なんてことはない

つまらないことことですが

西日本大震災時の水の問題のこと

2016年05月25日 | 日記
水が問題で、1日3L必要なので7日分では21Lになります。この量は普通には備蓄不可能です。

3日以内に飲み水のある水場に汲みに行くことにします。3日分でも9L、つまり水だけで9kgになります。

山歩きで最も大切なことは水場の確保です。コース上の水場で必ず給水します。私の場合には2Lポリタンク2つの4Lで歩いていました。

テントの設営地は大抵は水場の近くです。水4Kgでもリュックの中身を軽量化しても10日分(山では平場の7日分が10日分相当)で総重量は20kgを超えました。

過酷な運動量なのですが、不思議な事に量は逆に食べられなくなります。長期入山の経験者ならたぶん分かると思います。

これは不思議なのですが・・人間も野生化するのでしょうか?

でも今、あれを担いだら腰が抜ける・・あの頃は若かった。


健康な男子で担いで歩いて長距離を移動できる重量は20kg程度と考えますから、たった3日分の水でも凡そ半分が水の重量となってしまいます。

備蓄水量は一人3日分の9Lでも歩行移動を考えると現実的に厳しい値になるのでは?とそう思います。

ではどうしたらいいのか?

これを山歩きのように考えますと・・

お住まいの場所から徒歩で往復2日以内の水場をいくつも確保していること。ただし、地下水や井戸は地震で枯れることがあります。

今、どこで水が汲めるのか?

その時、ラジオ放送・地域のFM局(信頼性がある)やSNS(信頼性が乏しい)などで水場情報を共有することが重要になると思います。

是非とも西日本のラジオ局の皆様には、水場の情報提供ができるように備えていただけると大勢が助かると思います。


またも山の場合で恐縮ですが、真夏は昼間の暑さと落雷を避けるため深夜から早朝に歩きます。遅くても午前10時までに

恐らく現実となった場合、真夏なら体力の消耗を避けて夜中に水場へ水を汲みに行くことになるとでしょう。

そう覚悟して「水場の準備と整備をしておけば」水21Lの備蓄量は、4Lで足ります。2Lペットボトル2本です。これが現実的でしょう。


想定被害は東日本大震災の比ではなく、最低でも「一週間は自分の備蓄品だけで」生きていくことになるでしょう。

水汲みが出来ない災害弱者のお年寄りや小さな子供達は、身近な誰かが助けてあげるしかありません(ただし、水以外は自己責任の備蓄が原則でしょう)。


毎日、深夜に「20kgの水を運んで往復してくれる屈強な若者」を地区の防災担当者にしておくのもいいかも知れません・・

その時のため、たまには地区のスポーツクラブの学生さんに「ご馳走を腹一杯に食べさせてあげる」、ということが地域の防災活動で一番良い手かも知れません。

これは決して冗談ではありません。もし、私が老人会の会長なら、今からそういう企画をしたいと思います。

「震災の時には、水汲み頼むよ。」と、腹一杯にご飯を食べさせてもらった恩はスポーツマンなら絶対に忘れません。


また水場の草刈りや清掃の整備をFM地域局に協力してもらってボランティアを募ります。参加したボランティアにはいざその時の「水利権」のチケットを発行して優先的に水を貰えるようにします。

もし、私が水場の管理人でしたら、これを今からやります。


あとがき
いざという時に必要なものは備蓄だけでなく、どこまでも歩きぬく体力でしょう。
その体力が足りない人も災害弱者になることでしょう。

歩きぬく体力、そして「同行二人」の不惑の精神

私は、お大使様の四国遍路はお接待の一期一会の人の情けとこのことを後世の私達に伝えてくれているのでは、と何故かそんなことを思うのです。



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