植物好事魔多し

植物を育てる、とある趣味家の備忘録兼管理ノートです。

スイセンのウイルス感染?

2016-12-10 10:00:00 | Amaryllidaceaeヒガンバナ科

原種スイセンNarcissus viridiflorus Schousb.のウイルス罹病疑い株。
ウイルス病でよく見られる、かすり状の模様が確認できる。


この症状自体は昨年の入手時から確認しており、観察のため隔離栽培してきた。
いくらか調べたものの、他のサイトの株には見られない模様で性質的なものではないようだ。
場合によっては何らかの欠乏症や生理障害の可能性もあるが、現時点ではウイルス病として扱うのが無難と思われる。

ちなみに同時期入手した別業者由来の株も同様の症状を呈しており、球根の供給元が同じだったか、植え付けや管理中に感染させてしまったのかもしれない。
種子で伝染するものもあるらしいものの、多くは実生更新するとウイルスが(少なくとも外観上は)伝達しないことが経験的に知られており、採種して育成することも検討中。
ただし、本種は実生から開花まで結構な時間がかかるという資料を見た記憶がある(記憶が定かではないが5年はかかる)。