阿部卓馬ブログ

北海道新ひだか町サポート大使のシンガーソングライターです。ライブ告知、活動情報などを中心に更新しております。

「空白」(松本 哲也) 読みました。

2010年07月28日 | 日記

アマゾン 空白:松本 哲也

--- 以下、アマゾンより引用 ---

出版社/著者からの内容紹介
記憶を「空白」にしなければ生きていくことができなかった。
 
父はやくざ、母は覚醒剤中毒だった。
預けられた祖父母の家は衣食もままならないほど貧しく、
従妹から虐待を受けた。
同級生からはいじめられ、大人たちからは蔑まれ、
非行行為を繰り返した僕は、傷害事件を起こし鑑別所へ送られる。
求めても裏切られ、愛しても傷つけられる。
「僕に生きる意味はあるのだろうか?」
たとえようもない苦しみの中、心の拠りどころになったのは、
音楽への情熱と温もりを知らない母への想い。
その母が死んでしまった今、
僕は、この「空白」を埋めるために歌いつづけていかなければならない。

     壮絶で不幸な、中和されない過去。
    だが表現することで記憶との距離が生まれる。
    不器用で切実な言葉は、すべての読者の心の闇に染み入るだろう。
    --村上龍

<著者プロフィール>
1976年岩手県水沢市生まれ。家庭の事情により12歳まで児童養護施設で過ごす。中学卒業後、単身上京。職を転々としながらストリートで歌い続け、2002年CDをメジャー リリース。2003年生母の訃報と共に、それまで足を遠ざけてきた故郷岩手での単身のライブ活動を開始。この間の軌跡がドキュメンタリー番組として放送される等、地元岩手はもとより全国のメディアからも大きな反響を呼ぶ。2004年8月NEW ALBUM「記憶」をリリース予定。
内容(「BOOK」データベースより)
僕の記憶には、つらすぎて悲しすぎて、思い出すことのできない「空白」がある。父はヤクザ、母は覚醒剤中毒だった。預けられた祖父母の家は衣食もままならないほど貧しく、いとこから虐待を受けた。同級生からはいじめられ、大人たちからは蔑まれ、非行行為を繰り返した僕は、傷害事件を起こし鑑別所へ送られる。求めても裏切られ、愛しても傷つけられる。「僕の生きる意味はあるのだろうか?」たとえようもない苦しみの中、心の拠りどころになったのは、音楽への情熱と母への想い。その母が死んでしまった今、僕は、この「空白」を埋めるために歌いつづけていかなければならない。壮絶な人生を歩んできたシンガーソングライターによる感動の告白記。

--- 引用ここまで ---

想像を絶する生い立ちが赤裸々に書かれています。普段自分が感じている幸せ・不幸せという価値観を、再点検させてもらえたような気がしました。

過酷な状況の中でも光を探し、あらゆるところからわずかでもその光を見出す感性・姿勢が、現在シンガーソングライターとして活躍されるまでに至った力のように感じました。その歌は、同じような境遇で育ち苦しむ人たちに大きな希望と勇気を与え続けていくだろうと思います。

印象に残ったのは、成人後に哲也さんが暴行傷害事件を起こして留置場に入れられていたとき、覚せい剤中毒の療養中だった母親が病院から外出許可を得て面会に来たときのこと。母親が「何を起こしたの、このバカタレッ!」と哲也さんを叱り飛ばす。しかし、このとき哲也さんは、これまで薬物中毒の症状で正常ではなかった母親が、正気になって怒っていることが、心から嬉しいと感じていたといいます。

「叱る」という行為には、叱る相手に対して本当の愛情が入るとき、叱られる側にはその奥にある愛情をしっかりと受け取れるのではないか、と感じました。単純に「叱る」といっても、その理由を突き詰めていったときに、「ほかの人に迷惑だ」とか「壊すと片づけがたいへん」とか簡単な理由で叱っていると考えている人が多いと思います。しかし、その突き詰めた叱る理由の奥に「あなたはそんなことをする人ではないのだ、もっと素晴らしい人になるのだ、それが私の喜びなのだ」というメッセージがあるのとないのでは、叱る効果がまるで違うことになるでしょう。表面的にはやや激しい様ではありますが、それだからこそ大きく愛情が伝わるかもしれません。

自分は子供がいないので、親子として直接そういう状況になることはありませんが、愛する子供がいるならば、そういった態度で叱ることが出来るようにしておきたいと感じました。

もしよろしければご一読ください(^^)

以下、リンクです↓

松本哲也 オフィシャルサイト


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