Siamo tutti un po' pazzi.

~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

「恋する彼女、西へ。」

2009年08月14日 | 映画・DVD
 久しぶりに悶え苦しむほどくだらない映画を見ました。
 東京から広島へとやってきたキャリアウーマンが60年前、つまり広島の原爆投下直前からタイムスリップした海軍将校に出会い、恋するラブ・ストーリー。
 もうそれだけで話の展開が見えてきそうなうえに、なんか一昔前のべたべたラブ・ストーリーのお約束展開がてんこ盛りという……
 やめてぇ~、死ぬぅ~!!

 日本映画専門チャンネルでやっていたので、なんとなくどんな話だろうとぼ~と見ていたんです。
 どうやってタイムスリップしたのか? とか。
 なんでタイムスリップしたのか? とか。
 帰るときはどうするのか? とか。
 色々気になって見ていたのですが、上記ラブ・シーンでOUT!
 ダメだ、見てられないと床の上を転げまわりました。

 突っ込み始めるともう、突込みどころ満載です。
 とりあえず、気になったところで上げていくと。

 なんで全員広島弁じゃないのか、とか。
 東京から来たヒロインはともかく、主人公ぐらいはこてこての広島弁をしゃべって話が通じなくても面白かったのに。
 戦中の男性価値観を披露するくせに、突然戦後民主主義の価値観に理解を示す海軍将校とか。
 タイムスリップものって現在と過去の価値観の違いでギャップを感じるのが面白いのに、二人ともあっさりと相手の言い分を理解しすぎです。
 いまいち、「なぜ帰るのか」理由がはっきりしない海軍将校とか。
 突然重要な手掛かりを話し出す脇役とか。(サスペンスドラマか!!)
 いやいや普通、休暇終わっても広島の町うろついて「逃げろ!」って人々に言っている海軍将校があれば、営巣入りじゃすまんだろう、とか。
 タイムスリップするときはいつも人が乗っていない市電とか。
 3日間仕事を放りっぱなしだった鶴田真由に、何のお咎めもないところとか。
 相手が一生に一度会える運命の人だったらじいちゃんでもキスしろよ、鶴田真由、とか。

 なんかね、広島と言えば原爆というイメージを払拭したかったのだろうけど、出てくる登場人物にある程度現実を持たせてくれないと、見ているこっちは何に感動したらいいのか分かりません。

 海軍将校との恋愛?

 それこそ、べたでしょ?

 女性向けラブロマンス狙っているんなら、バカにするなと言いたいぐらいだ。


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