Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

学生劇団のデフレスパイラル

2004年05月17日 | 日々の雑感
名古屋学生劇団協会(NGK)のイトウ君から
聞かされた話、その後編ですが、こんなタイトルを付けて
みました。

一時的に人数が集まったとしても、学校という組織に
拠って立っている以上、入学者数には一定の波があり、
それに従って大学生として演劇に関わる可能性を
持った人の数も当然変わります。その時、新人の
獲得に失敗を続ければ何年か後に、その団体の
存続の危機に直面することがままあります。

確かに、安定して団体が続いて行くためには、上演する
作品の質と、それを生み出す製作体制の確立が一番
なのでしょうが、それですら年月の経過と共に
引継がれて行くことには、大変な困難を伴います。
特に学生劇団の場合は、主宰者ですらほぼ機械的に
入れ替わるのですから、受け継がれた知識や経験が
受け継いだ当時のままの姿をとどめているという
わけでもないのです。

名古屋の学生劇団(ここでは、「大学の名前を冠した、
あるいは学内の文科系団体に所属している演劇部等の
集団」とします)は、近年多くが勢いを無くしてきたし、
その状態は今も続いているとイトウ君は言います。
それは、

「人数(となる母集団)の縮小」と
質の高い作品を創出する「製作体制の弱さ」が

互いに悪影響を及ぼしあってきた結果である、と
思うのです。

まあ、要は熱意の問題だよ、言ってしまえば
話は終わるのですが。

続きます。


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