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アイフルの前に…

2006-04-23 19:57:49 | 世の中のこと
記事にするには少し遅くなりましたが、アイフルです。

1,900にも及ぶ数の店舗が、全て処分を受けるそうです。
執行は5/8(月)からで、期間は3~25日とまちまち。
実際に問題のあった店舗が、長い期間の処分となるのでしょう。
利用者からの返済を除いた、大半の業務が停止となります。

ちょっと怖い数字を見つけたので、載せておきます。

・消費者金融の利用者は、2,000万人。
・多重債務者は、200万人。
・破産者は、年間20万人。
・生活苦による自殺者は、年間8,000人。

とんでもない数ですね。
僕の第一印象で書かせてもらうと、間口の広さが原因のように思います。
2,000万人というと、日本の人口の約1/6です。
6人に1人が、何らかの形で消費者金融のお世話になっているわけです。

うーん。

正直、僕には理解できません。
家や車のローンは別として、何故、お金を借りなければならないのか?

家庭の事情によるものは、仕方ないと思います。
一家の働き手が病気するなどして、生活が困窮する場合など、色々あることでしょう。
借金することを肯定しているわけではありません。
これはむしろ、生活保護など、国の制度の問題であるはずです。
新たに事業を興したい人のための、融資なども同様です。
これはこれで、しっかりとしたチャンスを与えるべく、制度なり金利なりを整えるべきでしょう。

僕が理解できないのは、享楽のために簡単に金を借りてしまえることです。

・飲みに行きたいが、ちょっと手持ちがない。
・彼女にプレゼントをしたいが、今月はちょっと苦しい。
・携帯を使いすぎて、口座にお金を入れておかないと止められてしまう。

どれも、せいぜい数万円のことですよね。
この程度の手持ちがない、あるいは貯金がないというのは、一体どういうことなのでしょう?
「宵越しの金は持たない」主義であれば、それはそれで構いません。
そういう人なら、手元の金がなくなれば大人しくなることでしょう。

問題は、そこでアイフルやら、消費者金融へ足を向けてしまう人です。
この程度のお金に困る人が、例えば1ヶ月後に、それをマトモに返済できるのでしょうか。

普通に考えたら、怪しいですよね。

「ご利用は計画的に」などと言われても、それが出来ないから借りに来るわけで…。
僕は先程、「この程度のお金に困る」と書きました。
これも、本当は違いますよね。
ガマンすれば済む話なのです。

こう考えると、借りる側にも問題はあるのでしょう。
もちろん、今回報道されたアイフルの手法は、事実であれば許されないことだと思います。
けれども僕は、「金を借りることは恥ずかしいことではない」という風潮こそ、怖いと感じます。

恥ずかしいことですよね。
もちろん、享楽のために金を借りる場合のことです。
「私は計画性がありません」「私は自制できません」と言っているようなものですから。

アイフルの処分には、宣伝活動の停止も含まれるそうです。
再開後は、テレビCMもガラッと変わることでしょう。
内容が薄かったり、簡単に金を借りてしまえるようなイメージは、周囲が許さないでしょうからね。
武富士のダンスがそうであったように、あのチワワとおじさん(清水章吾)も消えてしまうのでしょうか。