『盆』の行事は自体は仏教儀式と出会ったことでメジャーになったけれど、亡くなった祖先の霊を迎えるという習慣は古くからあった。『盆おどり』もまた、戻って来る祖先の霊を歓迎して慰めることが目的で始まったと、いわれている。
当初は踊り、というよりも、集まった人が輪になって祝詞(魂鎮め)を唱えるものだったらしい。規模が大きくなると、全体を総括して音頭をとる人物が生まれる。指揮の下に祝詞を唱えているうちに音に強弱が生まれ、やがてメロディが誕生、これに身振り手振りが付いた。これが、今日伝わる『盆踊り』の原型ではないか。
鎌倉時代は武家社会の幕開けであると同時に、日本仏教が大衆の中に全国展開した時代でもあった。
多くの新興宗派が誕生したが、その中で念仏講という行事を媒体に宗徒を獲得した宗派があり、絵巻物にも描かれている。
宗徒はやぐらを組み、念仏を唱えて回る。左から右へ。
これは、仏教の開祖・お釈迦様が亡くなった時の頭の方向(北)を向いた時に太陽が昇って沈むまでの方向と一致する。
東から西、左から右。
私たちが、必要に応じて張る『結界』というものがある。これには二種類あって、ひとつは『中のものを外に出さないための結界』、もうひとつは『外のものを中に入れないための結界』だ。
中のものを外に出さないためには、右から左にまわって(左廻り)結界は張られなくてはならない。流れ出ようとするものをせき止めるのだ。
逆に外のものを中に入れないようにするためには、中のものが充分パワーを持たなくてはならない。そのためにはたくさんの気を必要とする。力を増幅させるために左から右にまわって(右廻り)結界を張る。
さて、盆踊り。その目的を考えれば、本来は2種類あったはずである。右廻りの踊りと、左廻りの踊り。
祖先の霊がやってくることを歓迎するためには、右にまわって、その力を順調に流してやる。流れに乗って霊はやってくるのである。やがて霊がこの世ならざるところに帰っていくときは、その場所に戻れるよう左にまわって送る。
盆が、まだ土着信仰としての『魂送り』だった時は、迎えるときは右に、送るときは左にまわって踊ったのではないだろうか。
やがて、仏教の西方浄土の思想が行き渡ると、霊は迎えることより、無事に浄土に帰ってもらうことに重きが置かれるようになる。そこで踊りは東から西の右廻りが主流になったとも考えられる。
盆踊りと言えばやぐらを組んで、その周りで輪になって踊るのが主流だが、右廻りで踊る地域が多い中、左廻りおどるのはかつての『魂送り』、その名残ではないだろうか。
当初は踊り、というよりも、集まった人が輪になって祝詞(魂鎮め)を唱えるものだったらしい。規模が大きくなると、全体を総括して音頭をとる人物が生まれる。指揮の下に祝詞を唱えているうちに音に強弱が生まれ、やがてメロディが誕生、これに身振り手振りが付いた。これが、今日伝わる『盆踊り』の原型ではないか。
鎌倉時代は武家社会の幕開けであると同時に、日本仏教が大衆の中に全国展開した時代でもあった。
多くの新興宗派が誕生したが、その中で念仏講という行事を媒体に宗徒を獲得した宗派があり、絵巻物にも描かれている。
宗徒はやぐらを組み、念仏を唱えて回る。左から右へ。
これは、仏教の開祖・お釈迦様が亡くなった時の頭の方向(北)を向いた時に太陽が昇って沈むまでの方向と一致する。
東から西、左から右。
私たちが、必要に応じて張る『結界』というものがある。これには二種類あって、ひとつは『中のものを外に出さないための結界』、もうひとつは『外のものを中に入れないための結界』だ。
中のものを外に出さないためには、右から左にまわって(左廻り)結界は張られなくてはならない。流れ出ようとするものをせき止めるのだ。
逆に外のものを中に入れないようにするためには、中のものが充分パワーを持たなくてはならない。そのためにはたくさんの気を必要とする。力を増幅させるために左から右にまわって(右廻り)結界を張る。
さて、盆踊り。その目的を考えれば、本来は2種類あったはずである。右廻りの踊りと、左廻りの踊り。
祖先の霊がやってくることを歓迎するためには、右にまわって、その力を順調に流してやる。流れに乗って霊はやってくるのである。やがて霊がこの世ならざるところに帰っていくときは、その場所に戻れるよう左にまわって送る。
盆が、まだ土着信仰としての『魂送り』だった時は、迎えるときは右に、送るときは左にまわって踊ったのではないだろうか。
やがて、仏教の西方浄土の思想が行き渡ると、霊は迎えることより、無事に浄土に帰ってもらうことに重きが置かれるようになる。そこで踊りは東から西の右廻りが主流になったとも考えられる。
盆踊りと言えばやぐらを組んで、その周りで輪になって踊るのが主流だが、右廻りで踊る地域が多い中、左廻りおどるのはかつての『魂送り』、その名残ではないだろうか。
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