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遙かなる時空の中で3

2008年08月29日 | その他(感想)
KOEI The Best 遙かなる時空の中で 3

コーエー

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コーエーさんが「遙かなる時空の中で3」で源平合戦を女の子向け恋愛アドベンチャーにしていたので、源平好きな私はさっそく買いました。
といいますか普通、梶原景時は悪者になるのに、キャラクター紹介ではなんか主人公側というより義経側っぽくて、「お、これは!」と思ったのです。
ちょうど私の友人が3人も遙かを勧めるので(みな源氏物語が大好きな京都の女の子達)、平安オタクの京娘がはまるゲームってどれほどだろうと興味を持ってはいたのです。
コーエーさんの恋愛アドベンチャーは実は「金色のコルダ」をすでに遊び終えていました。
このゲームは「さすが、コーエー!」とうならせられるゲーム。
男の子と恋愛する面白さより、曲を集め、それを弾きこなしていく楽しさ、合奏する面白さ、そして曲の解釈に対する様々な知識がもう面白くて楽しくて、恋愛そっちのけで遊んでいました。
このゲーム、第2弾では合奏部分が中心になり、さらに第3弾ではオーケストラに挑戦出来るみたいですが、ゲームだけ買ってまだ遊んでいません。
せっかくだからステレオ付きテレビで遊びたいなと思うのですが、うちの家はゲームに対して風辺りが厳しいので。

で、遙か3ですが、
面白かった!

ええ、頼朝と政子がかなり悪役だったり、平家中心の話だったりしたのがかなり不満ですが。
弁慶や景時に対する解釈はかなり面白かったです。
続編の「十六夜記」もかなり面白く、BADENDもそれなりに凝っていて、こっちの方が好きというファンも多いいです(実は私もそう)
あと、リズヴァーンとか平清盛とかは遙かの設定と現実世界の話がうまく組み合わさっていて、それも面白かったです。
遙かはメインキャラクターは100年ごとに転生しているという設定で、実は転生しているキャラクターは全て声優が同じです。
そして顔と性格も前世のキャラクターの影響を受けているのですが、遙か3はそれらの設定を引き継ぎながらも全キャラクターの刷新をし、しかもそれが成功しているというゲームなのです。
まぁ、このゲームはかなり有名なゲームなので知らない人はいないと思いますが、まだな人は一度遊んでみて下さい。

さて、それで。
遙かシリーズは今までだいたい100年ぐらいのスパンで舞台を進めてきました。
1が摂関政治華やかかりし頃、だいたい10世紀末、980年代から990年代。源氏物語とか源頼光の鬼退治とか、そういう時代です。
2はそれより100年後。院政期の京都。11世紀末、1080年代。保元の乱とか玉藻前とかの時代です。(厳密に言うと玉藻前の話は12世紀中盤)
3はさらに100年後。12世紀末、1180年代、治承・寿永の乱と言うことになるのです。
だから絶対、遙か4は13世紀末。元寇とか建武の新政とかそういう話になると期待していたのですが、神代の時代ですか。そうですか。
いや、日本神話は嫌いじゃないんですが、14世紀末には応仁の乱、15世紀末には明和の政変、16世紀末には織田信長が出て来るので、もうちょっと歴史ネタで遙かを作れるんじゃないかと思っていたから、ちょっとガックリきたのです。
そもそも遙かって「京都」がメインテーマなのに……
でも、古代もありだとすると、聖徳太子とか壬申の乱とか「アリ」と言うことですよね。
…………
いや、やっぱり「京都」がメインじゃないと遙かじゃない気が。
しょせんコーエーさんは横浜の会社なので、京都に対する思い入れって無いんでしょうかね。

だったら遙か3の黒龍の神子ヴァージョンや平家ヴァージョンを作ってくれ~!
(あ、泰衡EDもお願いします)

ぶっちゃけ、三浦とか比企とか北条とかをもっと出せということです。
あと、平知盛と平重衡は性格逆でしょ、逆とつっこんでおきます。
どう考えてもコーエーの知盛の方が奈良の寺を焼きそうです。
知盛は智将、猛将は重衡の方ですからね。

ニコニコでギャルゲー風歴史MADとか見るにつけ、私にもそんな才能があれば、鎌倉武将をギャルゲー風に紹介するのに、と思ってしまいます。

鎌倉時代はいい武将一杯いるんだよ。戦国時代だけでなくこの時代ももっと注目して欲しいな。

ちなみに吾妻鏡を読んだ知り合いの男性は「畠山重忠の死にビックリした。何でこんな素晴らしい武将がここで死んでしまうんだ、と思ってしまった」としみじみと感動してくれました。
「二俣川の戦い」は吾妻鏡の中で私が一押しの名場面なので、そう言ってくれたのが嬉しかったです。
原文を読むのがいやという人は竹宮恵子のマンガがありますので、こちらをどうぞ。本気で面白いですよ。
あと、お勧め名場面は「由比ヶ浜の戦い」「衣笠城落城」ですね。老将義明の死に涙しながらも熱く燃え上がります。
もう一つ燃え上がるシーンは「承久の乱」。北条義時と三浦義村という宿敵同士が幕府の危機に手を結びあうシーンに少年漫画的熱さを感じます。

参考サイト
吾妻鏡http://www.asahi-net.or.jp/~hd1t-situ/azuma.html
源平盛衰記http://www.j-texts.com/sheet/seisuik.html
平家物語http://www.st.rim.or.jp/%7Esuccess/heike_index.html
鎌倉時代について詳しい解説http://www.tamagawa.ac.jp/SISETU/kyouken/kamakura/index.html


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