植物好事魔多し

植物を育てる、とある趣味家の備忘録兼管理ノートです。

Dieterlea maxima (Lira & Kearns) McVaugh (syn.  Ibervillea maxima)

2020-07-19 17:00:00 | Cucurbitaceae ウリ科
Dieterlea maxima (Lira & Kearns) McVaugh
(syn. = Ibervillea maxima Lira & Kearns)

種子の見た目はスイカに近い。
メキシコ付近に自生。
2020年6月21日播種。
用土通常、殺菌等なし、覆土あり。

2020年7月5日撮影。
かなり貧弱な感じの芽生えで不安を覚える。


2020年7月10日撮影。
枯れてしまうかと心配していたが、意外としっかりとしてきた。

2020年7月19日撮影。
生育がめざましい。
鉢増しか、植え替えを検討中。




scabra?

2020-07-18 06:00:00 | Cucurbitaceae ウリ科
Coccinia scabra?

謎のウリ科。
2020年6月21日播種。
調べてもsynonymすら見つけられないので、恐らく誤り。
種子は5年程前に購入し、冷蔵庫で保存していたもの。
表面は果肉らしいものが付着していたので、ぬるま湯で除去し、播種とした。
その後二週間ほどで発芽が開始。

2020年7月5日撮影


2020年7月10日撮影




種子は恐らくウリ科であるのは確実なので、属名が誤りと推測。
ウリ科の種小名でscabraとなっているものは、見つけられたものだけで
(syn.)Bryonia scabra Thunb. ( = Zehneria scabra Sond.
(syn.)Luffa scabra Schumacher & Thonning. ( = Luffa aegyptiaca Mill.
Melothria scabra Naudin
Trichosanthes scabra Lour.
(syn.)Wilbrandia scabra Mart. ( = Wilbrandia verticillata (Vell.) Cogn.
Zehneria scabra Sond.

ちなみにscabraは英語でいうrough、つまり粗面やザラザラを指すらしい。

Trichosanthesカラスウリ属で、基本的に種子は大きい(1cmほど)のでひとまず除外。
Luffa aegyptiaca Mill.はヘチマなので除外(色も大きさも違う)。
残りはMelothria scabra NaudinとWilbrandia verticillata (Vell.) Cogn.Zehneria scabra Sond.

M. scabraZ. scabraは正直見分けがつかない(ただ、どうやらM. scabraは一年草らしい
両種の種子は保有しているが、比較するとこの不明種とよく似ている
Wilbrandia verticillataは情報不足で保留だが、葉の切れ込みが深いようなので成長したら判別出来ると思われる。

と長々書いたものの、結局scabraも誤りの可能性がある。
ひたまず経過観察とする。

雑草メロン

2020-07-05 13:00:00 | Cucurbitaceae ウリ科
Cucumis melo var. agrestis Naud.
雑草メロン ザッソウメロン
ボンテンウリ

日本国内にも自生する野生型のメロン。




2020年5月16日播種、2020年6月9日発芽確認。
その後もう一株発芽した。

そこそこ大きくなってきたので、少し前に支柱を立てたが、まだ蔓っぽくない。


雑草メロンCucumis melo var. agrestis Naud.

2020-06-10 14:00:00 | Cucurbitaceae ウリ科
Cucumis melo var. agrestis Naud.
雑草メロン ザッソウメロン
ボンテンウリ

日本国内にも自生する野生型のメロン。

今から10年ほど前に、文献で偶然その存在を知った。
永らく縁がなかったが、最近種子を入手することができた。
今回入手した種子は小型で、メロンの種子をゴマSesamum indicum L.の大きさにした程度。
元々の由来は香川県の女木島(香川県高松市)の港近くで2017年に採取された種子。
この種子の経代株から2019年に得た種子を育成家から譲ってもらったもの。


主に自生地は畑地のような人為的な改変地のようで、恐らくは他の植物に草勢で負けてしまうのであろう。
ただ古い資料で絶滅寸前とあり(「瀬戸内諸島の雑草、帰化植物の種類と地理的分布」笠原安夫, 松本吉史, 1975年調査、「日本における作物と雑草の系譜 (2)」笠原安夫, 1976)、耕作放棄や除草剤の使用で、現在では生息がより限定的になっていると思料される。
いずれは現地で見たいものの一つである。

日本国内の主な自生地は瀬戸内海近縁だが、一部は日本海側にも分布している。
「鹿田遺跡から出土したメロン仲間Cucumis melo L.の種子」(藤下典之,1988)によれば、日本海にも分布がある(例えば九州では壱岐、五島、対馬、島根の隠岐)。

2020年5月16日播種、2020年6月9日発芽確認。




Kedrostis africana (L.) Cogn.

2020-06-10 12:00:00 | Cucurbitaceae ウリ科
Kedrostis africana (L.) Cogn.
ケドロスティス・アフリカーナ
ウリ科
学名通り、アフリカに分布。
生育期は温暖な時期で、ウリ科コーデックスに限らず、ウリ科全般に特徴的な蔓をよくのばす。

少なくともこの個体は日中帯の気温が20程度になりはじめると活動が開始される。
栽培しているウリ科コーデックスの中でも最も目覚めが早い。

2013年5月29日播種。






開花に気づいた。
黄緑色の花であまり目立たない。
雌雄異株とのことだが、この株がどちらかは不明。