落合先生のブログ経由で読んだ記事。
http://blog.goo.ne.jp/sleepingcat_2006/e/5f672e7cd8af29adc1bd1bd5d787e399
この記事を読んで、黒猫が修習生時代に注意されたことをいくつか思い出しましたので、記事にしてみようと思います。
1 バスの中で事件の話をするな!(前期修習・後期修習)
司法研修所は、東武東上線の和光市駅からバスで10分ちょっと行ったあたりにあるため、通所にはバスを利用するのが一般的ですが、同じバスに乗っている近隣住民の目から司法修習生を見ると、彼らは大勢でバスに乗り込んできてがやがや騒いでいる、しかも「牛刀で被害者の腹部をぶすりと刺した被告人に殺意は認められるか」などと物騒な議論を一生懸命やっている気味の悪い存在であり、黒猫の時代には「司法修習生公害」とまで言われたほどです。
したがって、少なくともバスや電車の中では、事件の話をするのはやめましょう。
2 裁判所の室外で事件の話をするな!(民裁修習・刑裁修習)
時々、裁判所の廊下やトイレなどで事件の話をする修習生がいますが、当事者はどこで話を聞いているか分かりませんし、最悪の場合修習生の守秘義務違反の問題になりかねませんから、事件の話をするのは裁判官室の中だけにしましょう。
3 口の利き方に気をつけろ!
引用記事に書いてあるとおり。司法修習生は社会人経験のない人が多く、礼儀知らずが多いのはある程度仕方ないと諦められているようですが、裁判官や書記官などにきちんと挨拶すること、当事者の前で余計な口を利かないことの2点は最低限守るべきでしょう。
もっとも、検察修習では取調修習があるので自分から積極的にしゃべらなければなりませんし、弁護修習の場合もケースバイケースです。黒猫の場合、依頼者との面談中に指導担当弁護士が黙り込んでしまって(どうやら分からなくなったらしい)、代わりになぜか黒猫が一生懸命依頼者に説明して、何かすごい高い評価をもらったことがありますが。
4 記録の取り扱いには注意!
裁判所の事件記録は書記官が管理していますが、事件記録の原本は裁判が公正に行われたことの証拠物でもあり、記録を借りるときには汚損・毀損などに十分注意する必要があります。原本への書き込みなどはもってのほかです。
もっとも、黒猫の刑事裁判修習のときには、裁判官が公判中に起訴状原本に書き込みをしてしまい、担当書記官がぶち切れていたこともありましたが。
5 最初の起案には全力で取り組むこと!(実務修習)
実務修習では、裁判手続きの見学なども行いますが、修習生にとって最大の「お仕事」は起案をすることであり、司法修習生に対する評価も起案の出来によって決まります。
特に最初の起案は指導担当者の第一印象を決定してしまうので、ここで出来の悪い起案を出すと、修習期間中「出来の悪い修習生」の烙印を押され、ぞんざいに扱われることになってしまいます。新司法試験合格者が「法科大学院を出た私には、起案では測れない能力があるんだ」と主張してみても、たぶん無駄でしょう。
したがって、特に各実務修習最初の起案には、全身全霊で取り組むようにしてください。
6 女性の書記官・事務員などを口説く時には覚悟せよ(笑)!
