味わい一筆

季節感ある暮らしをいっしょに楽しみましょう

うれしさみし

2014-12-06 22:11:52 | 日記

   

    

 

娘が結婚式に履いていた足袋を手に取ると、今までの歩みが伝わり、感慨深かった。

誕生した時は、わたしの手の中指ほどだったその足で、今まで一生懸命踏ん張って歩いてきた。

 

翌朝、たくさんのカタログの中から選んだであろう、引き出物をテーブルに並べてみた。これが、娘の目に留まったのだと思うと、箱や包装紙までも宝物になった。

父親は、髪飾りに使われた薄桃色のゆりの花をそっと見つめていた。


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