
18世紀にも、スキャンダル。
映時間 110分
製作国 イギリス/イタリア/フランス
公開情報 劇場公開(パラマウント)
初公開年月 2009/04/11
ジャンル 歴史劇/ドラマ
【解説】
イギリスの元王太子妃ダイアナの生家としても知られるスペンサー家。
18世紀後半にその名門貴族に生まれ、17歳でデヴォンジャー公爵夫人
となった実在の女性、ジョージアナの華やかにしてスキャンダラスな
結婚生活を描いた歴史ドラマ。
主演は「つぐない」のキーラ・ナイトレイ、共演に「イングリッシュ・ペイシェント」
「ナイロビの蜂」のレイフ・ファインズ。
監督はドキュメンタリー畑出身で長編劇映画2作目のソウル・ディブ。
【ストーリー】
18世紀後半のイギリス。スペンサー家の令嬢ジョージアナは、世界有数の
名門貴族であるデヴォンジャー公爵との結婚が決まる。美しく聡明なジ
ョージアナはたちまちロンドン中の注目の的に。ところが結婚してすぐに、
彼女はデヴォンジャー公爵が男子の後継者をもうけることにしか興味がなく、
自分をまるで愛していないという現実を突きつけられる。
社交界の華として人々の羨望を集めながらも孤独が募るジョージアナ。
そんな時、彼女はエリザベスと出会い、友情を築くことで大きな心の慰めを
得るのだったが…。

故ダイアナ元妃の祖先にあたるジョージアナ・スペンサー。
デヴォンシャー公爵夫人となった彼女の愛と葛藤とはー。
【感想】
<








実は試写会で、だいぶ前に観ましたσ(^◇^;)
当日、行って驚いたのは、劇中でキーラが着ていた衣装を
身に着けたゲストの山本 モナさんの登場でした。
ジョージアナのスキャンダラスな人生だから、ゲストが山本 モナ?(^^ゞ

<この衣装で登場しました>
ゲストのある試写会とは知らず、トークも撮影もどうでも
いいから(笑)早く、映像見せてよ~~と思った私でした(^^ゞ
セレブで美しくて、でも夫に愛されない貴族夫人と言えば、
真っ先に、マリーアントワネットが浮かぶ私ですが、
マリーアントワネット1755生まれ、ジョージアナ1757年
生まれと同じ時代に生まれているんですね。
親交もあったようで、ジョージアナはアントワネットから
ファッションの影響も受けたようです。
かたやフランスの、かたやイギリスの社交界の花で
ファッションアイコン、共通点も多いのですが、決定的に
違うところは、マリーアントワネットは全く政治に関心がなく
ジョージアナは、政治に関心があって政治的な活動もしていた
と言うことでしょうか・・・・
と・・・話がそれてしまいました



この時代の女性は、ブーリン家の姉妹などでもそうでしたが、
妻は、後継ぎを産むことが使命であり、男子を産むことを命令され
妻として、認められるためには、男子の出産が不可欠の条件
だったんですね(二人も男の子を産んだ私は、その時代なら
妻として合格かも?(笑))

堅苦しいお話ではなかったので、お話の内容は現代劇を観ているような
軽い感覚で観れました。軽い感覚で観れたという事は、裏を返せば
思っていたよりは感動はしなかったかなあと言うことでもあるのですが(^_^;)
決してつまらなかったと言うことではなく(^^ゞ思ったより感動が
なかったと言う意味です。
若く美しく聡明で気品があったジョージアナ、夢を持っての
結婚でしたが、男子を産まない、産めないということで、
夫に責めたてられ、家というシステムに押しつぶされて、壊れていく姿は
確かにかわいそうだとは思うのですが。。。
夫に愛されないからと不倫に走るジョージアナにも、
妻に冷たくて他の女に手を出し、何を考えているの
かわからない公爵にも感情移入は、最初はできなかったです


<チャールズとの恋は、幸せなひとときでしたが、
それは長続きするはずもなく・・・>
強いて言えば、私はベスに感情移入できたかも?
この発言、反感買われるかもですが(^_^;)
息子たちを別れた夫にとられ、逢わせてもえらえないと言う
辛さが、私にはすっごくわかります。
ジョージアナとの友情は大切だけど、でも、自分の子供たちにも
どうしても逢いたい

