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『北の国から』 the favorite ⑪

2006-05-21 17:52:26 | 『北の国から』 the favorite
『北の国から』 the favorite ⑪ 『'98時代』より

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純は、上砂川にあるシュウ(宮沢りえ)の実家に挨拶へ行く。
完全に舞い上がる純。



純「黒板純といいます。怪しいもんでは、ありません。」
  (中略)
  (その後のことは、ほとんど覚えていない。僕はほとんど、意識不明の状態だったように思う。)

『北の国から』全作品の中で、最も異様な空気が流れていたシーンではないでしょうか。
シュウの父(室田日出男)が最高です。

【64点】

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富良野にやって来た蛍は、あちらこちらで金を借りようとする。
草太の家を訪れた彼女は、その理由を打ち明ける。




蛍  「赤ちゃんいるの。今、このお腹に。」
   「別れた人の赤ちゃん。」
草太「相手は何つってんだ?」
蛍  「相手には言ってない。言う気ない。」
   「だけど、1人で…あたし、産むの。」
   「決めたの。産んで、育てるの…あたし。」

これは衝撃的でしたねえ。
蛍はそこまで行ってしまったか、という感じでした。
彼女は純と違って、行き着くとこまで行ってしまうタイプのようですね。

【88点】

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正吉は、蛍と結婚するよう草太に説得される。
次の日、蛍のいる札幌へ行った正吉は、彼女にプロポーズする。
草太に言われたからではない。
その思いは、もともと正吉にあったのだ。



正吉「結婚してくれ。」
   「オレの嫁さんになってくれ。」
   「オレと一緒になってくれ。」
蛍  「おかしいね、正ちゃんて相変わらず。」
   「何よ、いきなり現れたとおもったら…。」

ここで、あの年賀状が出てきます。
『'83冬』で、居候していた正吉のために、蛍が書いてやった年賀状です。
『'84夏』でのあの火事からよく焼け残ったなあとか、そういうことは考えないことにしましょう。

【77点】

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正吉は、蛍に大反魂草(おおはんごんそう)を送り続ける。
ついに蛍は折れ、正吉のプロポーズを受け入れる。
それを知って狼狽する純とみどり(正吉の母、林美智子)。



純  「何やってんだお前、そんなもん刈って。」
正吉「いいんだ、オレの趣味だ。ほっといてくれ。」



純「妹だぞ!」
  「たった1人の…オレの妹だぞ。」



みどり「母親が五郎さんに迷惑かけて、顔向けできないと知っていながら!」
    「こともあろうに、その娘さんに…あんた!」

1つのシーンとしてくくるには長いのですが、まあ、一連の流れということで。
『'98時代』前編の主役は、間違いなく正吉ですね。
あの悪ガキが、ここまで話に関わる存在になろうとは…。
ところで正吉は、大反魂草をいったい何本刈ったんでしょうね。
100万本ということはないでしょうが、4,000は超えてましたから、1万本は刈ったのかも知れません。
取り乱すみどりの後ろで、知らん振りしてみかんを食べる蛍もナイスです。

【89点】

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純と蛍、そして正吉が、そろって五郎のもとを訪れる。
そこで正吉は、蛍との結婚を五郎へ願い出る。




純(富良野に来て17年。)
  (多分、父さんがこんなにもストレートに感情をさらけ出し、)
  (喜びで泣くのを、僕は初めて見たんじゃないかと思う。)
  (父さん、泣いてくれ。どうか、存分に泣いてください。)
  (あなたがそこまで喜ぶ姿を、生まれて初めて、僕は見てます。)
  (父さん、思い切り泣いてください。)

久し振りの4ショットです。
『'84夏』以来のはずですから、14年振りです。
五郎が号泣しますが、僕ももれなくもらい泣きです。

【92点】(涙)

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五郎は、上砂川にいるシュウ(宮沢りえ)に会いに行く。
彼女が上砂川に移って以来、純との間が疎遠になっているのが心配なのだ。



五郎「あいつは、シュウちゃんのことが、大好きだ。」
   「そりゃあ、見てりゃ分かる。そりゃ、見てりゃ分かる。」

ここで五郎は、シュウのほうから電話してやってくれと頼みます。
この場面に限ったことではありませんが、シュウのことになると五郎はよく世話を焼きます。
よほど気に入ってたんでしょうね。

【78点】

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草太が事故で死んだ。
純は、自分が草他の手伝いを断ったことに責任を感じ、落ち込んでいる。
雪子はそんな純に、前の晩に会ったという草太の話を聞かせる。




雪子「純を、何とかしてやりたいんだ。」
   「蛍はこれで何とかなった。正吉に任せたから、もう安心だ。」
   「あとは、純のことだ。純がとっても心配だ。」
   「あいつが、自分をどう思おうが、自分にとって、あいつは弟だ。」
   「だから、自分はあいつが心配だ。」

草太はこの『'98時代』で、人が変わったようだと周りから言われていました。
その理由について語られることなく、彼は亡くなりました。
そこで思い出されるのは、雪子との会話です。
彼女が離婚して富良野に帰ってきたとき、草太が自分の土地を案内する場面があります。
この中で、7年前から自分が中心にやっている、というような台詞がありました。
7年前…『'92巣立ち』の頃です。
この中で草太はアイコ(美保純)と結婚しますが、同時に子を失います。
この頃から草太は、自分が何かを残すとしたら、それは純と蛍に…。
そう思い始めていたのではないでしょうか。
彼はきっと、生き急いだのです。

【91点】(涙)

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正吉と蛍の結婚式の朝。
蛍は五郎に、最後の挨拶をする。




蛍「ここで暮らした8つからのこと、ホントに良かったと思ってます。」
  「出来るなら蛍は、あの頃の蛍にもう1度戻りたいって、思ってます。」
  「これからは正ちゃんと、仲良く暮らします。」
  「父さん、ホントに有難うございました。」

蛍がホントにキレイでした。
「あの頃の蛍にもう1度戻りたい。」
このシーンでは、この台詞が全てですね。
彼女はずっと目が潤んでいるのですが、この台詞のあたりで、さらに涙がにじみ出てくるのです。
演技の域を超えていますね。

【87点】(涙)

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蛍の結婚式の夜。
五郎を家に送って帰った純は、その懐から、令子(いしだあゆみ)の写真を見つける。



五郎はやはり、蛍の晴れ姿を令子に見せてやりたかったんですね。
ところで、五郎は披露宴では完全に壊れていました。
裸踊りもしています。
写真をよく無くさなかったものです。
まあ、雪子か中畑あたりが、そっと戻しておいてくれたのでしょう。

【78点】(涙)

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