読書の森

暮れ方の街 後



世之介とは西鶴の好色一代男で有名な色男である。

何故、かなりストイックな高校生がそれに興味を惹かれたかと言うと、空想の世界では放恣そのもの、興味津々だったのです。


さて、内容は。
俗に千人切りと言われる世之介に友人が聞く。
「お主は三千余人の女性を知ると言うがそれは法螺であろう?」

世之介は笑う。
「真よ。偽りは言わぬ。しかし訳はある」



世之介は、ある日渡し船に乗った。
隣り合わせた新造はいかにも色っぽい。
薄く汗ばんだ肌の香りを嗅ぎ、膝を合わせ、微妙な思いを味わった。

つまり、そのような触れ合いも含めて三千人以上の女を知ったと言うのだ。



この話は、川面のさざ波、女の息づかいが聞こえるようで、絶妙な上手さである。

芥川龍之介の作品は異常な刺激を女子高生に与えてしまった様だ。

本当の恋愛以上に、黄昏時の帰り道に読んだ本の世界にはまった。
文学は罪なものである。

読んでいただき心から感謝します。 宜しければポツンと押して下さいませ❣️

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