1月ぎりぎりに釜を据え付けることができた。我が家の初釜だ。炉は切ってあったが、日常に追われ、何となくチャンスを失っていた。
新築以来、久しぶりに設計士さんに電話すると、懐かしい声が帰ってきた。「奥さんが定年退職したら本格的にお茶をするので、炉だけ切っていてくださいと言われましたね。その時が来たのですね。」、とさっそく工務店主と来宅された。
そして今朝早くから、炉檀、炉縁が丁寧に据え付けられた。大げさに言うと、ようやく、この地球に自分の居場所が見つかったみたい。嬉しくて何回も横や斜め縦から眺め、夫を客人にお茶を点ててみた。
今まで、我が家は常夏とばかり、一年中風炉の手前ばかりしていた。古家でもそうしていた。今思うと恥ずかしい。
水屋も整理して、茶菓も買い、隣の奥さんに電話した。「お茶しませんか」。この言葉がずっと言いたかった。(^u^)