NEWSポストセブン 2013年09月12日07時00分
日本テレビ社員による不祥事が後を絶たない。
9月11日、酔っ払って路上で寝ていた男性からキャッシュカードを盗み、コンビニで現金を引き出そうとしたとして窃盗未遂容疑で逮捕されたのは御法川雄斗容疑者(31)。
かつて日テレでも昼のワイドショー司会で視聴率を稼ぎ、現在でも『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ)などに出演する、みのもんた氏の次男である。
親の七光りで“コネ入社”するテレビ局員は数知れないが、中でも御法川容疑者の扱いは特別だったようだ。
「新人のころは『ズームイン!!SUPER』の局スタッフとして働いていました。遅刻してきても悪びれる様子もなく、『ちーっす!』なんて現れるので、『さすが、大物だな』と陰で囁かれていました」(日テレ関連の制作会社社員)
昨年は『全日本女子駅伝』の中継ディレクターに名を連ねるなどスポーツ番組で頭角を現していたようだ。
自宅は芸能人も多く住む港区・高輪の億ションで、羽振りもよかったことがうかがえる。
だが、今回の悪事で親の顔に泥を塗ったばかりか、日テレのイメージを大きく損なわせることになったのは間違いない。
とりわけ、ここ数年の日テレは、2008年の『バンキシャ!』で岐阜県の土木工事事務所元役員に裏金づくりの虚偽証言をさせて久保伸太郎社長(当時)が引責辞任したのを皮切りに、度重なる番組の過剰演出についてBPO(放送倫理・番組向上機構)から指摘を受けてきた。
そのため、社内のコンプライアンス(法令順守)には細心の注意を払ってきた。
視聴率がそのまま局の広告収入にも跳ね返るテレビ局ゆえに、番組のみならず局員の素行についても視聴者を欺く行為は局全体のイメージダウンにつながるのは当然だ。放送評論家の金沢誠氏はこんな見方をしている。
カネのなる木、いわば“視聴率タレント”の息子だからと腫れものにさわるような扱いをしてきた日テレだが、そのツケも高くついたということか。
「視聴率タレントの息子だから」と好きにさせてたツケが…