Siamo tutti un po' pazzi.

~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

平 清盛 第42回「鹿ヶ谷の陰謀」

2012年11月24日 | その他(感想)
はい、そんなわけで、ここから録画していたものを一気に観ますよ。

前回、前々回と、ここ最近の平清盛は、全く面白くない。

もう本当に見る気失せ失せでハードディスク内のリストを検索。
え~と、どこからだったけ?
「賽の目の行方」?
あ、違った。

第42回「鹿ヶ谷の陰謀」 2012.10.28放送

感動した!!
むっちゃ感動した!!

今までがつまらなかっただけに、感動がものすごく半端ない。

物語は鹿ケ谷の陰謀から始まるのですが、
「機は熟した」
とか言っているけど、
全く熟していないように見えるのは、今回の大河ドラマの仕様です。

ただし今回は、この感覚は正しかったようですが、一旦置いておきます。

一つ、これまた一つと後白河院の陰謀が進んでいく。
気味悪がりながら、その手がわからず苛立つ清盛。

ん~、なんかね、これはこの大河ドラマが当初から抱えていた欠点なんで、もう突っ込むのも飽きてきたんだけど、相変わらず主人公が手をこまねきすぎなんですよね。
前回の「白山事件」で怪物めいた陰謀を駆使した割には、今回は「どうもおかしい」とつぶやくばかりで、何もしない。
経子を成親のもとへ訪ねさせたのかと思えば、経子が私用で訪ねただけで、成親や西光をヒヤッとさせるためだけのシーンでした。
まぁ、後半の布石を見れば、何かそのあとシーンがあったのかもしれないけど・・・、ナイな。きっと。

まぁ、そんなわけで、前回と違い今回はビシッビシッと後白河の策が当たっていくんですよね。
だがしかし、味方に引きずり込まれた多田行綱が頼政に「坊ちゃんたちの酒の席の話なんて、マジになっちゃいけないぜ」と諭されることによって、清盛にチクってしまい、全てが崩れ去ってしまうんですよ。
先ほど言った、「機なんて全然熟してないじゃん」という私の感想は今回は演出家の狙い通りだったんですが、なんていうか、かんていうか、「それはこのドラマの仕様」と思わせちゃう演出を今まで続けてきた罪はいつか責任を取って欲しい。

ちなみに、この後白河の陰謀と交互に映るのが、源氏パート。
今回は頼朝メインで、しかもかなりそこにパートを割り振っています。
山木兼高の元へ嫁ぐ政子とそれを知らされる頼朝。頼朝の事を心に残しながら嫁ぐ政子と、せいせいすると言いながら寂しそうな頼朝の様子が挟まっていくのだけど、おそらく演出家の狙いはこの頼朝と清盛の対比が今回のドラマのメインだったのでしょう。
前回は、なんか話がぶつ切りになってイライラしちゃったけど、今回はその狙いはバッチリでした。

陰謀がバレて、平家に捕まった西光。
「お前がやっていることは復讐だ!」
と言われて激昂して西光をボコボコにする清盛。

兼高への嫁入りを抜け出し、雨の中、頼朝に
「清盛が刀を渡したのは、武士の心を忘れるなという意味だ」
と力説する政子。

そのシーンに被せるように流れるモノローグは、清盛が頼朝を流罪するときに言った言葉。
「武士をこの国の頂とする」
だった。

頼朝はようやくその時の清盛の言葉の真意に気づき、
ああ悲しいかな清盛は自分が言った言葉の意味を失ってしまうのだった。

もう、涙が流れて流れて仕方がなかったです。
重盛に抱きかかえられながらよろよろと歩み去る清盛の老いた背中。
逆に雨の中、ひしと抱き合う政子と頼朝が眩しくて眩しくて。

「うむ。源氏始まったな」

とひとりごちましたが、あと8回で終わるんだよね、このドラマ。
毎度思うが、「源頼朝」でもう一回仕切り直さない?

次回は義経が登場するらしい。
なんかちらりと出てそのまま放置の藤原秀衡も登場するのかな?
源氏パートがどんどん加速していくことを楽しみにしながら。

よし、続き見るぞ!!

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