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~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

アイスダンスのルール改正について

2008年06月23日 | Weblog
まぁ、私は専門家でないので偉そうなことは言えませんが。

アイスダンスのCDをやめることに関しては
絶対反対!
です。
まぁ、まだ審議中らしいですが。

なんかね、フィギュアスケートをただの競技だと考えると、アイスダンスのCDっていらないかもしれないよね(ここでアイスダンスはフィギュアスケートではないという議論は置いておいて)。
すでにシングルやペアは無くなっているのだし。

ただね、私としてはシングルやペアでCF(コンパルソリー・フィギュア)が無くなったことに関しても大いに不満なんですよ。
あれ見ると、素人目にもエッジの使い方とかが理解できて、もろ選手の実力が量れるんですよね。
アイスダンスのCDだと、今年のベルビン・アゴスト組なんてものすごい良いCDを滑りました。
途中転倒があったのが惜しいぐらいエッジが深く、二人の距離も近く、そしてタンゴのステップをきっちり踏んでいました。
そういうのがODやFDになるとリフトとか上半身の演技に注目しちゃって、どうしても見えてこなくなるんです。
また、CDを練習することによってODやFDのレベルが上がった選手も結構いるし。
CDってそんなに軽視すべき存在じゃない気がするのです。
そういう意味ではシングルやペアもCFをまた復活させて欲しいなと思うのです。

そりゃね、ドロベル・シェーンフェルダー組のようなCD見ちゃうと、CDって必要ない気がしてきますよね。
あれCDよりもむしろODみたいな演技だったし。
ホフロワ・ノビツキー組なんてリフトが得意だけど、CDだったらそういう長所が全然得点にならないし。

それでもね、アイスダンスって結局ステップが命なわけじゃないですか。
シングルやペアだとフィギュアが。
そういうところの採点が曖昧になってしまうのって、本末転倒な気がするんですけどね。
無くすならむしろODって言いたいけど、ODはODで色々見どころあるしね。

あと、リフトを短くするというルール改正。
正確にはロングリフトを2つ以下から1つ以下への変更。
「我々はサーカスを見に来たのではない」
ということだけど、まぁ、この言葉には賛成。
と同時に、素晴らしいリフトの数々が消えてしまうのかと思うとそれもものすごく残念なんですよ。
確かにね、判を押したようにドーナツリフトばかりなのは辟易しちゃうけど、アイスダンスのリフトってそれぞれ色々な工夫があって、面白かったのにな。
「ダメ」とするんじゃなくて、「得点になるリフトはこれだけだけど、これ以上入れても良いよ」的な感じでもっと選手の自由がきくように出来ないのかなぁ。

サーカス云々に関しても、そりゃ「社交ダンス」という形ならリフトよりむしろステップかもしれない。
でも今や、ヨーロッパ起源の社交ダンスだけがダンスではなくなってきている時代なんですよ。
今年のODのカントリー・ダンスでアフリカン・ダンスを踊った選手がいましたが、本当はカントリー・ダンスと言うからには日舞とかインドや中国、オセアニアの踊りが出てきてもおかしくないと思うのです。
またFDでもヒップホップとかそういうのがあっても良いと思うのです。
そして例えばロシアやモンゴル、中国の北の方とかは高いリフトを行うダンスが伝統なわけだから、そういうのも許容していっても良いんじゃないかな?

う~ん、結局アイスダンスって何? フィギュアスケートって何? ということを言っていくときりがないんですが。
もろ競技という感じになってしまったシングルやペアと違って、アイスダンスは演技に幅があるのが私は好きなんです。
だから、幅を広げるルール改正ならまだしも、幅を狭めるルール改正は……。
まぁ、まだこれがどういう風に選手の演技に影響していくのかは分からないから、今年度のシーズンは様子見、ですが。

アイスダンスのルール改正より、シングルとペアの方をもっとルール改正してくれ~!!
比重がジャンプばかりに傾きすぎて演技とか滑りとかで魅了してくれる選手がいないのだ。
だから今年の世界選手権、どれも見ていて眠くなる演技ばかり。
フィギュアスケートって、こんなに眠くなる競技だった?

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