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空の道を散歩

私の「仏道をならふ」の記

第2回ロルフィング・テクニーク学習会のつづき

2013-05-24 13:53:46 | 健康・病気

  前回の記録のつづき。

 (6)Triceps Tendon 上腕三頭筋の腱

  受ける側はベッドに仰向けに寝て、左手のひらを頭の横の床につく。施術者は受け手の左側に立って、右手で受け手の肘を軽く支えながら、左手でグリップをつくり、受け手の左手の上腕三頭筋の外側に沿って、グリップを回転させながら、肘から腋に向かってゆっくり圧を加えて滑らせ、外側に抜いていく。内側も同様に行う。右腕の場合は、右側に立って、同様に行う。腕の内側のたるみに有効。

 (7)Subscaplaris 肩甲下筋

  受け手は仰向けに寝て、左腕を斜め上に伸ばす。施術者は受け手の左側に立ち、右手で受け手の腕を持ち、左手で軽くグリップをつくり、受け手の腋の中心を押す。そのとき、受け手の右手を外側から内側にゆっくり動かす。もう一方の手も同様に行う。

 私はそうでもなかったが、相手はとても痛がった。

 (8)Pectoralis Minor 小胸筋

  受け手は左手を肘を曲げた状態で外側に投げ出す。施術者は受け手の左側に立ち、受け手の脇と胸の間の壁に右手の指4本を突っ込み、受け手の肩をゆっくり動かしながら肋骨の方に向かって圧を加える。少しずらして行う。全体のテンションが落ちたら終わる。

 反対側も同様に行う。この時も、相手は痛がったが、私はそうでもなかった。

 (9)Serratus Anterior 前鋸筋

  受け手は仰向けになり、片腕を天井に向けて上げる。施術者は、受け手の腋の下、胸のぷくっとしているところにグリップで圧を加える。この時、受け手は腕をゆっくり左右に動かす。

 (10)Deltoid 三角筋

  受け手は横向きに寝て、腕は指先がお尻に伸びるイメージで、脇に真っすぐにおく。施術者は受け手の枕元に立ち、両手のグリップで受け手の腕の両側をはさんで、ゆっくり圧をかけながら肩から肘のほうへおろしていく。肘の手前でグリップを外側に外すようにする。次に、腕の真ん中を、片手のグリップで伸ばす。

 (11)Teres Major 大円筋 /Teres Minor 小円筋

  受け手は横向きになり、腕は肘を伸ばさないで前におろしておく。施術者は受け手の背中側に立ち、一方の手は受け手の腰に置き、もう一方の腕を受け手の上腕にそえる。この時、施術者の肘を受け手の腕の付け根にひっかけるようにして固定し、あまり圧を加えない。受け手は腕を前後にゆっくり動かす。それに合わせて、施術者の添えられた腕が、大円筋、小円筋をリリースする仕組み。

 (12)Shoulder & Neck Differentiation 肩と首の区別化

  区別化とは、肩と首が固定してしまっているのを解放して、別々日自由に動くようにすること。

  受け手は横向きになり、腕は脇に添える。施術者は枕元に立ち、一方の手のひらを受け手の腕におき、一方の手のグリップで圧を加えながら肩の付け根から腕のほうへすべらせる。受け手の腕においた手のひらで腕を伸ばすようにすると、グリップがおりていく。

  このあと、前回できなかった肩甲骨のリリースを教えてもらう。

  受け手は仰向けに寝て、施術者は枕元に立つ。肩甲骨の下側に手を入れて指を立て、そのまま肩甲骨がゆるむまで待つ。

  第1回の学習会より分かりやすかったが、ブログを書くまでに時間が経ってしまったので、記憶はあいまい。少し前に購入した『ボディーワーク入門 ロルフィングに親しむ103のテクニック』という本を参考にしたが、少し違うところもあって、書いている内容に自信がない。とにかく、記録のために書いたのである。

 


第2回ロルフィング・テクニーク学習会

2013-05-15 01:22:50 | 健康・病気

  先週の土曜日、ロルフィング・テクニーク学習会の2回目に参加。今回は、腕・肩へのアプローチで、(1)から(12)までのテクニックを習う。

  前回は人数が多いうえに、首・肩という繊細な組織が集まっている部分にアプローチするため、複雑で、学ぶのに余裕がなく、時間が足りなかった。今回は、先生も時間内に終わらせるよう、教え方を工夫されて、とても分かりやすかった。

 私は(1)から(5)までのクライアントモデルになった。

  (1)Palm Fascia 手のひらの膜組織

  受け手はベッドに仰向けになり、腕を身体の両脇にのばし、手のひらを上にしておく。施術者は、受け手の手の延長上に立ち、手のひらを触って、テンションが高い部分に手のグリップまたは肘で圧を加える。

