Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

明後日になりました。オレンヂスタ @orangesta_now USTリーディング

2012年11月23日 | 朗読・声の周辺


■Facebookの方では何度かお知らせしてきたのですが、いよいよ3連休となりまして本番まであと2回の稽古を残すのみとなりましたので、直前にこちらでもお知らせをさせて頂きます。名古屋拠点の劇団「オレンヂスタ」が今年度1年間にわたって実行している、12ヶ月連続の動画共有/生放送サイト「Ustream」公演に出演させて頂きます。11月25日(日曜日)午後8時から。リーディングです。こちらからお越し下さい。
■1週間前にはリチルさんでの新美南吉作品をお送りしたわけですが、その翌週にはテイストのまるで違う、こちらも名古屋拠点のユニット、刈馬演劇設計社の刈馬カオスさんの書き下ろし戯曲「シャベル男女」という作品です。これにまつわるニコニコ生放送をして気勢を上げるぜ!というタイミングがあったのですが、気がつけば小学生時代のおねしょの話をして終ってしまいましたので、こちらに改めて書かせて頂きます(なお、Facebookにもほぼ同じ内容がアップしてあります)
■普段岐阜でやっている朗読は、だいたいが自分ひとりで読んでいます。だからこうして誰かと「読む空間」を共有することはあまりないことでして、こういう機会を頂けることはまず、非常に有り難いことだと感じています。その上で考えるのは、端から見ればただ「読む」という行為が、一体どれほどの可能性を持っていて、自分はそのうちのどれだけのものを聴く方に届けることができるか。その質量をできるだけ多くするにはどうするかということでして、これは普通の演劇公演みたく、全身を自由に使うことができない分、音声は、演じる「私を構成する一要素」から、ほぼ「私そのもの」として捉えられるわけです。あ、読んでいる私の映像はこの際置いといてですね。
■当然、そうなると他の誰かへの投げかけ方、他の誰かからの受け方、全て変わってきますし、テキストとして書き込まれた情景の説明の仕方もそうです。例えば雨の音を効果音でもなく、もちろん雨降りの映像でもなく、ぬかるんだ地面をゴム半の長靴で踏みしめつつ喋る言葉の調子で表現しなければならない、とか。そんなの知らねえよとはきっと多くの方には感じられるかもしれませんが、私(の役)としては、そういう実感を抱いたということで、このかりそめの時間をお届けする必要がある。必要というか、とめどなく届けざるを得ない。今回の刈馬氏の戯曲は、そのような豊かさに溢れた素晴らしい素材であると、最初の稽古でひと読みして確信しました。
■確かに舞台上での役者はそれぞれが唯一無二の存在ではあるでしょうか、例えば山の中を懐中電灯片手にああして時間を過ごす男性は、ずっと数は少ないにせよ、絶無というわけじゃない。そういう時間をテキストから聴き取るように読むということが、今回の私が目指すところです。聴くように読み、読むように聴く。皆さんの聞き耳のお役に立つことができれば、読み手としてこれ以上の幸せはありません。お時間がありましたら是非、生で立ち会って頂きますようお願い申し上げます。
■では、これから岐阜に折り込みに行き、我が父、西村巧の生誕を祝ってから、稽古場へ向かいますねん。

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