風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

※ショウガくず湯&味噌汁★そしてジャッキーさんの風邪薬

2005年04月20日 | 2005年コッツウォルズ母娘旅
 「お母さん、やめてよ!外国へ行くのに、そんなの持って行かないで!」
「え、どうして?冬のイングランドには欠かせないじゃない」
―コッツウォルズの旅を明日に控えて、荷造り中の母と娘の会話。

 それがどうだろう?イングランドに入り、2日目の夜に娘がダウン!!この国の名物ブレックファーストが食べられないのだ。1日目(モートン・イン・マーシュ)の朝はなんとか食べたが、昼時になっても食欲が出ない。2日目も、スノースヒルのB&Bでの朝食が思うように喉を通らなかったのだ。

 そんな訳で、この日は村を散歩したりして、のんびり過ごすことにした。ところが、ランチはパブでということになり、ぶらぶらと歩いて行ったものの、娘はやっぱり食欲がないというのだ。こんな時の母は、彼女に何が起きても守ることが出来るように「体力をつけておかなくちゃー」と、フィッシュ&チップスとワイン?を注文した。すごい食欲だ。

 美味しそうに食べるのを見て「ちょっとちょうだい!」と娘。少しだけ食べて、元気になったのか、「散歩がしたいよ」と。しばらくパブでのんびりしてからB&Bに戻り、オーナーにお薦めコースを尋ね、散歩を楽しむはずだったのだが…。軽く、散歩のつもりが、スタントンまで足を向けてしまう事になった。この夜、彼女は熱を出した…。

 B&Bの切り盛りをしているオーナーの奥さんに、「娘は体の具合が悪くなった」というと、とても心配して体温計を貸してくださった。「ドクターを呼びますか?」といわれたが、「熱はあるが、ゾクゾク寒気がすると言ってるし、どうも風邪らしい」というと、自家用の風邪薬をさがしてくれた。

 「お母さん!味噌汁ある?」と娘。「イギリスに来てまで日本食を食べたくない!」―そんな顔をしていたのにねぇ…。「あなた、いらないっていってたから、飲んじゃってもうないかもよ」「えぇー?」「ちょっと待って。あ!最後の1袋があった!良かったねぇ…」「うん」。
 
 「おいしかったよ!」「ショウガくず湯も飲みなさい。風邪は、食べて寝るのが一番なんだから」。風邪薬を飲ませ、タオルであたまを冷やす…。そして夜中、娘は汗をかいて熱も少し下がったようで、下着をかえてから眠りに就いた。

 前の夜、娘の朝食に消化の良いものをつくってほしいとお願いしてあったので、目玉焼きはゆで卵に、そして洋風おかゆを作ってくださった。熱も下がり、ほっと一安心!細心の心配りは、B&Bだから出来ることなのだろう。なにより、奥さんの優しさに心癒され、感謝の2日間だった。

 
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