耐震偽装事件で、ついに逮捕者が出ました。
姉歯氏(設計)※
木村建設(施工)※
イーホームズ(検査)※
ヒューザー(販売)
総合経営研究所(コンサルタント)
逮捕者が出たのは、※印のところです。
とりあえずの容疑は、建築士の名義貸しだったり、粉飾決算だったりと色々です。
では、「本丸」は何か?
合同捜査本部の狙いは、顧客に対する詐欺容疑だそうです。
例えば、姉歯さん。
強度計算のデータ改ざんは既に認めていますが、これに対する罰則は「50万円以下の罰金」だとか。
釣り合いませんよね。
偽装マンションの住民は、数千万円の不良品をつかまされました。
偽装ホテルのオーナーや従業員は、生活の糧を失いました。
こういった被害者が、何百人も出ているのです。
詐欺であれば、もちろん懲役も付きます。
それ相応の罰を受けてもらわないと、彼らの感情が収まるはずもありませんよね。
ただ、どんな罪が適用されようと、被った損失が消えて無くなるわけではありません。
被害者の方々への損失補てんは、一体どうなるんでしょうね。
僕としては、こういう時こそ国のお金で何とかしてやって欲しい、と思っています。
詐欺罪として容疑が固まれば、民事訴訟も始まることでしょう。
けれども、例えば木村建設などは、既に破産しています。
裁判だって何年掛かることか…。
被害者の方々は、「今の生活」に困っているわけですから、国が介入する他にないでしょう。
ところで、この場合の詐欺罪とは何か?
当然、「偽装を知っていて販売した」ということなります。
けれども、これが難しそうなのです。
先ず第一に、強度計算の方法が一つではないこと。
決め事のほうがどうとでも解釈できるのなら、何を以って偽装とするのか、ぼやけてしまいますよね。
それから、関係者の構図も問題です。
よくニュースでやっておりますが、それぞれが責任を擦り付け合っていますよね。
「○○がちゃんとやっていれば…」とか、そういう話です。
この○○には、困ったことに国も入ります。
この事件は業界の構造の問題でもあると言われているようですが、その辺りが指摘されているのでしょう。
国としては、もちろん巻き込まれたくはないはずです。
けれども、国の過失が認定されなければ、それはそれで問題があります。
民間の商取引の損失補てんに、税金を投入して良いのか?
こういった意見が、一応は正論として成り立ってしまうのです。
うーん、泥沼化の予感がしますね。
やはり国には、被害者の方々のために、思い切ったことをしてあげて欲しいと思います。
まあ、僕の意見は、少し偏っているかも知れません。
この事件は、僕の地元、神奈川県を中心に起きています。
被害者の知り合いこそいませんが、ニューで見る地名は知っているところばかり。
こんな大事件が身近で起きているというのが、何やら妙な気分なのです。
姉歯氏(設計)※
木村建設(施工)※
イーホームズ(検査)※
ヒューザー(販売)
総合経営研究所(コンサルタント)
逮捕者が出たのは、※印のところです。
とりあえずの容疑は、建築士の名義貸しだったり、粉飾決算だったりと色々です。
では、「本丸」は何か?
合同捜査本部の狙いは、顧客に対する詐欺容疑だそうです。
例えば、姉歯さん。
強度計算のデータ改ざんは既に認めていますが、これに対する罰則は「50万円以下の罰金」だとか。
釣り合いませんよね。
偽装マンションの住民は、数千万円の不良品をつかまされました。
偽装ホテルのオーナーや従業員は、生活の糧を失いました。
こういった被害者が、何百人も出ているのです。
詐欺であれば、もちろん懲役も付きます。
それ相応の罰を受けてもらわないと、彼らの感情が収まるはずもありませんよね。
ただ、どんな罪が適用されようと、被った損失が消えて無くなるわけではありません。
被害者の方々への損失補てんは、一体どうなるんでしょうね。
僕としては、こういう時こそ国のお金で何とかしてやって欲しい、と思っています。
詐欺罪として容疑が固まれば、民事訴訟も始まることでしょう。
けれども、例えば木村建設などは、既に破産しています。
裁判だって何年掛かることか…。
被害者の方々は、「今の生活」に困っているわけですから、国が介入する他にないでしょう。
ところで、この場合の詐欺罪とは何か?
当然、「偽装を知っていて販売した」ということなります。
けれども、これが難しそうなのです。
先ず第一に、強度計算の方法が一つではないこと。
決め事のほうがどうとでも解釈できるのなら、何を以って偽装とするのか、ぼやけてしまいますよね。
それから、関係者の構図も問題です。
よくニュースでやっておりますが、それぞれが責任を擦り付け合っていますよね。
「○○がちゃんとやっていれば…」とか、そういう話です。
この○○には、困ったことに国も入ります。
この事件は業界の構造の問題でもあると言われているようですが、その辺りが指摘されているのでしょう。
国としては、もちろん巻き込まれたくはないはずです。
けれども、国の過失が認定されなければ、それはそれで問題があります。
民間の商取引の損失補てんに、税金を投入して良いのか?
こういった意見が、一応は正論として成り立ってしまうのです。
うーん、泥沼化の予感がしますね。
やはり国には、被害者の方々のために、思い切ったことをしてあげて欲しいと思います。
まあ、僕の意見は、少し偏っているかも知れません。
この事件は、僕の地元、神奈川県を中心に起きています。
被害者の知り合いこそいませんが、ニューで見る地名は知っているところばかり。
こんな大事件が身近で起きているというのが、何やら妙な気分なのです。