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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第26話「生存を賭けたplayers」

2017-04-09 23:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
「仮面ライダークロニクル」は大ヒット。しかしプレイヤーの身の危険を案じた衛生省は、ゲームの回収と使用禁止を通達する。永夢らはCR待機を命じられるが、ゲーム病患者のテンマは自分の身は自分で治すと言い放ち、永夢の制止を聞かずCRを飛び出してしまう。テンマを止めようとする永夢。そこへポッピーピポパポが現れ仮面ライダーポッピーに変身し、エグゼイドに襲い掛かる!


「悔しいけど、僕一人の力じゃ、全ての命は救えない。
 それでも戦う!一人でも多く、目の前の患者を救うために
 一人でも多く、笑顔を取り戻すために」


初期の頃とは別人のような、力強い目で誓う永夢。

「バグスターをぶっ潰すのは俺たちだ」
「目の前の命を救う、そのために、俺たちはいるんだ」


「ライダーは俺一人でいい」「他人の力などノーサンキューだ」と言い放っていた天才達が
今は迷いなく「俺たち」と断言する。
そんな彼らの決意表明の背景で、日向審議官が胸を張って叫ぶ。

「しかし、諦めることはありません!
 我々にはゲーム病と戦う、優秀なドクター達がついています!」


これが、これこそが「仮面ライダーエグゼイド」ですよ。むーちゃーくーちゃーかっけぇ!!!!!

という訳で。なんかもう、なんかもうこのシーンだけでエグゼイドの全てを語り尽くした感があります。
いやもう本当に、これって46話くらいで見るようなシーンですよ。
47−48話でラスボス倒して最終回っていう感じの。もう!本当に!素晴らしい!!!

と、このシーンだけで200点な今回でしたが、
当然他にも語りたいシーンはあったわけで。羅列。

「患者は俺たちドクターを信じない」

前回、「これはもはや、オペじゃない!」と叫んで早々に戦線離脱し、
今回も衛生省の指示を受けてCRで待機している飛彩。
この飛彩の姿勢は、14話、患者への執刀を望む永夢への、彼の返答を彷彿とさせます。

「患者がオペを望んでいないのに、
 ドクターが勝手にオペの是非を判断するなどありえない」


それがドクターとしての常識的な判断だと思うし、
患者の考えを無視して一方的に走り出す永夢こそ、研修医らしい短絡思考なわけですよ。

だからこそ、その短絡的なまでにまっすぐな思考に、
自らのドクターとしての経験や常識を揺らがされた結果、
そういったもの全てを放り投げて、自分なりのドクターとしての在り方を貫く決意をした
飛彩さんすげぇ、すげぇ!!!ってなりました。

ポッピーピポパポ。
いや初見から「なんだこの変な名前」とか思ってたんですが、
こうやって堂々と敵キャラになると、みんなが真面目な顔してフルネームで呼ぶのが
シリアスなシーンだから余計笑えてくるし、
いや笑っちゃいけないんだけど、すごくニヤニヤしてる。シリアスなシーンなのに。

さて彼女は「洗脳されて敵に回っただけで、本当はCRの仲間だよね!!!」と強く信じていたのですが。

「無駄だって。彼女のセーブデータ、つまり記憶はリセットされてるからな。
 あいつがお前らCRに協力してたのも、データ収集のためにゲンムがプログラムした一時的な役割にすぎない。
 仮面ライダークロニクルが完成したいま、ポッピーピポパポは、バグスターとして本来の姿に戻る」


あぁ!あぁ、だからバグスターなのに衛生省で働いていたのか!
音ゲーキャラだし、おそらく遊んで暮らすキリギリスキャラであるはずの彼女が
スーツに身を包んで衛生省の職員なんて似合わないことやってたのは、プログラムのせいだったのか!
って、今になってガッテンガッテンしてます。ですよねー!

んで。リセットされちゃったのか。
あぁもう、どっちがポッピーの本性とかいう問題じゃなかったよ。消されちゃってるよ。
・・・とは言え、いずれCRのポッピーに戻る展開に強く期待してる。
さらに付け加えると、「戻った直後に死ぬ(消える)」展開は心がもたないので、
お願いですからそれだけはやめてください(真顔)

「仮面ライダーはレアキャラなんだから、プレイヤーと戦わなきゃ、だめでしょ?」

この「だめでしょ?」の言い方が好き。ここはポッピーとも明日那とも違う、知らないキャラな言い方。
って、初期化されてるから「知らないキャラ」なんだよな・・・。

「退場」を宣告したので強制退場を執行できるのかと思ったんですが、
そこまでの権限はないらしい。ポッピーも所詮はプレイヤーの一人っつーことで。
あれ?仮面ライダークロニクルにもゲームマスターって存在する・・・んだよね?
パラドってことで良いのかな? 現状、ゲームをコントロールしてるのはパラドだし。

ポッピーは音ゲーキャラなので、ドレミファビート的なポップな攻撃してくるのかなと楽しみにしてましたが、
意外と普通に格闘系だった。
つか、ポッピーの使うガシャット「ときめきクライシス」は恋愛ゲーム(ときメモ)だなんですね。
いや恋愛ゲームで格闘してくるのもどうかって話ですけど。

