ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

Tom Ribbecke's workshopでのバフがけ修行

2009年01月13日 | トム・リベッキー
Gibson custom koaのペーパー・バフがけに少々苦慮しておりますが、対象そのものの原因も当然ありますが、それにプラスして「自分のこだわり」の部分も多々あるように思います。それは、トム・リベッキーのもとで、ビシバシと鍛えられたからにほかなりません。特に塗装、特にバフがけは尋常ではありませんでした。そつなくこなしてOKかと思いきや、チェックを受けると「ここにキズがある」「ここにへこみが」との指摘。普通に見たら、何もない。しかし、いろんな角度から、嘗め回すように見ると、何となく僅かなキズみたいなものとか、うっすらと窪みみたいに見える部分が見えなくもない。「…もしかして、これッスか」(もちろん英語なのでこんな言葉は使いませんが、心情として)「その通り」「ここまでやるンスか」「それがハイエンドギターというものだ」「…」こんな感じでやっていました。そんな経験を重ねたお陰で、塗装はもとより全工程において「クオリティの高さ」を身をもって実感し、「審美眼」を養うことができました。目指すクオリティを実現できる技術は一朝一夕には身につかず、自身の能力の無さに愕然とする日々ですが、リベッキーの指南のもとで「道標」を得ることができたのだと思っています。

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