知っていますか大臣殿～♪「わしらの線路」

知っていますか大臣殿

戦車や大砲　作ると言って

線路はがした　戦争中は

孤島にもどった　五年間

文明の灯も　消え果てて

じっと耐えた　五年間




知っていますか　大臣殿

戦争終われば　まず鉄路

町をあげての　開通準備

親父ら総出の枕木づくり

足は血豆の　勤労奉仕

わしらの枕木　二万本




知っていますか　大臣殿

この線路の　開通した日

たぬきも一緒に　ちょうちん行列

苦労が実った　打ち上げ花火

陸の孤島に　橋かけた

じいさんたちの　嬉し泣き








草津線の貴生川駅から焼き物の町信楽を結ぶ信楽線にのって、聞き取りしながら創作された「わしらの線路」(作詞村田静夫　作曲たかだりゅうじ)



「この信楽線は国鉄のものではない。戦争のため線路をはずされ、一度は陸の孤島をけいけんした信楽の町民が、腰にオニギリぶらさげて、自分達で町有林から木を切り出して並べ、国鉄はその上に線路を敷いた。これはわしらのもの。切れば血が出るわしらの手足」


その後の国鉄がどのような運命をたどったのかはご存知の通り。


余部鉄橋の事故
信楽高原鉄道の事故


そして、福知山線の・・・。












交通、通信に続き、郵便に押し寄せてきた「民営化」大嵐。







民間会社の競争でサービスがよくなるというけれど・・・・。

おりがみの想像力では、利用者や僻地切捨てに拍車がかかるような気がしてなりません。