愚公、山を移す

Wilsonです。
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ポスト資本主義とは

2021-08-16 10:50:08 | 日記
斎藤幸平氏(大阪市立大学准教授)が改めてマルクス(資本論)に言及し来るべき社会の在り方を探っています。
資本主義は生活を豊にする側面を持っているも、人を幸福にしないとの事です。どうすれば良いのかについては、資本論には記載がないそうです。
ポスト資本主義は、コモンを基礎とした「豊かな社会」だそうです。資本主義の下では不平等が生まれ、不平等が階級を作り貧困・困難が固定化されてしまうようです。全てを「商品化」してしまう資本主義から、根源的な富を「コモン化」とし管理し脱却をはかる試みとして、アムステルダムの挑戦(フォンケ・ハルセマ市長-オランダ女性政治家-女性市長(2019年~)を例示しています。脱経経済成長への舵取りとして「ドーナツ経済」の開始を提示しています。
 しかし、資本主義の右肩上がりを目標とする経済は簡単に止めらないと思います。脱化石エネルギー社会・CO2削減を目指す経済の行く先の先は、「コモン化」社会かもしれませんが、資本主義は99年後も、世界人口減少期も続いているようにも思えます。