Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

C.T.T.ワークショップ「うそをついてみる(インプロで)」」

2010年04月20日 | インプロについて
■日付変わって昨日、今日とC.T.T.nagoya試演会vol.10が始まっています。雨上がりのぐずついた天気の中多くのお客様にご来場頂きました。ありがとうございます。後ほど報告が公式ブログに載ると思います。
■その前段、月曜日の夜は並行して行っているC.T.T.ワークショップの当番日。「うそをついてみる」というタイトルで3時間遊んできました。以下、振り返り。あまり読んでて楽しいものはないかもしれませんが…。
■キャッチボールで身体とイメージを柔らかくするいつものスタートに続いて、多少手探り状態ながら、「おーい」をやってみる。はるか昔、それこそ大学の演劇部時代に教室の端と端に分かれて、片一方が背中を向けたもう一方に向かって呼びかける。「おーい」と。つまり今風に言えばフォーカスを定めることを目的にしたゲームであるのだが、今回のご参加は経験者の方がほとんどだったので、放射状に外を向いてもらい、発せられた声、全く明後日の方向に出された声のフォーカスを見つめてもらう。
■意識的に硬くなってもらった所で、ここで思いっきり開放してもらったのが今回の成功の1つであったように思った。「クイズ殺し屋は誰だ」。ユリさんの本のいうところの「殺人エンダウンメント」とも似ているし、一般的なシアターゲームとしても有名だけれど、ここで敢えて「うそを付く」ことを実践してもらった。すなわち、アイコンタクトでする殺し屋、見つめられたものがオーバーに人生の終わりを迎えて倒れるのが続くのが普通であるところを、コンタクトされてなくとも死んで下さいね、と伝える。むろん、解答者のいない所で、小声。面白いように誰もが正解にたどり着けない。だまし合いをする中で、自然に回答者とコンタクトが生まれる。むろん、一緒にスタジオを歩き回っている殺し屋に対しても。
■休憩の後、ジブリッシュ。2チームに分かれて基本的な伝言ゲーム。ここでは、付こうとしなくても勝手にうそは生まれることを体験してもらう。「誤解」という名前で。言葉を聞いて次の相手に伝えようとする場合、徐々に意味の通じない言葉から関心が離れ、ジェスチャーゲームに変わってしまう危険性があることを発見する。収穫。そのことを少し話す。最初に与えた文章を伝えようとしても、そういう状態に陥ってしまうと、不思議なことに伝わるニュアンスからも類似しているものが消えるのだなあ。
■最後にペーパーズ。いつも通り、小さな奇蹟がそこここに起こる。それを幸せな気分で見ていた。課題と成果、両方に恵まれた良いワークショップであったように思う。

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