二人の長い影

人が自分の人生を、不器用だけど懸命に生きるってことは、それだけで、とてもドラマチックで、素晴らしいことなんだって思いました。

太平洋戦争の終戦を今の北朝鮮で迎えた坂崎真吾と麻生久美子は、その後 言い得ないほどの辛苦の日々を送る。真吾は極寒のシベリアへ強制労働にかられ、久美子は生死の恐怖の中、日本への帰国を目指す。二人でゆっくり話すことさえ許されないような時代ではあったけれど、ほのかな恋心が芽生え、離ればなれになる前に「日本に帰ったら結婚しよう」と誓い合った。

今はそれぞれ、普通の老人になっている二人の ピュアな想いが、心にしみ透ってきます。出演者の皆さんの 笑顔も、言葉も、とてもいいんです。そして最後のシーンでは、不覚にも一筋の涙があふれてきました。いくつになっても 人間って、いいなぁって思いました。


今日は、演劇集団「土くれ」さんの第５８回公演「二人の長い影」を麻布区民センターに観にいきました。このブログで知り合った同郷の風子さん（← ハンドルネーム 写真左側 高木 彩 役で出演）とのありがたいご縁のおかげです。どうもありがとうございます。写真右側は、やはり静岡県人とのこと、松本光夫役を演じたＫさん。とても好感度高かったと思います。

「土くれ」さんの「二人の長い影」は１０日（土)まで。昼の部は１３：３０～、夜の部は１８：００～です。
ぜひ時間を作って観にいかれてはと、本当にオススメします。

風子さん、どうもありがとうございました。これからも、いいお芝居をみせて下さいね～。