美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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クリエイター図鑑 【序章②】

2019年11月22日 18時19分51秒 | 日記
人の能力を補完する道具「アートとサイエンス」

ヨーロッパでは現代までの二千年もの間、国家をつくって繁栄してきたバビロニア人やエジプト人、フェニキア人、ギリシア人、ローマ人、ガリア人、ゴート人といった民族は、領土を奪い合う中でほろび去り、あるいは他の民族と混血していきました。ただその国家をくりかえし破滅されたユダヤ民族だけが、国から国へと追い立てられ、迫害されながらも、おそろしく長い時間を耐えぬき生き残った唯一の民族なのです。ただ、死滅した生きものやほろんでしまった民族の生命力のあるDNAは、現代人に引き継がれ生き続けていると考えられます。



人は、他の生きものと同様に環境の変化や社会変動に順応して生きていくために必要な能力を補完するためにあらゆるものを造り続けてきました。それこそ、文明や文化の発展や後退をくりかえしながら、人が造りだしてきたものが”アートとサイエンス”なのです。

紀元前2千4百年、エジプト文明が地中海を渡り、クレタ島からギリシア都市国家に影響していきました。ギリシア人は、アートを「熟練した洞察力と直感を用いた美的な成り行き」と定義しました。

    

これらのアート・ヒストリーは、壮大な過去をイメージする物語の世界です。本当のことは誰にもわからないのです。
古代ギリシア人が、人の心を動かす本質を真剣に考えていたように本書は、これまで人が造りだしてきたもの”アートとサイエンス“を「人が生きていくために必要な能力を補完するための道具」といった視点で見直していきました。人が生きていくためにこれまでもこれから先も必要となるクリエイティビティ(創造性)とは何なのかを読者の皆さんと探求していければと考えています。




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