基本的なロルフィングの10セッションのうち、2回目のセッション「サポートの基盤と地面への適応」を受けた。
セッションのテーマは英語をそのまま翻訳したらしくて、内容が分かりにくいが、セッション2は全身を支える足の土台作り。
足の模型を手にしながら、解剖学的構造やどんなふうに動いて歩くのかを学習する。一般的に、足は大地にしっかり立っているというイメージから、堅固で動かない構造を想像しがちだが、たくさんの小さい骨が常に動いて、体のバランスを取っている。だから、むしろ、繊細で、微妙な動きができるように、常に柔軟でなければならない。
ところが、長年の癖や、正しくない歩き方によって、骨が自由に動かなくなったり、あるべき湾曲や空間が正しい位置から外れたまま固着してしまう。足のゆがみは、それとのバランスをとろうとして、上半身のゆがみを引き起こす。
街で見かける若い女性たちが、超高いハイヒールやブーツを履いて、奇妙な姿勢で歩いている姿を思い浮かべた。彼女たちの多くが、O脚だったり、X脚だったりする。上半身を大きく揺らしたり、ものすごく大きな足音を立てて階段やエスカレーターを上り降りしている。その理由が納得できた。彼女たちの10年後、20年後の姿がたやすく想像できる。
足の甲、足裏、脛、大腿部と圧を加えて行くのだが、脛と大腿部がものすごく痛かった。もう我慢できないというところまで、ぎゅうっと抑えられる。圧を加えているロルファーの指や肘が、私の身体に食い込んでくるような感じ。
右足を終えた段階で、左右の足の長さが違うのが分かった。鏡の前に立つと、beforeの左足は老人の足、afterの右足は壮年期の若々しく伸びた力強い足と、はっきりと違いが分かる。
両足が終わって鏡の前に立つ。両足とも、胴体からすっきりと伸びて、身体全体が解放された感じでまっすぐ立っている。
前回のセッション後、便の臭いがしなくなったのは、ロルフィングの効果なのか聞いた。呼吸が良くなって、内臓に酸素が行き渡り、内臓の働きが良くなったせいではないかという。
このような変化は、たいていセッション10を終えたころに出るのだそうだ。私の身体は、反応が早いらしい。長年、鍼灸治療で身体のメンテナンスを受けてきたせいだと思う。