覚悟せよというのは、結婚を覚悟せよという意味です。女性の書記官や法律事務所事務員などが修習生と付き合うときには、まず間違いなく結婚を意識していますから、遊び感覚で口説いたりすると大変なことになります。もちろん、真剣に嫁さんにするつもりで口説くのであれば、止めはしませんが。
なお、独身の女性修習生については、冗談抜きで修習中に結婚相手を見つけておいた方がよいです。修習生時代には同期の男性からちやほやされるかもしれませんが、法曹になってしまうと、普通の男性には近づきがたい存在になってしまい、出会いの機会は急激に減少します。婚期が遅れるどころか、一生結婚できなくなる可能性も否定できません。実際、黒猫の同期にも、結構な美人なのに未だに結婚相手の見つからない女性弁護士が何人かいますからねえ・・・。
http://blog.goo.ne.jp/sleepingcat_2006/e/5f672e7cd8af29adc1bd1bd5d787e399
この記事を読んで、黒猫が修習生時代に注意されたことをいくつか思い出しましたので、記事にしてみようと思います。
1 バスの中で事件の話をするな!(前期修習・後期修習)
司法研修所は、東武東上線の和光市駅からバスで10分ちょっと行ったあたりにあるため、通所にはバスを利用するのが一般的ですが、同じバスに乗っている近隣住民の目から司法修習生を見ると、彼らは大勢でバスに乗り込んできてがやがや騒いでいる、しかも「牛刀で被害者の腹部をぶすりと刺した被告人に殺意は認められるか」などと物騒な議論を一生懸命やっている気味の悪い存在であり、黒猫の時代には「司法修習生公害」とまで言われたほどです。
したがって、少なくともバスや電車の中では、事件の話をするのはやめましょう。
2 裁判所の室外で事件の話をするな!(民裁修習・刑裁修習)
時々、裁判所の廊下やトイレなどで事件の話をする修習生がいますが、当事者はどこで話を聞いているか分かりませんし、最悪の場合修習生の守秘義務違反の問題になりかねませんから、事件の話をするのは裁判官室の中だけにしましょう。
3 口の利き方に気をつけろ!
引用記事に書いてあるとおり。司法修習生は社会人経験のない人が多く、礼儀知らずが多いのはある程度仕方ないと諦められているようですが、裁判官や書記官などにきちんと挨拶すること、当事者の前で余計な口を利かないことの2点は最低限守るべきでしょう。
もっとも、検察修習では取調修習があるので自分から積極的にしゃべらなければなりませんし、弁護修習の場合もケースバイケースです。黒猫の場合、依頼者との面談中に指導担当弁護士が黙り込んでしまって(どうやら分からなくなったらしい)、代わりになぜか黒猫が一生懸命依頼者に説明して、何かすごい高い評価をもらったことがありますが。
4 記録の取り扱いには注意!
裁判所の事件記録は書記官が管理していますが、事件記録の原本は裁判が公正に行われたことの証拠物でもあり、記録を借りるときには汚損・毀損などに十分注意する必要があります。原本への書き込みなどはもってのほかです。
もっとも、黒猫の刑事裁判修習のときには、裁判官が公判中に起訴状原本に書き込みをしてしまい、担当書記官がぶち切れていたこともありましたが。
5 最初の起案には全力で取り組むこと!(実務修習)
実務修習では、裁判手続きの見学なども行いますが、修習生にとって最大の「お仕事」は起案をすることであり、司法修習生に対する評価も起案の出来によって決まります。
特に最初の起案は指導担当者の第一印象を決定してしまうので、ここで出来の悪い起案を出すと、修習期間中「出来の悪い修習生」の烙印を押され、ぞんざいに扱われることになってしまいます。新司法試験合格者が「法科大学院を出た私には、起案では測れない能力があるんだ」と主張してみても、たぶん無駄でしょう。
したがって、特に各実務修習最初の起案には、全身全霊で取り組むようにしてください。
6 女性の書記官・事務員などを口説く時には覚悟せよ(笑)!
覚悟せよというのは、結婚を覚悟せよという意味です。女性の書記官や法律事務所事務員などが修習生と付き合うときには、まず間違いなく結婚を意識していますから、遊び感覚で口説いたりすると大変なことになります。もちろん、真剣に嫁さんにするつもりで口説くのであれば、止めはしませんが。
なお、独身の女性修習生については、冗談抜きで修習中に結婚相手を見つけておいた方がよいです。修習生時代には同期の男性からちやほやされるかもしれませんが、法曹になってしまうと、普通の男性には近づきがたい存在になってしまい、出会いの機会は急激に減少します。婚期が遅れるどころか、一生結婚できなくなる可能性も否定できません。実際、黒猫の同期にも、結構な美人なのに未だに結婚相手の見つからない女性弁護士が何人かいますからねえ・・・。