〈恵庭空知〉
1992年発表の平沢さんのアルバムを最近買い直しました。
以前も持っていたのですが、イギリスの友人にプレゼントしたのです。
その後に発表したアルバムよりもアナログ感がします。
コーラスやストリングスが入っているのも今となっては逆に新鮮。
「カムイ・ミンタラ」とか「バンディリア旅行団」とか大好きな曲が入っている中でも特に「そうだ、これが好きだった」と思い出してしまったのが「ハルディン・ホテル」。(紫野恵子さんがアディティア18号にてこの曲を繰り返し聞く内に「魔王シリーズ」のお話ができました、と書いてます)
サーカスのジンタのような、でももっと賑やかなマーチに乗って遠くからお祭り列車がやってきます。楽団は絶え間なく楽しい音楽を演奏し続け、アヤシゲな集団が大騒ぎをしています。見る見るうちに派手なテントが張られて見たこともない動物達が見事な曲芸を見せてくれます。とてつもなく大きい人、小さい人、薄倖の美女、年増女、飼育係、筋肉男、なんだか分からない人たちに混じって一人、紳士が目の前にやってきます。その紳士が耳元でささやくのです。低く柔らかい声で。
「トルヒーヨのハルディン まで いっしょに行きませんか?」
「トルヒーヨのハルディン まで 行きませんか?」
繰り返し何度もそう問いかけます。
トルヒーヨのハルディンがどこなのか、何をしに行くのかは全くわかりません。
でも、その声で囁かれるとたとえ300光年の彼方でも一緒について行ってしまいそうです。そして100光年くらい行った所で「私がついて行きたい人はこの人ではなかった」と気がつく罠。そんな感じの曲です。大好きです。
1992年発表の平沢さんのアルバムを最近買い直しました。
以前も持っていたのですが、イギリスの友人にプレゼントしたのです。
その後に発表したアルバムよりもアナログ感がします。
コーラスやストリングスが入っているのも今となっては逆に新鮮。
「カムイ・ミンタラ」とか「バンディリア旅行団」とか大好きな曲が入っている中でも特に「そうだ、これが好きだった」と思い出してしまったのが「ハルディン・ホテル」。(紫野恵子さんがアディティア18号にてこの曲を繰り返し聞く内に「魔王シリーズ」のお話ができました、と書いてます)
サーカスのジンタのような、でももっと賑やかなマーチに乗って遠くからお祭り列車がやってきます。楽団は絶え間なく楽しい音楽を演奏し続け、アヤシゲな集団が大騒ぎをしています。見る見るうちに派手なテントが張られて見たこともない動物達が見事な曲芸を見せてくれます。とてつもなく大きい人、小さい人、薄倖の美女、年増女、飼育係、筋肉男、なんだか分からない人たちに混じって一人、紳士が目の前にやってきます。その紳士が耳元でささやくのです。低く柔らかい声で。
「トルヒーヨのハルディン まで いっしょに行きませんか?」
「トルヒーヨのハルディン まで 行きませんか?」
繰り返し何度もそう問いかけます。
トルヒーヨのハルディンがどこなのか、何をしに行くのかは全くわかりません。
でも、その声で囁かれるとたとえ300光年の彼方でも一緒について行ってしまいそうです。そして100光年くらい行った所で「私がついて行きたい人はこの人ではなかった」と気がつく罠。そんな感じの曲です。大好きです。