

ランキングを表示することで、どれを買っていいのか迷っているとき、第三者評価として参考になるわけです。皆が買っているのだから、まあ確かなモノだろう。

■悩みや不安への「呼びかけ」
A) 痔にお悩みの方への朗報、○○は効きます!
B) 加齢臭でお困りの方へ。
C) 小学生のお子様をお持ちのお母さまへ

対象を絞りこんで、直接うったえる手法。アイドマの「注意」「関心」から、行動を決定させる「期待」へともっていきます。不安の解消するモノの訴求には適した表現です。

■「お客様の声」
A) 驚きました。こんなに効くなんて。(30代主婦)
B) こんなに違うなんて。嬉しくなりました。(50代女性)

これも第三者評価です。できれば、実名で住所なども書いてあれば、信憑性はアップしますね。より身近になり、期待感が増します。

■「失敗ー成功」「ダメー良い」の両極表示
A) ロバート・キヨサキ著「金持ち父さん、貧乏父さん」
B) 住宅購入で失敗する人、成功する人
C) 年収300万円時代に、1千万円以上稼ぐには

キヨサキ氏の著書の場合、「負け組み」社会の現代。このタイトルは効きますね。自分のことと考えるからです。アイドマで言えば、「注意」から各段階一気にかけあがり、「行動」へと走らせます。どうすれば、上手くいくか!への「期待観」も要因になるでしょう。

■「数字」「データ」を前面にだす!
A) 全世界で累計1000万部セールス「金持ち父さん・・・」
B) お買いになった「92%の方」が満足と回答しています
C) 3歳以上のワンちゃんの80%以上が歯周病!

AとBは、知識がなくてよく分からないけど、誰もがそんなに評価しているんだったら良いのかも。これも「第三者評価」の手法です。書籍の広告文には、かならず「○○万部販売」なんて書いてありますね。Cは、「情報」の提供です。愛犬家の心情に訴えることで、注意・関心から一押しし、行動までもっていくということです。

■「希少性」「限定」で訴求
A) あと5個で完売。1ヶ月は入荷しません!
B) 一日10個限定販売。売切れの節は、ご容赦ください。

たいして欲しくはない。でも、あんなに並んでまで買うんだから「きっと美味しいんだろう」。そんな「期待」ですか。アイドマでいえば、「注意」「関心」をかなり惹きますね。行列をつくる店も、そんな意図があってのことです。ちなみに、心理学でいいますと、時間をかけて買ったもの。つまり、ある努力の末に手に入れたばあい、満足度は高いということがあります。

■「疑問」の問いかけ
A) あの人が若いのは、なぜ?
B) どうして、人から嫌われるのだろう?その理由は
C) なぜ、いつも失敗ばかり?なぜ、成功しないのか?

だれでも疑問に思うこと!それに対する答えを、聞いてみたい心理を利用することです。知識を提供することで、注意→関心をひくこと。で、期待する答えが、そこにあれば「購買」行動につなげていく手法です。答えに共感がえられなければ、行動にはつながりません。

■将来の自分を「イメージ」させる!
A) 10年後のあなたは、○○になっている!
B) このままでは、5年後には預金がなくなる!
C) 20年後に泣く人、笑う人

これにストーリーをはさんでいくと良いとされています。続ける言葉として、「だから、今から○○をしないといけない」。学習教材、学習塾やカルチャー教室がよくつかう方法です。Cは、それに両極表示もいれています。

■「ノウハウ」で訴求
A) ○○で必ず成功する8つの法則
B) プロが教える○○の裏ワザ 50
C) ○○が嘘のように綺麗になる5つの方法

方法・法則・技術・裏ワザ・ポイント・ノウハウ・要点・解決策などの言葉と、数字を組み合わせる手法です。「10の裏ワザ」「知らない損をする5つのポイント」など、知りたいという欲求をひきだします。

■価格面のお徳性
A) 今なら無料でお試しできます!残りあと10日。
B) 1万名の方に、試供品を差しあげます!
C) ○月○日までにお買上げの方には、もう1個お付けします

無料・タダ・サービス・割引などですが、だれにも知れわたっている成熟商品にむいた手法。ニーズはあるが、どれか迷っている。そんな人に、経済性の面から後押しするわけです。ウォンツへの訴求ですか。ポイントは、期限を区切ったり数を限定することです。



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