クリティカルクルセイド。クルセイドと言えば十字軍の意味だそうですが(いまググった)
画面上の表記は「crews aid」なんだよね。仲間を助ける、みたいな意味? バグスターのサポート?
エグゼイド(Ex−aid)に似てるんですが、そこは深読みしなくても良いのかな。

ライドプレイヤー達。
パラドが仮面ライダークロニクルの世界を横取りしたせいで、仮面ライダーになれなかった彼らですが、
「プレイヤー募集」「みんなで一緒に戦おう」「自分の身体は自分で治すしかない」と、
自分達の命を、存在を守るために考え、決意し、行動する。
テンマの呼びかけに集まったプレイヤー達が、無言のままお互いに視線を交わして頷きあい、
変身してプレイエリア向かって走り出す、その姿は、
奇しくも黎斗が作ろうとしていた「仮面ライダークロニクル」そのものじゃないかと。

自分の力量も知らず、虫ケラ同然に潰されて消えゆく運命だと気づかぬまま、敵に立ち向かうその姿は
死に急ぐだけの愚かな存在だとパラドは嘲笑うだろうけれど。
あの、坂を駆け上がって敵に挑む姿の格好良すぎる描写は、まさしくヒーローのものであったし、
黎斗に見せたかったなと思うのでした。人間は、強い。

グラファイト。

「仮面ライダークロニクルを攻略してみせろ、俺のレベルまで勝ち上がってこい。
 そのとき、俺と勝負だ」


仮面ライダークロニクルを「プレイする」という発想がなかったところへの、
まさかの「参戦の誘い」ですよ。仮面ライダーもプレイヤーになれるのか。
(いや本来はそうだったんですけども)

ということはなんだ、今後は大我もボスを倒す方向で、ゲームに参加するのか。

「仮面ライダークロニクルは、俺が攻略する」

飛彩だけに敢えての宣言。
大我ひとりで決着をつけるつもりなんだろうな。少なくとも、飛彩は巻き込まずに。
だがしかし、そういう展開もグラファイト(というよりパラド)の計画のうちって感じがあるので
飛彩が気づいたときには既に大我は・・・とかいう不吉な予感しかしません。

パラド。

「お前やっぱ最高だな、M」

意味ありげに動く、パラドの口元。
あぁ、パラドは永夢の分身じゃねーの?とずっと思ってきましたが、
そうじゃなくて、むしろ、高校生時代の永夢が2年連続で優勝した大会の、
あのアクションゲームから生まれたバグスターかもしれない。

永夢のゲーム画面上の分身として、彼と共に戦い、無敵の王者の座を勝ち取った
そのキャラクターが、パラドなのかもしれないよね。(言うだけならなんでもあり)

さて。今回も戦闘シーンよかったですね。
とくに、ブレイブの攻撃でスライド前進してたのとか(どうやって撮ったんだ)
スナイプのクリティカルストライク、反動で思いっきり後ろに滑るのとか、すごかった。

あとレベルマックス、脱皮できるんですね、ダブル攻撃可能なんですね。無人で動くの怖いよ。
目からビームが出てる。あの、「僕の考えた必殺技コンテスト」のアレですよね!



うちにもあった。まさか本当に実装されるとは(笑)

レベルマックスのリプログラミング。あれならばゲーム病患者を一撃で治したり
バグスターを一撃で消去したりできるものだと思ってましたが、どうやら違うっぽいなぁ。
いまいち能力がわからない。

「レアキャラ扱いされている俺たち仮面ライダーが現場に行けば、
 プレイヤーの射幸心を煽るだけだ」


射幸心! 字幕付きで見てるからわかったけど、ナシだったら「シャコウシン?」ってなってたと思う(苦笑)
これに限らず、今回は「リコール」という単語も当然のように説明なしで使われていました。
エグゼイドで幼児向けに用語説明があったのは「レベルフィフティ?」「あ?50だよ」くらいじゃないかな。

うちには仮面ライダーのメイン顧客であろう小1&年中男児がいるんですが(進級しました)
考えてみれば彼らは、射幸心やリコールどころか、内科、外科、緊急搬送、CR、ストレスなどの意味を
おそらく正確には理解できてないと思う。「研修医」にいたっては悪口の一つだと認識していたし(笑)

つまるところ、幼児にとって100%理解できる番組なんて、アンパンマンかEテレの幼児番組程度じゃないかな?
「リコールという言葉を使うなら、意味を説明しないと」なんて思うのは大人の考えであって、
彼らには、ストレスもリコールも「意味わかんないけどなんか大変そう」程度の言葉なんですよ。

「ちっちゃい子でも、人間ドラマはけっこうわかるんですよ。
 両親の複雑な感情を読んでたりするので、こいつは危ないやつというのは伝わると思ってるんです。
 子供を無視しようとか、大人扱いしたものを作ろうという気持ちはなくて、
 子供の理解力はこれくらいだろうと想定した作り方ですかね」


というのは龍騎について語った靖子にゃんの言葉ですが(「語れ!平成仮面ライダー」より引用)
やっぱりそういう平成1期(それも前半)の思想を強く受け継いでる印象はあります。

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