美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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デッサンの効用

2017年10月09日 10時38分13秒 | 日記
デッサンの効用


対象(モチーフ)を表面的に写し描くことがデッサン力ではなく、対象の特徴、内部の構造、本質など多角的な視点でとらえる(観察:リサーチ)力、的確に情報を読み解いて意をもって再構築する(思考:コンセプト)力、誤解がないように分かりやすく伝える(伝達:デザイン)力、この感覚機能を意識して使い描いて視覚化したものがデッサンです。まずは、なぜデッサンレッスンが、「アート&デザイン(特殊な職業)」以外の一般社会人にも必要なのか?デッサンレッスンって、どんなイメージで、どんな絵を思い浮かべますか?鉛筆や木炭、コンテなどの画材を使って、モチーフを写真の様に写し描いていく修行のようなイメージを持たれている方が多いようですね。
勿論、造形力を磨くために何枚もデッサンを描くといったこともありますが、そもそも「デッサン・デザイン」とも同じ語源である「designare(デシネーレ)」は、計画や考えを示すという意味をもつ設計図や企画書みたいなものです。一般企業の方たちもクライアントから依頼された、あるいは望んでいる考えや目的を正確に読み解き、コンセプトを提案し、商品化して伝達していく必要があります。クライアントと目的を共有するために絵に描ける(思考を視覚化する)ことでコミュニケーション能力も向上する。こういったいわゆる画力だけではなく、観察力・思考力・伝達力といった感覚機能がデッサンレッスンで磨くことができるのです。
教育機関だけではなく、企業や行政の職員の方に向けてデッサンレッスンを取り入れた研修も実施しています。
「一般企業と芸術家の組み合わせって不思議?」
どの社会人研修でも共通して、人間の持つ感覚機能(観察力・思考力・伝達力いわゆる創造性)を磨くことが求められています。

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