無数のアンノウンが研究施設を攻撃。人々が殺戮されていくなか、“超能力”を発揮して逃亡する2人の少年少女、レイと沙綾香。その頃、G3ユニットに新しいメンバーが加入することが通告された。新たなるメンバーの名は深海理沙。果たしてその目的は一体何なのか。激増するアンノウンを前に、突如、封印されていたはずのG-4システムが出現してアンノウンを撃破し始める。しかし、その結果、大いなる危機が・・翔一・誠・涼・真魚たちが出逢った二人の少年少女。アギト・G3-X・ギルスそして新登場のG4。複雑に絡み合うそれぞれの運命の結末は!?
うわあぁぁぁぁ。
完全に油断してた。劇場版だから気楽に楽しめる娯楽系かと思ってたんだけど、
これ、私の言葉なんかで感想まとめたらダメなヤツだ。G4の最後のシーンには泣かされたし。
視聴後1時間経ってもドキドキが収まらない。
ていうか。思い返してみると、自分が何に撃ち落とされたのかわからないんだが、どういうことだ。
やっぱり悪役の造形が良かったせいかな。
究極の戦闘システムの構築することを追究し続けた、深海理沙。
人間をシステム構築のパーツとしか見ていないその姿は、ある意味純粋でもありましたが、
他人の個性を無視し続けた挙句、最後は自分がモブキャラのごとくアンノウンの大群に喰い殺されたときは、
すごくスカッとしましたね!(思っててもそういうこと言ってはいけない)
死を背負って戦うG4の装着者、水城史朗。
生への執着を捨て、死に近づくことで、強い力を得ることができると語る虚ろな戦士。
生きていることは無条件に素晴らしいと賞賛する翔一くんと、
死を前提に戦うことこそ強さだと語る水城さん。
二人の間で氷川さんは「自分は中途半端だけど、生きるために戦いたい」と宣言する。
人間は、無条件に生(もしくは死)を崇めるような究極の思考には至れない、中途半端な存在だけど
(実際、水城さんも最後の最後に「生」に向かって手を伸ばして力尽きる)
だからこそ思い、悩んで、考える。中途半端でいい、中途半端だからいいんじゃないか。
感想の言葉を書くまいと思ってたのに、つい余計なこと。
元木レイ。少年がたった一人で、路上でお金を稼ぐ。すごく印象的なシーンでした。
レイくんの渡したお菓子を、黙って受け取る涼くんも良い。
本編28話もそうだけど、涼くんと男の子の組み合わせは最強ですね。
G4システムに組み込まれる真魚ちゃん。

個人的な意見ですが、作戦行動で使うシステムのモニタは、余計なグラフィックとかじゃなく
こういう黒地に謎の数字だけが表示されるようなシンプルな画面の方が、テンションあがります。
電王本に真魚ちゃん役の秋山莉奈さんのインタビューが掲載されてまして。
劇場版はテレビ版との同時進行の強行軍で、
「機械に入れられるんですけど、顔の映らないシーンでは真魚の影武者がいたんです」とのこと。
えええ?常に顔が見えてたと思うんだけど、どこだろ?
同じくインタビューで電王撮影時
「高岩さんはお姫様抱っこもしていただいた方ですので、会えて嬉しかったです」とあり、
そんなシーンがあったっけ?と思ったら、劇場版だったのか!
あと。謎の警視総監。翔一くんの肩に手を置き
「いまの俺ができないことを、君たちがやってくれ」
wikipediaによると、スタッフいわく
「この警視総監は本郷猛(仮面ライダー1号)と思っていただいて結構です」とのこと。
帰りに氷川さんの肩もポンと叩いて去っていくとか、
昭和ライダーまったく見たことないけど、テンションあがりました! 熱い!!
その他、ストーリー的なこととは別に、
細かくシーンを切り替えたメリハリのある状況説明とか、
小沢澄子と深海理沙の口論シーンとか。
井上脚本、かっこいいよ、すごいよと唸るところも多々あって、本当に本当にすごく良かったです。
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