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「N響 ゴールデン・クラシック2023」を聴きに行く

2023年05月06日 | クラシック音楽

東京文化会館で開催された「N響ゴールデン・クラシック2023」を聴きに行った。今日の席はC席、4,800円、4階。L席の一番奥のブロックだったのでステージ左端が少し見えないところがあったがほとんど問題なし。今日は9割以上埋まっていた感じだった、子供連れの客も多かった。

曲目は《オール・モーツァルト・プログラム》で

オペラ『魔笛』 K620より 序曲
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K595
交響曲第40番 ト短調 K550

アンコール(不詳)

後でホームページ等で開示予定となっていたと思うが、翌日になっても出ていない、どうしたのだろう。良い曲だったのにわからなかったので知りたいのだが。

指揮:秋山和慶
ピアノ:田部京子
管弦楽:NHK交響楽団

オールモーツアルトプログラムだというので行きたくなった。特に最初の2曲について感想を述べたい

  • オペラがどういうものかも知らずに、いずれ聴くだろうと思って買っておいた魔笛のCD、カールベーム指揮、ベルリンフィル、1964年録音。宇野功芳先生推薦のCD。あるとき、魔笛のCDがあったなと思い、かけて見た。その序曲を聴いたときの衝撃は今でも忘れない。こんなに楽しく、ワクワクするような曲がオペラだとは知らなかった。それでどんどんオペラを聴くようになった。誠に幸運なオペラとの出会いであった。このベーム指揮の魔笛は若干ペースが遅いところもあるが、これより良い演奏だと思えるCD、実演に出会ったことはない。しかし、今日の秋山和慶指揮、N響の序曲はこれに匹敵するといってもよいできだったと思う。
  • モーツアルトのピアノ協奏曲はどれも好きだ、この27番も好きだが特に第3楽章が良い。なんとも軽やかな旋律、思わずスキップしたくなるような曲だ。春のムードにピッタリの曲だと思う。前にも述べたが音楽と季節のイメージは強く結びついていると感じている。春は「田園」を聴きたいし、夏は力強い「英雄」や「運命」を聴きたい、秋はもの悲しい「クラリネット五重奏曲」を、冬は「冬の旅」を聴きたい、年末になれば「第九」を、クリスマスが近づくと「クリスマス オラトリオ」が聴きたくなる。
  • 田部さんのピアノを聴くのは初めてかもしれない。白に近い銀色のちょっとキラキラ輝くような華麗なドレスに身を包み、モーツアルトのこの明るい曲を楽しそうに弾いていたように見えた。プログラムにも書いてあったが、この曲はヴィルトゥオーソ風の派手さの微塵もない、しかし弾く人の心がこもっていないと聴く人に響かない曲だ。一番後ろの席にもかかわらずオペラグラスを忘れたので彼女の表情はわからなかったが、きっとウキウキこの曲を弾けることを楽しんで弾いていたと思う。

昼の公演で、5時半前には終わり、日がまだ明るい中、ゆっくりと家路についた。

 



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