そのためには公爵の力が必要・・・決して自分から迫った関係
ではないと思います。ジョージアナを裏切るつもりはなかったけど、
それよりも母親として息子たちに逢いたかった気持ちが勝って
しまったのだと思います。。。
ベスは、公爵とそのような関係になった後、ジョージアナと
チャールズ・グレイとの恋の橋渡しをしましたし
(それもそれで不倫の橋渡しだから問題なのかもですが・・・)
グレイの子供を産む時も、公爵の反対を押し切ってジョージアナの
そばについていてあげましたし・・・
ジョージアナの遺言で、自分が死んだら公爵と結婚して欲しいと
夫を託したことからもベスを信頼していたことが伝わりました。
もちろん、ジョージアナの心が広い、大きいと言うこともある
と思うのですが。。。
そんなわけで、私はベスが意外と好きでした(笑)
ってベスのお話ではなかったですよね(笑)
ジョージアナの行動で驚いたのが、「あなたも浮気しているんだから、
私の恋も認めて」と言う発言!この時代って男性上位ですよね?
男性は側室がいても、浮気しても当たり前、でも妻が不倫したら
大変なことになるのでは?しかも、本人が堂々と夫に宣言して
いるわけで、よく公爵の逆鱗に触れなかったと思います。
いえ、逆鱗には触れていたかもですが、よく追放とか
されなかったと思いますよ


<チャールズの子供を田舎でひっそりと出産、身を切られるような
思いで、チャールズの父に娘を託す>
グレイの子供を産んで、その子は、チャールズ家に
託されたわけですが、妻が傷心(おなかを痛めた自分の子
を置いてきたわけですから)で戻って来た時、歩み寄って
やさしい言葉をかける公爵に、最初から、やさしくしてやれよ~と
思ったのですが(笑)、考えてみれば、他の男の子供を産んだ妻を
許すのですから、器が大きい人なのかもしれません。。。
公爵が戻って来たジョージアナの手に自分の手を重ねた時、
彼女はその手を振り払うかと思ったのですが、振り払わなかった
・・・今までの公爵の行いを許したんですね。
いえ、許して行こうとしたのかもしれません・・・

<ここには、髪型や帽子を載せてみましたが、
アカデミー賞衣装デザイン受賞の豪華な衣装も見どころの
ひとつです

キーラは、知性を感じさせながらも、勝ち気で情熱的な
役柄がピッタリで豪華な衣装も似合っていて美しかったのですが、
やはり24歳とまだ若いせいか、子供を思う母親の部分の演技が
弱いような気がしてしまいました(^_^;)

<レイファインズは、キーラとふた回りも年齢が違うのですが
(実際の公爵はもっと若かったのですが)
知的で厳格で気品がある貴族役は似合っていたと思います。>

<シャーロット・ランプリング。シーンは少ないですが、
威厳があって、彼女が出ると場面が引き締まります>

<ヘイレイ・アトウェル・・・初めて観た女優さんですが、
特にすごい美人というわけではなく、いい人そうにも悪い人そう
にも見える感じが役柄にあってました。
私はジョージアナよりもベスタイプかなあなんて思いました(^^ゞ
って誰も聞いてませんが(爆)>


<ドミニク・クーパー・どこかで観たんだけど・・・と映画を観ている
途中でマンマ・ミーアだ!と思い出しました。
私が好きなタイプのお顔ではないかな(^_^;)
もうちょっとスマートなイケメンのほうがキーラと
似合っていたような気がします(^^ゞ>
それにしても貴族社会って豪華な衣装で見かけは華やかなのに、
それと真逆で、中身は結構ドロドロ、昼ドラの世界ですね(笑)
故ダイアナ妃の生家であるスペンサー家の祖先に
当たるデボンシャー公爵夫人ジョージアナの
ゴージャス&スキャンダラスな人生、愛と葛藤、
苦悩を描いた作品でしたが、ダイアナ妃、チャールズ皇太子、
カミラ夫人の三角関係とちょっとダブって見えてしまいました(^^ゞ
ラストは、救われるようなラストだったので、後味は悪くない作品
となりました



<パンフレット¥700

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