愚公、山を移す

Wilsonです。
人間万事塞翁が馬 人間到る処青山あり

未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか 編者 大野 和基 ≪続≫

2021-10-28 21:31:35 | 日記
未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか 編者 大野 和基
≪続≫
Chapter 5
ダニエル・コーエン(ルモンド解説委員 パリ高等師範学校経済学部長)
☆「ポスト工業社会では、人間は半分情報になり操作される人間になる。」(P.176)
労働者は、AIの情報(要素)となりAIの操作に基づき、生産(業務)を遂行し、AIより評価される時代が来るとコーエン氏は予想しています。現在は、組織の仕組み(仕掛け)に基づき、生産(業務)を遂行し、管理者(人間)より評価されます。ポスト工業社会では、仕組み(仕掛け)を策定(運用)するのがAIであり、生産(労働)をするのは、人間・ロボット(AI)で役割を分担するとしています。
数値目標が明確な場合はAIが効率的で、曖昧な場合は人間が必要との意見に同感です。新技術は、常に新たな雇用を生み出します。従って、人間の労働が不要になるということはないと考えます。(増える)
☆「高齢化社会・日本はロボット先進国になれる」(P.180)
「他の先進国に比べて、日本が際立って異なる点は、移民の決定的な欠如です。」と、コーエン氏は言及しています。しかし、「2016年時点で、日本の外国人受け入れ数は世界4位(経済協力開発機構)。これは1位ドイツ、2位アメリカ、3位イギリスといった移民大国に次ぐ多さです。」「2018年時点での外国人労働者数は146万人(厚生労働省)で、同時期の派遣社員数130万人をはるかに上回っています。」(ウイングアーク1st株式会社)日本は、移民として外国人を受け入れるのではなく、労働者として外国人を受け入れている。この傾向は続くように思います。(日本流国際化)