  (2)Carpal Bone Differentiation 手根骨の区別化

  受け手は手の甲を上にしておく。施術者は手首近くにある手根骨、手の甲にある中手骨の一つ一つを確認しながら両手指でもみほぐす。

  (3)Forearm Extensors 前腕の伸筋群

  手の甲を上にして、前腕の外側の筋膜にグリップで圧を加えながら、手首から肘にかけてゆっくり伸ばしていく。

  (4)Forearm Flexors 前腕の屈筋群

  手のひらを上にして、前腕の内側の筋膜にグリップで圧を加えながら、手首から肘にかけてゆっくり伸ばしていく。

  (5)Interosseous Membrane of Arm 前腕の骨間膜

  受け手は手のひらを上にむけ、施術者は受け手の前腕の2本の骨(橈骨と尺骨)の間に張られている骨間膜に圧を加えるイメージで、骨の間をグリップで圧迫しながら、手首から肘にかけてずらしていく。

 (続きは次回)

 

 

 

 


葛城登山

2013-05-09 00:34:50 | 日記・エッセイ・コラム

 ゴールデンウイークは、世間に背を向けて、家に閉じこもる予定だったが、登山好きの友人に誘われて、葛城山に登ってきた。

 葛城登山は、以前から誘われていたのだが、我が家から遠いのと、体力に自信がなくて、乗り気でなかった。登る気になったのは、ロルフィングのおかげで体調が良くなったし、足腰に自信ができたからだ。

 近鉄南大阪線の阿部野橋から出発、尺土で乗り換えて、御所駅で下車、バスで葛城山ロープウエー乗り場まで行く。ほとんどの人はロープウエーに乗るが、私たち4人は登山道に入った。 

 ロープウエー駅の周りには、コデマリのような花が満開。近づいて見ると、アジサイに似た花と葉っぱ。野生のアジサイだ。

 登山道は整備されている。急斜面には木で階段が作られていて、それが長く続くと、短足で、老年期になって関節が固くなった私の足腰には負担が大きい。後から登ってくる若い人たちに何度も道を譲りながら、休み休み登る。友人から借りたストックに大いに助けられた。

 葛城山の登山道はほとんどが木立の中を歩く。じっとしていると肌寒い日だったが、歩き始めるととたんに汗だくだくになる。直射日光にさらされないのがありがたかった。途中に滝や、水の流れがあるのも、気持ちがいい。何より、植物相が豊かなのに感動した。 

 はじめのころは、道々の植物を観察する余裕があって、図鑑でしか見たことがなかったハナイカダなどの山野草、食べられる野草をたくさん見つけてはしゃいでいたが、だんだん口数が少なくなっていった。でも、間伐が行き届いたスギやヒノキ林の木漏れ日、まだあちこちに咲き残る山桜、山頂が近づくにつれて現れたブナの新緑の美しさには誰もが感嘆の声をあげる。 

 頂上まで10区間に分けて、番号を書いた立札があったが、私たちは、9番の地点でお弁当。友人が持ってきてくれたおにぎりとおかずをパクついた。いつもは、おにぎり1つでお腹がいっぱいになるのに、3個をぺろりと平らげる。山で食べるおにぎりは本当にうまい。

  ガソリンを入れると山頂まで一気に登る。山頂は笹原が刈られて、歩きやすく、かつ眺望がすばらしい。奈良盆地、反対側には大阪の千早赤坂村や河内長野の街が見える。もっと晴れていたら、紀伊山地の山々も見えたかもしれない。

 5月半ばになれば、山頂から見える斜面は一面、ツツジで真っ赤に染まる。まだつぼみだが、友人がたびたび葛城登山に誘った理由が分かった。花のころには人があふれ、ロープウエーを待つ長い行列ができるそうだ。来年はツツジに合わせて来ようねと言い合う。ツツジが咲いた光景を想像しながら、展望台で友人が用意してくれたコーヒーを味わった。

 山頂で、先を行く友人が声をあげて手招きした。駆け寄ると、なんと、カタクリの花が咲いているではないか。登山道の途中にカタクリの群生地への標識はあったが、花の季節はとうに過ぎていたので、素通りした。こんなところで、カタクリの花に出会うとは。よく見ると、枯れたササの間から、あちこちに可憐な花がのぞいている。野生のカタクリを見たのは初めてだった。 

 上りより下りの方が、時間は早かったが、足への負担は大きかった。階段は段差が大きいし、花崗岩が風化した斜面は滑りやすい。バスの時間もあるからゆっくりはできない。友人にはっぱをかけられながらやっとのことでバス乗り場にたどり着く。和式トイレでしゃがむのが困難なほど、足がこわばっていたが、バスや電車で座っている間に、足の疲れは取れた。 

 翌日、筋肉痛が出た。特に太ももがひきつったように痛い。しかし、翌々日にはその痛みも薄らいだ。以前なら筋肉痛は何日も続くのだが、ロルフィングの効果なのか。

  身体を錆びつかせないためにも、命の洗濯のためにも、もっとたびたび登山しようと友人と約束した。いよいよ私も、いま流行りの中高年登山の仲間入りか。