先日東京で仲田安津子先生と2時間半、じっくりお話しする機会があった。仲田先生といえば知っている人はみんな知ってるんだけど幼児教育の第一人者。実際に幼稚園の園長経験もあるし、子ども向けTV番組出演も多数こなされてきた。出版された本も多いし、保育関係の専門学校の講師もされていた。現在は幼児ルーム「御苑学園」の主事。そして世界中からいいおもちゃを紹介するおもちゃの目利き役。
話してみて本当にすごいなと思ったのは、たとえばおもちゃの話しになると単に機能を紹介するたけじゃなくて、それをつかって子どもたちがどう遊んだか、その遊びにどんな意図があったのか、そういったことまでとうとうと語られる。さすが、保育の現場にいなかったら絶対に語れないことばかりだと感服してしまう。
そんな仲田先生も今年73歳。もちろんまだまだぜんぜんお元気で、世界中を飛び回っている。以前も打ち合わせの後、「東北新幹線の最終で山形いかなきゃ」とか言っておられて仰天したことがある。自分が70いくつになったときあそこまでアクティブに動けるのか、ちょっと自信ないなぁ。
そんな中で仲田先生のホームページを制作する相談をいただいている。自分もパソコンやインターネットというごく限られた部分ではあるけど幼稚園に関わることが多少はある人間だし、とても光栄なことだと思っている。自分程度の人間でいいのかな、と思うところもあるけど、機会がいただけたら頑張って制作してみたい。
仲田先生の頭の中にある膨大なノウハウや知恵を、これからの保育者にわかりやすく伝えていきたい。また子育て中のお母さんたちへのメッセージも伝えていきたい。仲田先生もそれを強く望んでいる。「こんなおもちゃでこんな遊びができる」という遊びのミュージアムをネットの中に創り出したいと思った。2時間半の打ち合わせはあっと言う間で楽しかった。
それから仲田先生と話していて、つくづく「やっぱり今、日本は教育改革が必要だ」と思った。園や学校では仲田先生のように保育・教育に対して「情熱と実行力」をもった人にきちんと教育をしてもらいたい。
一方家庭や地域の「教育力」がガタ落ちになっているのも事実。両親や祖父母。近所のおじさんとか、そういう家庭や地域の「教育力」をアップさせるのも大きな課題だろう。
これは口で言うほど単純で簡単なことじゃない。目に見えない意識を変えていくのはたいへんなことなのだ。
政治家も役人も先生(主に公立の)もいいかげん目を覚ましてもらいたい。不用な道路や役にもたたない巨大な建物ばっかり作ってないで、教育に注力しないと人間や地域が内面から崩壊してしまう(もうかなりしてるのか)。
というようなことを強く思った。
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残念なのですが・・・。仲田先生のホームページは公開できておりません。いろいろな構想が進み 楽しみだったのですが力不足で申し訳ありません。
新米保育士さんも仲田先生のように素晴らしい先生になられますように。がんばって下さいませ。