植物好事魔多し

植物を育てる、とある趣味家の備忘録兼管理ノートです。

蒼角殿

2017-05-01 10:00:00 | ! Liliaceae ユリ科
2016年7月12日の実生株。
植え替えのため掘り起こした。

白い鱗茎のものは地面に埋まっていたもの。
白い方が生育良好なことから、ある程度は鱗茎を土に埋めたほうが生育によいのかもしれない。

蒼角殿の四態

2016-12-12 06:00:00 | ! Liliaceae ユリ科
亀甲竜同様、夏に育つこともあり、冬に育つこともあり、今一つパターンが不明な球根(正確には鱗茎)、蒼角殿Bowiea volubilis Harv. ex Hook.f.の四態。
個人的には球根より、蔓の方が魅力的だが、うまく写真に写し込めない。
水、肥料とも控えめにした方が身割れや分球がしにくい。
基本的には強健で、蔓が伸びだしたら水やりを始め、枯れ始めたらやめるを繰り返すだけで良い。


まずは一鉢(株)目。


鱗茎が萎むほど乾いた状態に水を一気に与えたところ、鱗茎が身割れしてしまった。
その身割れした鱗茎を剥ぎ取り、そのまま軽石のベッドに挿した(置いた)もの。
これは鱗茎挿し、あるいは鱗片挿しと呼ばれる栄養繁殖の一つ。
大きさはパチンコ玉ほど。


二鉢目。

一鉢目の親株。
我が家では最大の株。
とはいっても大きさはゴルフボールほど。
身割れの影響で小さくなってしまった。


三鉢目。

2016年7月12日の実生株。
思いのほか発芽がよかった。
鱗茎はマッチの頭二つ分ほど。


四鉢目。

我が家の古株。
もともとは頂き物で、鱗茎挿し由来と聞いている。
もともとはビー玉ほどの大きさ。
現在はピンポン玉ほど。
管理がよくなく、古株の割に育っていないのはご愛嬌。
同じ株由来だが、片方は蔓がなく、もう片方は蔓が伸びている。

蒼角殿 Bowiea volubilis

2016-09-08 06:00:00 | ! Liliaceae ユリ科
蒼角殿Bowiea volubilis
2016年7月12日播種。
英名はClimbing onion、直訳すると"登るタマネギ"。
タマネギのような球根から、多肉質(とまでいかないかもしれないが)の蔓をもじゃもじゃと伸ばす。
APGⅢでキジカクシ科(APGⅡ体系でヒヤシンス科、クロンキスト体系でユリ科)。


PlantZAfricaによれば南アフリカ東部の東ケープからリンポポに分布し、さらにジンバブエ、ザンビア、タンザニア、ウガンダ、ケニアに分布。
モザンビーク、マラウイ、アンゴラでも記録があるらしい。
地図をみるとわかるが、アフリカの南部と東部に広く分布しているのがわかる。
目の炎症、皮膚病、不妊、分娩促進など薬用として多用されており、減少しているらしい。


種子は国内で入手したもの。
黒色で光沢があり、ゴマよりやや大きい程度。




播種後1週間ほどで発芽し始め、20日ほどでほぼすべて発芽した。




すでに少し球根になってきている。