連日ガンの記事ばかり挙げていますが、今日も懐かしいモデルガンの記事です。
今日は、「東京CMC」が1980年代に発売していた「M2カービン」のモデルガンです。
この当時はもう銃刀法が厳しくなり、長物でも銃身を塞がなければなりませんでした。
でも、長物に関しては、外観を黒いままでもよし!と言う事なので、外観はリアルです。
早速写真ですが、
これがアメリカ軍が第二次世界大戦、ベトナム戦争で使用していたM 2カービンです。
ちょっと銃に詳しい人なら、M1カービンではないのか?と言われるかもしれません。
M1と、M2カービンの違いは何か?
それは、M2カービンは、フルオート射撃が出来ます。
M1カービンは、セミオートオンリーです。
レシーバーの横に小さなレバーが有り、それを銃口側に倒すとフルオート、手前に引くとセミオートになります。
この写真はM2カービンスポーターです。
フレームに小さな丸いスイッチの様な物が付いていますが、これがフル、セミの切り替えレバーです。
スポーツタイプの銃についているのが変なんですが。
上が通常のM2カービン、下がスポーターです。
スポーターは親指をストックの穴に入れて構えるタイプの木製ストックが付いていました。
マガジンも通常の20発では無く5発仕様です。
カートリッジは、真鍮製では無く、アルミの削り出しの物がついていました。
この当時、CMCは銃への負担を減らすためか?アルミの軽いカートリッジを使っていまし
スポーターには結構加工の大変な木製ストックが標準で装備されていました。
後に、もっとスタンダードなスポーツタイプストックに変わりましたが、この親指を入れるタイプはこれだけです。
構えた時にほお付けし安くする「コム」と言う出っ張りがあります。
ハンドガードはあっさりとしています。
空気抜きの穴でもあればもっとカッコよくなるでしょうに。
フロントサイトもスポーツ銃っぽい感じです。
スコープマウントベースは実銃用の物だそうですが、メーカーはよく分かりません。
アルミ製のガッチリした物です。
こちらは軍用のM2です。
ボルトがまだ丸い棒状です。
後に、上の丸い部分が平たく削られます。
リアサイトは左右のみ可動します。
スポーターがかっこいいですね。
上の銃身は軍用の物なので、銃剣を装着する「バイヨネット」が付いています。
このCMCのM2は火薬を入れてブローバックさせられるモデルガンです。
BB弾は発射できません。
銃身は途中で完全に塞がっています。
でも、火薬の煙は銃口から抜けます。
と言うのも、銃身の下にバイパスの箱が付いていて、煙をバイパスして銃口側に抜く様に出来ています。
これが、SMG基準のモデルガンとして認められました。
このハンドガードは、軍用の物ですが、鉄板のプレスで出来ています。
でも、錆びやすいんですね。
それともう一丁。
これですが、これはマルシン工業のM1カービンです。
しかも、カート式のコッキングエアーガンです。
木製のストックが綺麗にニス仕上げしてあります。
インテリアになりそうな仕上げです。
ただ、今現在故障しています。
おそらく空気を送り出すポンプとボルトを繋ぐゴムパッキンが外れてしまったと思います。
銃の構造を見ると、
銃の後端にピストンとシリンダーがあり、ここからボルトに空気を送り込んでカートのBB弾を飛ばしていますが、空気が抜けて銃口から出てきません。
多分途中のゴムパッキンが外れた物と思います。
それに油が切れて作動が重い。
分解して、メンテナンスする必要が有りますね。
まだ外観はしっかりとしているので、なんとかメンテナンスしてまた撃てるようにしてみようと思います。
このマルシンのM1カービン、エアーコッキング式ですが、本物みたいにボルトが回転するんですね。
この状態がボルトがロックした状態、
これがボルトが左に回転してロックが外れた状態です。
レバーすぐ横の金属パーツが傾いているのが分かると思います。
こんなところまで再現してくれています。
リアサイトですが、左右上下可動します。
エアーガンでBB弾を発射するのでこの可動式サイトはありがたいですね。
これがマガジンですが、プラスチック製です。
コストの関係でしょう。
上がマルシン
下が、CMC
3丁並ぶと良いですねー。
でも、本当は後、2丁、MGCのプラ製と、初期のCMCのM1カービンがあるはずですが、どこにしまったか発掘出来ませんでした。
初期のCMCのモデルには実物のリアサイトが付いていました。
MGCのプラ製カービンは、良い感じの色合いに出来ていましたし、木製のストックも綺麗に仕上げてありました。
また発掘出来たら紹介します。
第二次世界大戦とベトナム、朝鮮戦争で使用されたこのカービン、銃好きな人なら必ず知っている銃でしょう。
ドラマの「コンバット」でも、「リック・ジェーソン」が使っていましたし、「浅間山荘事件」で、犯人が銃砲店から盗んで、警官隊に撃ち込んだのがこの銃でした。
色々有名ですが、このビンテージモデルガン、大事にして行きます。
マルシンのカービンも分解して修理してみます。