風と花とわたし 〜

日常のささやかな喜びの輪を広げて・・・RING、リング♪ ring!

マリエッラ・デヴィ―ア声楽マスタ―クラス聴講

2011-07-12 22:30:12 | 日記

 

7月11日(月) 17:00 から、

イタリア文化会館で開催されました。

一言で言って、デヴ
ィ―アさんは人格も素晴らし方!!!

と感じました。

音楽がすべて。 

音楽を敬虔なるものとして捉え、

進んでいらしたんだなあ・・・・と

感動しました。



17:00からきちんと始まり、

終わりは20:30を過ぎていました。

今日も、行われました(残念ながら聴講には行けませんでしたが)。

受講者は、昨日6名(武蔵野、愛知県芸、国立、京都市立芸大)

本日も6名。



歌は色々な発声法があり、スタイルがあります。

残念なことに、一つの体ですから、

一つしか選べない訳です。



私は、ベルカント唱法が、魂の底から 

無条件で一番感動します。

イタリアオペラ、特にベルカントは 

母音をしっかり鳴らせるよう、

声を磨き上げていくことに

重点が置かれていると思っています。

息の流れ、自然な喉の開き加減

(開き過ぎてもその逆もいけない)

息を流すための体の支え。

 

そして、アク―ト。

たった四つのことだけれど、

それらがひとつになっていくところに、

ひとつの線に乗った美しい声での

長いフレ―ズのレガ―ト唱法が聴けるわけですね。

その追求していく姿は神々しくもあり、

出来上がった声と音楽はまさに 芸術 ですね。



デヴィ―アさんは、気長に、

そして、度々お手本を見せてくれました。

レナ―タ・スコットさんもそうでしたが、

デヴィ―アさんはもっとでした

目の前で出し惜しみせずに声を出してくださるなんて、

勿体ないことなんでしょう。

 

聴いている方も集中力が途切れません。

下から上までひとつのラインで、

息を紡いでジラ―レする。

 

分かっていることでも、

目の前で見せてくださると、体に沁みこみますね。


最後に、今の若い受講生の方々について・・・・

難曲を形にしていらっしゃるのは

素晴らしいことだと思いました。

ただ、日本の歌舞伎と同じで、

歌にも スタイル というものがあります。

その スタイル を逸脱している。 

つまり、今流行の「 二番じゃだめなんですか? 」 

「一番より “ オンリ―ワン ”を目指す 」

という風に感じました。

 

“ 自分流 ”は どうでしょう・・???

芸術は伝統でもあります。 

よい演奏を きちんとお手本にして 

音楽に敬虔な気持ちで接し、

作曲者が表現したいことを現せる

(当たり前のことだと思いますが)

歌い手さんになって欲しいと思いました。

着地点は二つありません。 

たったひとつ。 

オンリ―ワンでなく、

ナンバ―ワンを目指して


そして、最後に一言。 

聴講の方々も時間は守りたいですね。 

○○分まで休憩です。 

と言われ、

デヴィ―アさんは時間ぴったりに席に付かれているのに、

多数の方々が時間になっても戻られず。 

また、最後もあと2・3分で終わりそうなのに、

ヴィ―アさんより先に席を立ってしまい・・

「 日本人て、こんなだったかしらねえ――― 」 

なんか悲しかったです



まっ、とにもかくにも、ホントに!!感動でした。 

よ―く、ベルカント唱法がわかりました。

自分の声を変えていきます

この年齢にして、希望を持たせてもらえるなんて、

デヴィ―アさんはやっぱりミュ―ズです

またまた、生きててよかった






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