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読書の森

白石一郎『戦国武将伝』

直木賞受賞者の白石一郎は、昭和期に歴史小説家として活躍した人です。

同時代の広い視野を持った歴史小説家と言えば、司馬遼太郎が有名ですが、白石一郎の視点は又異なるようです。

司馬遼太郎が世界史の中で日本の歴史上の人物を捉えてるとすれば、白石一郎は日本の歴史上の人物の心理面を捉えた小説を書く人だと思います。



1988年初版の『戦国武将伝』は戦国時代のリーダーの戦略と決断をノンフィクションの形で描いてます。
本著は一代の出世頭、豊臣秀吉について多く語られてます。

ご存知のように秀吉は一見冴えない小男だが情勢判断が出来る非常に冴えた頭脳の持ち主です。
しかし、持ち前の愛嬌があって己の才能を露骨に現さず、上司にも部下にも受けてます。

前のblogでも触れましたが、周りの人と摩擦を生じにくい風貌や態度を持つ人は実力を発揮しやすいと感じます。

ただそれだけじゃない。尾張の貧村の平百姓の身から初めてほぼ日本全国を統一した豊臣秀吉は、史上稀な大出世をした人です。
才能、努力、運全てに恵まれていたのでしょうね。

彼の正室の「おね」さんが又凡庸でない方で彼の部下に慕われて政治力も非常にあったようです。

ただ、秀吉さんは派手な目立つ上流のモノや女性が大好きだったみたい。上流女性の側室は十数人いたと言います。それでもおねにも側室も全員子供ができなかった。
そして秀吉の係累は極めて少ない。多分短命で病気がち、子供の少ない家系だったのでしょうか?

ところが、憧れの人、、お市さんの娘淀君を愛妾として「初めての子」に恵まれてから、秀吉の人柄が変わってしまったと言います、

あんなに頭の良かった人が、我が子への妄執的な愛情に狂ってしまった。道理にそくした意見をする周りの人が敵に見え、肝心の政治はトンチンカンな事ばっかりしてるのです。
老人性痴呆にかかったと言う人も多い。

これは、私の独断的意見ですが、一番のbrainの正妻のおねさんがキレて見放したからだと思いますよ。それで秀吉さん、頭が鈍っちゃたのかと。
「私は子どもが欲しかった。生めなかったのは私のせいじゃない。あなたじゃない。その証拠に他の女性全部出来なかったでしょ。
あんな高慢きちな娘(淀君)、ホントはあんたバカにしてるの知らないの。あの阿婆擦れモテるのいい事にあなたの目を盗んで何してるか分からないわ。ホントにあれあなたの子なの?
下積みの時から一緒に苦労した仲だし可愛いくて頭の切れが良いと思って、ずっと我慢してきたのに。もう願い下げだ!」
以上全部私が想像したおねさんの独白です。

ホントのおまけ^ - ^




木綿豆腐が余ったので、ホットケーキミックスを使用して炊飯器でケーキを作りました。ネットの豆腐ケーキのアレンジです。
ボリューム満点ですよ❣️


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